先日のNHK『あさイチ』の延命治療特集で、玉置妙憂さんが出るというので、録画して見ました。パチパチ!
玉置さんは
「延命医療のような大きな問題は、楽しくかっこよくセクシーであるべきだ」
、、、、、とは言わず、「正解は無いということを知るべきだ」、とおっしゃっていました。
選択肢があるということは、必ず迷いが生れる。迷いが生れた事には必ず後悔が伴う。それを知っておかねばいけないと。
みんな「正解」があると思って、事前に準備をします。しかし、どれだけ準備をしても、勉強して知識を得ても、後悔しない決断など無いのです。
理想の死が無いように。
人生の様々な局面で大切なのは、自分自身が選んだかどうか。それさえ分かっていれば、迷っても、後悔しても、最後には、まあいいか、だって自分が選んだのだから、と思えます。
周りのみんながどんなに味噌ラーメンにしろといっても、自分が醤油ラーメンが食べたければ、それを注文すればいい。だって、食べるのは自分なんだから。
、、、、しかし、延命治療も葬儀も、自分が食べるラーメンではないことが問題なのです。
「○○のためを思って」などというものは、実は、○○のためを思っている、その人の考えがあるだけ、だそうです。
延命治療どころか、亡くなったあとの葬儀ですら、いつも、ここで揉めるんですよね、、、、。
後悔しないように事前にいろいろ決めておきたいという方が、お寺に相談にいらっしゃいます。準備しておくことは大変素晴らしいことで、ぜひ、おすすめいたします。ただし、知っておいて欲しいのは、自分の考えと、家族の考えと、親戚の考えと、第三者の考えと、、、、それぞれ違うし、そのそれぞれさえも、時が経てば変わっていくということです。
迷ったり後悔したりするのは、そのときも今も真剣だから。自分を責めたりなどせず、
「命の問題で、絶対に正しいものは、絶対に無い」
そのことだけはくれぐれも知っておいていただきたいです。
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