「日本百名山登山強化期間」の6回目は飯豊山(いいでさん)。
■コースタイム
【8日】 6:10弥平四朗登山口→休憩90分→11:15疣岩山→休憩15分→12:25~13:55三国岳→休憩10分→15:25切合小屋
【9日】 4:30切合小屋→休憩10分→5:55~6:05本山小屋→7:02~7:12飯豊山→7:30~8:00本山小屋→休憩15分→9:40~10:30切合小屋→休憩20分→12:15~12:50三国岳→13:40~13:45疣岩山→休憩30分→17:05弥平四朗登山口
飯豊山は福島県、山形県、新潟県の三県にまたがる飯豊連峰の主峰である。
飯豊山への登山ルートは様々だが、東京から車でアクセスしやすい弥平四郎登山口より登った。
前回の平ヶ岳に続いて今回も登山サークルの山行になった。
7日の夜、サークルの人の車で登山口まで移動し、仮眠を取った。
夜は涼しかったが日が登ると暑くなった。
登山口から松平峠までは樹林帯。
日陰の多い樹林帯でも暑かった。
足場の悪い急坂が続いた。
峠からは稜線に出てアップダウンを繰り返した。
途中参加者の一人が足がつりそうになったので落ち着くまで休憩した。
休憩後余りたたないうちに同じ参加者が体のだるさを訴えた。
話を聞くと暑くて水を大量に飲んで塩分を取っていないとのことだったので、
他の参加者と私はスポーツドリンクや梅干を渡して塩分を取るようにすすめた。
宿泊場所の切合小屋まで続くアップダウンでは、暑さに加えて足場の悪い場所では緊張を強いられることがあり普段以上に疲れを覚えた。
切合小屋は元々避難小屋だが、避難小屋とは思えないような立派な小屋だった。
シーズン中のため管理人が常駐していた。
週末で避難小屋は混んでいたが、シュラフを使って寝るのに問題ない程度のスペースは確保できた。
9日、不要な荷物を置いて飯豊山を目指した。
青空が出て稜線が美しく見えた。
飯豊山の最大の難所と言われる御秘所は片側が切れ落ちた岩場だった。
手足を使って慎重に通過した。
本山小屋のそばの飯豊山神社で安全を祈願した後、飯豊山に向かった。
7時2分、標高2015メートルの飯豊山に登頂。
これで登頂済みの日本百名山は22座。
山頂からは飯豊連峰の最高峰の大日岳をはじめとする山々の眺めがすばらしかった。
山頂から切合小屋に戻る途中にはガスが発生し、青空が消えてしまった。
ガスが出ると眺めは損なわれるが日光が遮られて暑さがましになるのがよい。
切合小屋で荷物を回収後、登山口に向けて元来た道を進んだ。
三国小屋の前で休憩していると中年の男性に話しかけられた。
男性は数人で一泊二日の飯豊山に登りに来たが、男性だけ熱中症で体調不良となり仲間と別れて一人三国小屋に泊まることにした、とのことだった。
私は幸い登山中に熱中症にかかったことはなかったが、自分も気を付けなければと思った。
疣岩山を通過後、前日に体調が悪くなった参加者のペースが落ちてきた。
暑さで疲れが出ているようだったので私達もペースを落としまめに休憩を取りながら歩いた。
ずっと下りが続いていたが、登山口近くでは最後の上り坂が現れた。
私ともう一人の参加者は難なく通過したが、体調の悪い参加者は歩くのがつらくなったらしく坂の手前でしばらく立ち尽くしていた。
ようやく登山口が現れた。
「おつかれさまでした」と書かれた看板を目にした。
単なる挨拶とは思えなかった。
駐車場まで歩いてわずか2,3分のところで、体調の悪い参加者が「先に行ってほしい」と言った。
二人で駐車場までもう少しだと励ましたが、本人は体がつらくてすぐには歩けないようだったので本人の希望通りにした。
15分後ぐらいに本人が駐車場に現れたのでひとまず安心した。
飯豊山への道は、足場の悪い急坂と暑さが相まってとても険しく感じられた。
暑い時期を避けて登った方がよいと思う。
ところで体調の悪くなった参加者は私よりも登山の経験が多く体力があったので、今回の事態には正直驚いた。
登山中の体調管理がいかに重要なのかがよくわかった山行だった。
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