PRINCOの今日のパチパチ
Sidosso Princoちゃんの思わず拍手パチパチ記録
 



『死刑にいたる病』、観てきました。パチパチ!

原作も家にあるのですが未読のまま映画館に。

さて映画ですが、職業病で、葬儀や法事のシーンが出ると「何宗だろう?」と、めちゃくちゃ気になってしまいます。
今回、お位牌の上に阿字があったので「真言宗だな」と思ったのですが、ご法事の時にお念仏を唱えていて「そこは、南無阿弥陀仏じゃなくてオンアミリタテイゼイカラウンだろう!」と悶えてました。

追記
どうやら真言ではなく天台宗だったようです。だったら南無阿弥陀仏で納得。



以下ネタバレあり。反転させて読んでください。








前評判通り、阿部サダヲがいいです。死んだ魚の目のような虚ろな表情で、相手を意のままにコントロールしていくのが恐ろしい。言葉は非情にやさしくソフトなのですが、目に光が無いんですよ。
映画では尺が無いので、榛村大和がなぜ殺人鬼になったのか、「僕はこういう風にしか人と向き合えない」のはなぜなのか、なぜあそこまで爪に執着するのかが、自分には分からないままでした。もちろん、シリアルキラーを理解しようというのがそもそも無理なのですが。


始めの方に、拘禁した高校生たちをいたぶるシーンがあり、かなりグロくて、痛くて、きっついです。単に岡田健史目当てできゃぴきゃぴと観にいってしまった人は、暗い気持ちを抱えて家に帰ることになるので気をつけましょう。

欲を言えば、
"A census taker once tried to test me. I ate his liver with some fava beans and a nice Chianti."
「昔 国勢調査員が来た時、そいつの肝臓を食ってやった。ワインのつまみだ」
みたいな、セリフが欲しかった、、、、



今までダメ人間だと自ら卑下していたのに、「凄いね、凄いね」と榛村に褒められ、どこかイキイキとしてくる。ついには自分の父親が稀代の殺人鬼だと確信を持ち、、、、、それまでさえない大学生だった筧井雅也が、どんどんと自信をつけていくのが恐ろしい。
これは実際に聞いた話なのですが、犯罪者が刑務所の中から、我々一般人の行動をコントロールするというのは無い話ではないそうです。事実、反社の人は塀の中からでも、手紙を使って脅し続けますから。


中学生の頃は暗い子だったが、今はすっかりあか抜けかわいくなった、灯里と付き合うようになりからの、、、、、
原作はさらに多くの人をコントロールしているそうで、これからじっくり読んでみます。


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