生姜ちくわのぶらぶら山日記

趣味の登山を中心としたブログです。2014年11月より日本百名山登山開始、2018年9月23日全座登頂。

5月3日(木) 館林散歩(その2)

2007年05月04日 | 都外散歩
5月3日(木) 館林散歩(その1)で載せられなかった写真を掲載。




館林駅。駅舎は昭和12年に建てられた。関東の駅百選の一つ。




善導寺。徳川家康によって浄土宗の学問所、関東十八談林の一つとして定められた。徳川四天王の一人で、初代館林城主の榊原康政とその長子、次子の墓地がある。




尾曳稲荷神社。天文元年(1532)赤井照光が築城の際、城の鬼門に守護神として創建したので神社建築としては珍しい西向きの社殿。




館林城土橋門。館林城の通用門で、昭和58年に城壁とともに復元された。




旧館林藩士住宅。江戸時代後期の、群馬県内に現存する数少ない武家住居の一つ。




旧二業見番組合事務所。昭和13年の建物で屋根が特徴的。二業とは芸妓屋業と料亭の二つの業を指す。




毛塚記念館。江戸時代末期から酒造業を営む毛塚家の店舗で、館林旧城下に現存する数少ない本格的な町家の一つ。平成10年に国の登録文化財となった。




偶然見つけた昭和初期(?)のアールデコ風の建物。




茂林寺駅前のたぬきの親子。




交通安全を呼びかける看板。




マンホールのふた。




お昼に食べた館林うどんとなまずの天ぷら。なまずは泥臭い味がするかと思ったら、淡白で白身魚の味。おいしかった。




電柱に並んで立つ巨大な理容室のサインポール。奥まった場所にあって目立たない理容室の存在を必死にアピール(笑)。


5月3日(木) 館林散歩(その1)

2007年05月04日 | 都外散歩
この日はとある散歩サークルの散歩イベントに参加した。
行き先は群馬県館林市。分福茶釜で有名な茂林寺とつつじの名所つつじヶ岡公園を訪れ、市内の寺社や史跡、建築を見て回った。

茂林寺は応永33年(1426)に創建された、分福茶釜の童話の物語の舞台となったお寺。山門をくぐるとユーモラスなたぬきの焼き物たちが出迎えてくれた。たぬきに魅せられた(?)私は何度もシャッターを押した。本堂奥では、たぬきが化け、福を呼ぶと名高い茶釜を拝観した。茂林寺の裏手は茂林寺沼湿原で、群馬県の天然記念物。夏には蛍が見られるそうだ。

つつじヶ岡公園は、歴代館林藩主が大切に守ってきたつつじの名園で、約50種のつつじが約1万株植えられている。園内は樹齢800年以上のヤマツツジや、貴重なエドキリシマツツジ、新田義貞の妻の匂当内侍(こうとうのないし)遺愛のツツジがある。つつじは満開で見事だった。私は背の低いつつじしか見たことがなかったので、傾斜地に植えられた色とりどりのつつじの巨木群にはただ圧倒さるだけだった。

茂林寺・つつじヶ岡公園以外には、明治の作家田山花袋の旧居や明治時代の洋風建築の旧上毛モスリン事務所、第7代館林城主榊原康政がつつじヶ岡公園につつじを植えるきっかけを作った側室「お辻の方」ゆかりの寺善長寺などを見て回った。散歩の最後の方では、地酒・地ビールの蔵元「龍神酒造」で地ビールを試飲した。

