京都国立博物館特別展覧会「妙心寺」

2009年04月17日 | アート

4月12日(日) 晴れ。
京都国立博物館の特別展覧会「妙心寺」を観に行った。

■特別展覧会 開山無相大師650年遠諱記念 妙心寺
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

京の名刹・妙心寺の禅文化を彩る名宝を集めた「妙心寺」展。
展示作品の選定において、かなりの数の作品が候補に上がり、
前期展示(4月19日まで)と後期展示(4月21日から)で
一部作品を替えて開催されることになったという。

今回は前期展示のみの作品を中心に鑑賞した。
国宝、重要文化財を軒並み揃えているが、やはり素晴らしい作品の前で足が止まった。
その中でいちばん見たかったのは白隠の「達磨像」。
狩野山楽の「龍虎図屏風」は後期展示からなので、また観に行こうと思う。

さて、七条といえばまず最初に思い浮かぶのは国立博物館の目の前の三十三間堂。



庭園の桜。



千体の千手観音「十一面千手千眼観世音」も久しぶりに観てきた。

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時空を旅する -美術にみる物語-

2009年04月06日 | アート
4月5日(日) 晴れ。

京都市美術館コレクション展第一期「時空を旅する -美術にみる物語-」を観に京都へ行った。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/

ちょうど花見の時期。岡崎疎水の桜も見頃だった。



まぁ、桜の季節に訪れたいと前から計画してたんですけどね。



この季節は人出が多く、桜撮影大会があちこちで行われてました(笑)。



「時空を旅する -美術にみる物語-」でまったり。
京都市美術館には京都縁の作品があります。
コレクション展での楽しみというのは意外な所蔵品に出合うこと。
いかにも京都らしい作品群の中にアバンギャルドな作品が紛れている。
「これはなんだろう?」と頭の中にクエスチョンマークが的なものが(笑)。
ふと気づくと所蔵品によく知られた作品がほとんどなかったりする。
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パラモデリック・グラフィティ

2009年03月26日 | アート

3月22日(日) 曇りのち雨。

京阪電車中之島線「なにわ橋駅」地下1階コンコースアートエリアB1で開催されている
「パラモデリック・グラフィティ at なにわ橋駅」を観に行った。
http://artarea-b1.jp/

パラモデルという二人組のアーティスト・ユニットによるインスタレーション(架設空間展示)。
展示は今週末29日まで。



青い線はすべてプラレール。壁にも敷かれています。



天井にもレールが敷かれています。



会場の外にも。



はみだしてる、という感じ。ひじょうにユニーク。



吹き抜けとなっている改札がガラス越しに見えますがそこも。
飛行機の形になってます。京阪電車3000系が150両置かれているとか。

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安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]

2009年02月24日 | アート

2月23日(日) 曇りのち雨。
本町のTOTOテクニカルセンター大阪で開催されている「安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]」を観に行った。
http://www.toto.co.jp/gallerma/ex081003/junkai.htm

朝日ビルディング(新朝日ビル)建て替えに際し、昨年末で閉館となったフェスティバルホール。その跡地には中之島フェスティバルタワーが建てられる。
http://www.asahibuilding.co.jp/

山下達郎はフェスティバルホール最終公演で安藤忠雄を名指しして非難した。僕は安藤忠雄の設計した作品に興味があり、これまで表参道ヒルズやサントリー・ミュージアム天保山、兵庫県立美術館、アサヒビール大山崎山荘美術館新館などを見て楽しんできた。今回の中之島フェスティバルタワーの完成予想図を見るにつけ、安藤忠雄の設計とは思えず(僕は設計に関しては全くのド素人だけれど)、山下達郎の非難は一体どういう意味なんだろうか、安藤忠雄は中之島フェスティバルタワーに関わっているのだろうか、とそういう疑問があった。それで思いあまってネットで検索してみたのだが、わかったことは中之島フェスティバルタワーの設計は日建設計が行うということだった。
http://www.nikken-times.co.jp/new/20070802.11/1186009561.html

ではなぜ山下達郎は安藤忠雄の名前を出したのか。もしかしたらフェスティバルホール関係者から何か聞かされていたのかもしれない。あるいは安藤忠雄が大阪都市景観政策アドバイザーに就任していることに関連して、中之島再生と言いながらフェスティバルホール取り壊しに反対しなかったために失望し非難したとも考えられる。

