仏教に限らず、キリスト教もイスラム教もユダヤ教もおよそ世界宗教と呼ばれるものの究極の目標はエゴイズムの超越です。パチパチ!
エゴイズムとはつまり、「自分さえよければそれでいい」という考えで、具体的には満員電車で自分だって人を押しのけて無理やり乗ったくせに、次に乗ろうとする人を膝や腹で妨害したり、揃えてあるスリッパを履くくせに自分は揃えないとか、土足禁止の車から空き缶を捨てるような行為です。
湊かなえの『夜行観覧車』で、自分たちの住む町に新しく引っ越してきた家族を陰湿にいじめつつ、あくまでも自分は街を良くしたいという善意から行動しているだけだ、と思っているおばさんが出てくるんですが(最期まで自分が間違っているとは思わずに誰からも指摘されずに話は終わる)、みんな自分まではOKなんですよね。エレベーターでブザーが鳴った際に、最後に乗った人が「すみません」と言って降りるのを、当然のように眺める行為です。ブザーを鳴らしたのは乗っている全員の責任なのに、締め出された人が締め出した側の人間に謝る…。生きづらい世の中です。
うちも以前、家を建てるときにいろいろな方の本を読んだり、考え方を知りました。ホンの一年でも早く家を建てると、次に新しく建てる人を「後から来た人」という区分けをして上から目線で語ることが多いのだそうです。その時は、「都会は怖いなー。うちは隣接する家が無くてラッキーだなー」くらいに思っていましたが、今になって冷静に周りを眺めると、都会じゃなくても「自分まではOK、次の人はNG」ということを公言して憚らない人も実際におります。農家さんたちは自分たちの先祖が森を伐採して畑を広げて家を建てたことを知っているから、あとから家を建てる人に寛容なのかもしれません。かえって地権者じゃない人たちの方が緑を残せ、家を建てるな、だけど店は増やせ、と言いがちな気が…。
夜行観覧車、いろんな人の思いを乗せてぐるぐると回っている…。でもまあ、やっぱりみんな仲間なんです。同じ時代に同じ言葉を話、同じ国に住んでいる。そうじゃ、わしらは同じ映画を観に来た仲間なんじゃ!(by鷹の爪団総統)
自己顕示欲の強い、僕りんですが仲間に入れてくださいね(^^;)
写真~
いただきものの山崎ゴールドソフト。小市民の僕りんはこんなんうっかり食べられまっしぇーん!
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