長時間歩いたので非常に疲れたが、つつじヶ岡公園の見事なつつじと茂林寺のたぬきを見られたので非常に満足した。


【茂林寺】



参道の両脇でたぬき達がお出迎え。




兜と腹掛けを身につけ、ミニこいのぼりを持った子供の日仕様のたぬき。




茶釜に変身したたぬき。




本堂。




分福茶釜。


【茂林寺沼湿原】






茂林寺沼。


【つつじヶ岡公園】















つつじのトンネル。




高台から見下ろす。




新田義貞の妻の匂当内侍の遺愛のつつじ。樹齢800年を超える。


【その他】



田山花袋旧居。花袋が7歳から14歳まで過ごした家。




旧上毛モスリン事務所。明治41~43年建築の木造二階建ての洋風建築。




善長寺。




龍神酒造の工場。蔵をイメージした建物。




龍神酒造の売店。工場の隣にあり、地酒や地ビールが買える。




地ビールの試飲。歩き疲れた参加者達もこのときばかりは元気に(笑)。


4月30日(月) 古河散歩

2007年05月03日 | 都外散歩
永光寺で牡丹を見た後、帰京するまでに時間があったので古河市内を2時間程度散歩した。古河といえばJR古河駅を時々利用する程度で、散歩するのは初めてだった。


散歩は古河文学館の前から始めた。古河駅周辺は車が多く騒がしいが、古河文学館や古河歴史博物館の周辺は静かで落ち着いた雰囲気だ。文学館、歴史博物館の両方に興味があったが時間がなかったので建物を撮影するにとどめたが、歴史博物館の向かい側の鷹見泉石記念館は入場無料だったので立ち寄った。

鷹見泉石記念館は、鷹見泉石(天明5年(1785)~安政5年(1858))の晩年の住まいを改修して一般公開している。鷹見泉石は、古河藩の家老で蘭学者でもあり、渡辺崋山の有名な肖像画(国宝・東京国立博物館蔵)のモデルになった人物だ。現在の建物は約44坪の広さだが、もとは約100坪と現在の2倍以上の広さだった。


古河篆刻美術館は日本初の篆刻専門の美術館だ(篆刻とは700年ほど前に中国で行った書道芸術の一つで、四書・五経や漢詩などから語句を選び篆書という古文字を柔らかい小さな石に刻み押したものを鑑賞する)。館内には古河出身の故生井子華の遺作をはじめ、日本、中国の歴史的作家の作品を常設展示している。美術館の建物は大正9年に建てられた三階建ての石倉を改修したもので、平成10年に国の登録有形文化財に登録されている。興味があったが時間がなかったのでこちらも割愛。

篆刻美術館のある通りには、作家永井路子氏の旧宅があった。旧宅は江戸末期の建物で、永井氏は、3歳の時に移り住み、結婚するまでの約20年をここで過ごした。

正定寺は、徳川家康・秀忠・家光の三代に仕えた古河城主・土井利勝の開いた寺で、土井家歴代の墓所となっている。正定寺のある通りを北上すると、江戸時代がしのばれる旧武家屋敷の土塀の続く通りに出た。土塀の内側が今はどうなっているのか知りたかったが、旧武家屋敷は個人の住居であるため、外から眺めるしかなかった。旧武家屋敷の通りから南下し、寄り道しながら出発点の文学館に戻った。途中、土蔵やレンガ造りの蔵を幾つか見かけた。


今回の散歩では下調べが不十分で時間が短かったので思ったように回れなかったが、多少なりとも古河の歴史を知ることができた散歩だった。次回古河駅を利用する際には、時間を取って博物館・美術館や今回行けなかった史跡に立ち寄ろうと思う。駅周辺にレンタサイクルがあれば桃の名所の古河総合公園や渡良瀬遊水地にも足を伸ばすのもよい。




古河文学館。古河市ゆかりの作家や作品に関する資料を展示。




鷹見泉石記念館の入り口。




鷹見泉石記念館。




鷹見泉石記念館の庭。建物内には入れないため望遠レンズで撮影。




古河歴史博物館。




「鷹見泉石生誕の地」の石碑





古河篆刻美術館。建物は国の登録有形文化財。




永井路子氏旧宅。建物内部の見学もできる(時間がなくてできなかったが)。




正定寺の近くで見つけたレンガ造りの蔵。




正定寺。




旧武家屋敷の土塀。




坂長本店(酒問屋)の店蔵。元は古河城の文庫蔵で、江戸後期に建てられた。




坂長本店の袖蔵。元は古河城の乾蔵で、文久3年(1863)に建てられた。




レンガ造りの蔵。