もう少し深く掘り下げて検索すると、東京で安藤忠雄設計事務所と日建設計が共同して設計した作品が見つかった。

・21_21 DESIGN SIGHT
http://www.2121designsight.jp/

・国立国会図書館 国際子ども図書館
http://www.kodomo.go.jp/index.jsp

しかし、今のところ中之島フェスティバルタワーを実際に共同設計するのかどうかについては不明だ。僕としては中之島再生に関わりフェスティバルホール保存を目的とした行動を起こしてほしい気持ちがある。安藤忠雄が参加すればフェスティバルホール取り壊しになんてならなかったはずだと思うのだ。


こうした検索の中で偶然に安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]の情報が見つかった。行きがけの駄賃だし、前述したように安藤忠雄の設計した作品に興味があるので観に行くことにした。何かわかるかもしれないという淡い期待もあった。

安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]は書籍『安藤忠雄の建築』全3巻の発売を記念して開催された展覧会のようだ。会場では安藤忠雄の30年におよぶ建築活動を紹介するために、『安藤忠雄の建築』に沿って代表作が公開されている。実際の現地の映像と設計模型の展示が行われている。

表参道ヒルズ、東急東横線渋谷駅や東京大学情報学環・福武ホールといった最近の作品、現在進行中の東急大井町線上野毛駅。この数年は東京での活動が多い。東京オリンピック招致委員会の理事という立場での発言もニュースでよく耳にする。
http://www.koho.metro.tokyo.jp/koho/2008/06zo/02.htm

そうしたことからこの安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]は昨年、東京でまず開催された。東京会場では「住吉の長屋」の原寸大模型が展示されたという。



しかし、大阪会場ではスペースの関係なのか1/10縮尺サイズの模型展示だった。「住吉の長屋」の原寸大模型が目当てで見にきた人もいたので、今回大阪会場で展示されなかったのはひじょうに残念だ。メインディッシュのないディナーみたいな感じがした。

安藤忠雄建築展[挑戦-原点から-]を観終わった後は御堂筋を散策した。
淀屋橋方面に向かいながら御堂筋の近代建築を楽しんだ。

・又一ビル



TOTOテクニカルセンター大阪の向かい側。

・大阪倶楽部



大正13年に安井武雄によって設計された。
ここまで来たので中之島に寄り道。

・フェスティバルホール



もうシャッターが下りていて中には入れなくなっていた。。

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ロベール・ドアノー写真展「パリ・ドアノー」

2009年02月10日 | アート

2月8日(日) 晴れ。
午後から美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)で
開催されているロベール・ドアノー写真展「パリ・ドアノー」を観に行った。
http://wjr-isetan.com/kyoto/floorevent/index_7f.html

■ロベール・ドアノー写真展 ~パリ・ドアノー~
美術館「えき」KYOTO
1月31日(土)~2月22日(日)[会期中無休]
開館時間:午前10時-午後8時(最終日:午後5時閉館)入館締切:閉館30分前
入館料:一般800円(600円)/高・大学生600円(400円)小・中学生400円(300円)

ロベール・ドアノー写真展は何年も前に一度観ている。
大丸ミュージアム梅田で開催されたことは覚えているが、
あれは一体いつだったのか。
調べてみたところ、1996年の夏の終わりのことだった。
一昔前というのに驚いた。

今回はパリ、東京、京都の都市で開催される大回顧展。
パリでも11年ぶりの開催だったそうで、
あまりにも有名な「パリ市庁舎前のキス」(画像)の舞台となった
パリ市庁舎で 展覧会が行われたとか。
今回の写真展「パリ・ドアノー」でも「パリ市庁舎前のキス」がポスターに使われている。

会場で最初に展示されていたのは「ヴァンドーム広場」だった。
光と闇のコントラストが美しい白黒写真。
パリの人々、モニュメント、
コラージュの大作や、ストーリー仕立ての彫刻写真、
子ども、動物の素振りを題材にしたユーモラスな写真、
すべてがモノクロームで詩情に溢れている。
再開発で消えてゆく市場の日常を撮った写真がよかった。

そして晩年の写真、ある女優のポートレートに目を奪われた。
「ネイキッド」、「イノセント」、なんていえばいいのだろう。
それはジュリエット・ビノッシュだった。



写真展を観終わった後は大階段を上って久しぶりに京都拉麺小路へ。
http://www.kyoto-ramen-koji.com/

入れ替えがあり先月末から富山の「麺屋いろは」が開店していた。
「富山ブラック」と呼ばれるブラックラーメン。
あのスープの色は関西ではNGだと思う。
まだしばらくは入れ替えもなさそうなので今回は見送り。
いつか挑戦しよう(笑)。

