教師・保育者の仕事は、耐え難い苦痛と代え難い喜びとを同時に感じる仕事である。
後者すなわち「育英の楽」を大事にする心性の持ち主が、本当の意味で教師・保育者であり続けることのできる人物であろう。
ただ、喜びは苦痛をごまかすことはできるが、苦痛を消し去ることはできない。
そのため、「育英の楽」を楽しめる教師・保育者は、気づかないうちに体調を崩すことが多い。
彼ら・彼女たちを壊すことなく、長く教育・保育現場で活躍してもらうためにはどうすればよいか。
待遇・福利厚生の充実はもちろんだが、彼ら・彼女たちが心置きなく体と心を休めることのできる制度・体制づくりが必要である。