台湾の十分(シーフェン)駅近くで、自分の願いを墨で書いた天灯が灯油の燃焼ガスの浮力で、糸も何もなく風に乗ってどこかへ飛んで消えてゆきました。さすがに日本ではそんなわけにはいきません。それでも夜空に浮かぶランタン一つ一つには糸を手に持つ人の願いがこもっています。
カウントダウン0で一斉にランタンを空に解き放ちます。糸が付いているのでそのまま飛んで行ってしまうのではありません。家族への想い、未来への想いなど様々な願いをランタンに込めて自分たちのランタンを闇夜にリリースしました。
行事の名前は「クリスマス一宮スカイランタンフェスタ2020」です。一宮市が来年100周年を迎えるにあたり開催されるイベントの一環とのことです。午後7時に上空に浮かべるカウントダウンを待って、それぞれのファミリーが芝生広場に陣取っています。
仮設テントの下に色とりどりのランタンが並んでいました。係の人に聞いてみると参加者はネットで申し込んだ人のみとか。ヘリウムガスを詰め込んだゴム風船に個別の色のLEDランプを付け、すっぽりと袋状のカバーをかけています。飛び去らないようタコ糸のような紐が付けられています。