今日のラーメンは「博多一幸舍」のネギチャーシューメン。
http://www.ikkousha.com/



麺が見えてないけれどとんこつラーメンです。

食後は「eX cafe」でくつろいだ。
http://www.excafe.com/



デザートは京黒ロールというロール・ケーキ「くろまる」です。
eX cafeの嵐山本店と京都駅ビル店で販売されてる「くろまる」。
おみやげで持ち帰る人が多いようですよ。
http://www.inden-style.jp/kuromaru/
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やがて来るもの(それはすでに来た)

2008年12月18日 | アート

12月14日(日)の話の続き。京都市美術館のコレクション展を観た後、
京都国立近代美術館にウィリアム・ケントリッジの作品を見に行った。
http://www.momak.go.jp/

先週の月曜日、新聞の文化面でウィリアム・ケントリッジの「やがて来るもの(それはすでに来た)」が、
京都国立近代美術館の常設展の一角に展示公開されているという記事を読んだ。
天井から投影する円形の「歪像」(アナモルフォーズ)を軟鋼製の円形のテーブルに写し、
その中央に置かれた円筒鏡に映る「正像」とともに鑑賞するユニークな作品。
作品のテーマは1930年代のイタリアのエチオピア侵攻だという。
http://www.momak.go.jp/Japanese/pressRoom/2008/curatorialStudies03pt2.html

■やがて来るもの(それはすでに来た)[2007年]



マリアン・グッドマン・ギャラリー(ニューヨーク)でのインスタレーション風景。

かなり衝撃のある作品だったので常設展のほかの作品は素通りしてしまった。
展示公開は12月25日(木)まで。

そのまま階下に下りて企画展「エモーショナル・ドローイング」を鑑賞。
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2008/369.html

キム・ジュンウクの不気味な顔のドローイングと、
奈良美智がgrafと共同制作した新作の小屋《My Drawing Room 2008, bedroom included》を
観られたのが収穫だった。
企画展「エモーショナル・ドローイング」は12月21日(日)まで。

美術館からの帰りも琵琶湖疎水から鴨川に流れ込む小川に沿って歩いた。
疎水沿いにあったフランスの惣菜屋さん「オ・タン・ペルデュ」。
http://www.bellecour.co.jp/au%20temps%20perdu%20index.htm



京都の思い出になるかなと思い入ってみた。
併設されてるサロンで食事ができるようなのでランチボックスを注文した。
1,500円とちっと高い気がしたが、この次がまたいつになるかわからないしね。




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ふたつで一つ

2008年12月17日 | アート
京都市美術館のコレクション展は毎回興味深いテーマで開催されていると聞く。
本年度三期目のコレクション展のテーマは「ふたつで一つ」だった。

■京都市美術館コレクション展 第三期 ふたつで一つ
2008年11月15日(土)-2009年1月18日(日)
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/collect_3-2008.html



所蔵作品の絵画、彫刻、工芸、書といったすべての分野の中からテーマに沿った約80点が展示公開されている。
上の写真の絵画は展示作品の北野恒富「いとさんこいさん」(1936年)。
今回のコレクション展では作品の解説がなく、どちらがいとさん(姉)で、どちらがこいさん(妹)かは明らかにされてない。
そうした想像も楽しんでほしいとのことだった。

「ふたつで一つ」の最後のセクションは「対と見立てる」で、必ずしも作者が意図してない対の関係を、
複数の作品の中から見つけ出し、一つの提案として並べて展示している。
そのセクションの中に山本芳翠の肖像画「木戸孝允像」と「木戸松子像」があった。
僕は不勉強でふたりの関係を知らなかったのだが夫婦なのだという。
木屋町通には木戸孝允と松子の寓居跡が登録有形文化財「幾松」として現存しているそうだ。
http://www.ikumatsu.com/
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京都市美術館

2008年12月16日 | アート
京都市左京区岡崎。
平安神宮があって、府立図書館があって、京都会館があって、京都市美術館があって、京都国立近代美術館がある。
動物園や岡崎公園といった施設もある。
その中で京都市美術館にはこれまで一度も中に入ったことがなかった。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/



昭和8年に建てられたという。
レトロ建築が好きな僕は思わず足を止めて、ぐるっと建物の周りを歩いてしまった。



建物の裏。



空が高く感じますね。
楓も落葉して冬の訪れです。



コレクション展が気になって中に入ることにしました。
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/exhibition/collect_3-2008.html



つづく......

