大陸の春へ溶けだす眼かな 加藤知子
連作「人骨土井ヶ浜」10句の中の一句。
吟行句といっていいです。
頭蓋が西向きに埋葬されていることからの句。
山口県にあるこの遺跡は、
弥生時代前期から中期の墓地遺跡です。
ミュージアムがありまして、
そこで人骨の埋葬状態が見られます。
この遺跡の人骨は、中国山東で発掘された漢時代の人骨にかなり似ているが、
だからといって、
そこの人たちが渡来してきたとまでは言えないという説明でした。
「鵜を抱く女」の人骨も印象に残り、
<鵜を抱けば女整う骨の冷え>
も連作に入れました。
この女はシャーマンだとか。
気に入っている句です。
最近、放っておいた拙論に手を入れているので、
とても充実していますが、
もうこの時間になると目がショボショボ((笑))
ありがとうございます!
そこんとこ、理解してくださるなんて
凄いです。