弘兼憲史といえば『課長島耕作』のイメージでしょうけど、僕りんは絶対に『ハロー張りネズミ』なんです。パチパチ!
幻の24巻がネットで高値で売られているのを知りショック。欲しいんだけどなー。
どの話も好きなんだけどその中に「ゼロ戦ファイター」って話があります。大東亜の大戦中に捕虜になった3人のゼロ戦パイロットへ対し米軍が壊れたゼロ戦の整備を命じます。当然、断るのですが、そのうち一人は捕虜の待遇改善を条件に整備を承諾するのです。当然他の捕虜から「非国民」と罵られます。しかし彼はいうのです。
「どのみち、米軍は自分たちの力でゼロ戦を整備して飛行できるようにしてしまうだろう。それなら我々が自らの手で整備をして飛行可能にし、ゼロ戦の性能を思い知らせてやった方がいい。ヤツらがバカにする、矮小なアジア人である我々を見直させてやるんだ」
アメリカ兵たちは整備されたゼロ戦を操縦し、その旋回力、上昇力、全ての性能の高さに舌を巻きます。
さあ、そうして米軍と捕虜がすっかりうち解けたある日の早朝、非国民と罵られた整備兵がみなをそっと起こします。
「行くぞっ」
その日までにすっかりアメリカ軍を油断させた彼らは、手薄になった包囲の目を抜けて、ゼロ戦で収容所からの離陸に成功するのです!
しかし、物語は壮絶な結末を迎えることになります…
全部うろ覚えなので多少違うところがあるかも知れません。でも未だにこの話が心の片隅にあるのは、整備兵がゼロ戦を直すことによって日本人を見直させるってとこがあるからでしょう。整備兵には計算高さがあったのだともとれますが、果たしてそれだけでしょうか。
何でもケチケチと高い塀を作って隠す人は相手のことも見えなくなってしまいます。自分の財布を開けないで「で、お前はいくら持っているんだ?」と聞くようなもんです。
損得ビームを飛ばしだしたら人生が終わりに近づいてきた証拠です。
聞きたい人には話して、見たい人には見せて、知りたい人には教えて。
地球は一家、人類は兄弟!でしょ(^^)?
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