一昨日、流山警察署から「振り込み詐欺(オレオレ詐欺、振り込め詐欺、母さん助けて詐欺)の対策として、電話がかかっても名前を名乗らないで」という指導がありました。
うちに電話をかけた方は分かると思いますが、、、、普段から円東寺だとか名前だとか、執拗に名乗ってます(^^)。パチパチ!
だって、電話の第一声って大事じゃないですか?お互いの顔が見えない以上、言葉や声には気を使います。10年に一度かかってくるかどうかも分からない相手の為に、大切なコミュニケーションの場を失いたくないのです。
ドキュメンタリー映画の『ボーリング・フォー・コロンバイン』で、「カナダはアメリカ以上の銃保有率なのに、家の玄関にカギをかけていない。アメリカはどの家も二重ロックにも関わらず犯罪者に怯えて暮らしている」と言われていました。問題は、鍵の数でも頑丈さでも無いのです。コロンバイン高校の銃乱射事件で、ロッキードのせいか?とかマリリン・マンソンのせいか?いやいやサウスパークが、、、と責任追及が行われましたが、実際にはどうだったのでしょう。その後、イジメが原因だったと言われています。
“Everyone with a white cap or baseball cap, stand up ! All the jocks stand up !”
かかってきた電話に名前を名乗らないのも一つの対策でしょう。しかし、仮に電話で名前を名乗らないのに「○○さんですね?」と先方から言われたら、そっちの方が逆に相手を信用して騙されてしまうのではないでしょうか。
被害者の7割が高齢の女性というのは、すぐに想像がつきますが、大阪での被害が少ない理由は「大阪人は世話好きだから」というのが意外でした。大阪の人が疑い深い、ということでは決してなく、世話好きな性格から、どうして困っているのかということを詳細に聞いたりしているうちに、つじつまが合わなくなったり、ほころびが見えてくるのだとか。
人と人との繋がりは財産です。その繋がりを自ら切っていけば、財産を失うのは自明の理でしょう。核家族であったり、年に一度しか顔を合わせない親子であったりするのは仕方ないかもしれませんが、それに伴うリスクは年老いた親ではなく、子どもが負うべきだと思います。
「お母さん!電話に出ちゃダメだって言ったじゃないか!」
「人を見たらドロボーと思わなきゃ。表札なんか付けちゃダメだって」
「ちゃんと俺たち兄弟の分、遺産を残しといてよ」
とか、、、、人生の円熟期に入った人たちにとても言えません。誰とも接触するな、名前を名乗るなって、、、、老人イジメです。
本当に恐ろしいのは犯罪者ではなく、自分を善人だと信じて疑わない、それでいて、あなたの財産を既に自分の物と思っているご家族かもしれません。
| Trackback ( 0 )
|