篠島の港に入港するのと同時に出航してゆく船とすれ違いました。今乗っている高速船より大きくゆったりした感じです。スピードは高速船より遅いかもしれませんがあちらの船の上のオープンデッキで風に吹かれてのんびりしたいなんて思ったりしました。
次に寄港する篠島に近いところにコンクリートのテトラポットが積み重ねられた防波堤がありました。ポットの一つ一つにカモメが陣取っているのが見えます。海には海の生き物の生活があるんですね。
窓越しに見える名前がわからない無人島は、海ならではの景色です。信州の山々の緑とは何か違うものに見えて不思議です。鹿も猪もここまでは泳いでこれないのでしょう。何者が住んでいるのか思いめぐらしてしまいます。
日間賀島西港を後にした高速船は猛スピードでまた走り始めました。船尾に近い窓から力強い航跡を絶え間なく生み出す様子をしばらく見続けました。進む速さが目視できるのは水の上でのことならではです。
