足の下を通過するタイミングに合わせて視点を下流方向に移しました。列車はすぐにトンネルに入ります。8月初めに訪れた時は大雨による土砂崩れで不通になっていた個所も、今は復旧されました。列車は天竜川を縫い、あまたのトンネルをくぐって愛知県豊橋市へ向かいます。
「撮り鉄」ではありませんが、鉄橋があると列車が通ってほしいのが人情です。トンネルの向こうにある天竜峡駅を10時15分に発車する「ワイドビュー伊那路」を待ちました。列車が来る音も合図もありません。トンネル出口をひたすら見つめていますと、駅発車予定時刻の2分後に列車は顔を出しました。