教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

研究しない大学教員は死んでいるのも同じ

2012年05月03日 19時43分47秒 | Weblog

 ゴールデンウィークですね。
 この4月下旬以降の時期は、1年生の実習直前であり、来年度の実習内諾取りも始まり、2年生の実習も近くなってくるため、何かと気ぜわしい時期です。これより後は、8月までほぼノンストップで走り切らなければなりません。GW明けには出張が多いし、体調も心配…。
 実質、このGWが最後の助走期間になります。たまっている採点物もやってしまわなければいけない。英気も養わなくてはいけない。
 といっても、たまった懸案事項を処理したり、休んでいるだけでは教師はつとまりません。

 研究しない教師は、死んでいるのも同然です。
 研究も、できるところまで進めなくては、と思ってます。今年は、数年ぶりに某学会で発表したいです。

 教師にとっての研究は、「新陳代謝」とも言えるんじゃないか、とふと思いました。
 研究は、既に身につけた知識・技能・識見を活発に動かし、新たな知識・技能・識見を生み出していく営みです。研究前の既存の知識などは、研究後だけでなく研究中に活発に活用され、少しずつ変化していきます。古い智から新しい智への代謝。この営みが止まったとき、教師は生き生きとした言葉を発することができなくなります。(なお、力量ある教師は、学術研究とは違った意味ですが、これに類することを授業中・教育活動中に行っています)
 常に智が活動しているからこそ、生きた人間を育てる教育活動も可能であり、生きた世界のための学術的貢献も可能なのではないでしょうか。まあ、理想的な言い方ではありますが、大事なことだと自分では思っています。

 この時期はなぜかいつも体調が少し優れないのですが、幸い少しずつよくなっているので、ぼちぼち、やれるところまでやっていきましょう。

コメント (4)
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