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アジアとヨーロッパの肖像 SELF and OTER

2008年11月20日 | アート
関西文化の日には中之島の国立国際美術館も無料で開放されていた。
http://www.nmao.go.jp/japanese/home.html

9月30日(火)から11月24日(月・祝)までは、
特別展「アジアとヨーロッパの肖像 SELF and OTER」が開催されている。



アジアとヨーロッパの人々が自らをどのようにとらえ、互いにどのように
受け入れてきたのかを、肖像画や彫刻、写真や陶器など、さまざまな
美術作品における人体表現のなかにたどるという展覧会。

展覧会の中で僕の心を捉えたのは木下晋の「帰趨」と「光の眺望」。
紙と鉛筆による作品だったが暗く重たい雰囲気に包まれていて圧倒的だった。
モデルとなったのはハンセン病によって三十歳で全盲になった老人の顔。
片目眼球摘出の異相でこちらを見据えていた。

さて、国立国際美術館には京阪中之島線を利用してやってきたわけだが。
渡辺橋から国立国際美術館まで歩いた。堂島川に沿って遊歩道が整備されていた。



花壇の向こうはダイビル。遊歩道の反対側は堂島川。



阪神高速池田線、阪神高速環状線のあいだの鉄塔はNTTテレパーク。
この遊歩道は京阪中之島線の渡辺橋駅まで続いている。
地下鉄四ツ橋線の肥後橋にも近い。



手前は朝日新聞社ビル。中央には京阪中之島線の渡辺橋駅の入口。
その向こうはフェスティバルホールでお馴染みの新朝日ビル。
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没後80年記念 佐伯祐三展

2008年10月06日 | アート

10月5日(日) 雨。
天王寺公園にある大阪市立美術館へ行った。
http://osaka-art.info-museum.net/

9月9日(火)から10月19日(日)まで
特別展「没後80年記念 佐伯祐三展 」、
特集展示「大阪市立近代美術館コレクション」が開催されている。
http://osaka-art.info-museum.net/special020/special_saeki.html
http://osaka-art.info-museum.net/standing09/sta_spe_saeki_top.html

大阪生まれの洋画家佐伯祐三が30歳で亡くなって今年で80年だそうだ。
パリの街並に広告文字が踊るように描かれた風景画でよく知られている。
というか「佐伯祐三」と聞いて僕が思い浮かべるのはそんな絵だ。

今回新たに見つかった「カフェ・タバ」(1927年)も
絵の中に広告文字が踊るような筆致で描かれている。
全体的に明るく感じるのは保存状態が良かったからだろうが、
沈んだトーンの作品群の中で一際輝いて見えた。

同時開催の「大阪市立近代美術館コレクション」には
モディリアーニの「髪をほどいた横たわる裸婦」(1917年)が含まれている。

モディリアーニの最初の個展は展示されてる絵画が
猥褻すぎるという理由で中止となった。その個展に展示されていたのが
「髪をほどいた横たわる裸婦」であったのではないかとされている。

8月に姫路市立美術館で開催された「アメデオ・モディリアーニ展」にも
展示されていたが、この「髪をほどいた横たわる裸婦」は
大阪市立近代美術館のために大阪市が16億円で購入したもの。
実は「没後80年記念 佐伯祐三展 」を見に来たのは
この絵を見るためというのがもうひとつの目的であった。

「大阪市立近代美術館コレクション」には他にも
マリー・ローランサンの「プリンセス達」(1928年)、
ジャン=ミッシェル・バスキアの無題の作品(1984年)などがあった。
佐伯祐三の作品もコレクションの一部である。

現在のところ、大阪市立近代美術館はまだ建設されていない。
建設予定地から蔵屋敷跡が発掘されたことと、
大阪市が財政難に陥り建設費が捻出できなくなったためだ。
しかし昨年事業を見直した上で、5年ぶりに事業が再開されたという。

それにしても映画『アキレスと亀』を観た直後ということもあり、
絵画の評価について考えた一日でもあった。
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青のコレクション -ピカソの青 モネの青-

2008年09月26日 | アート
9月23日(火・祝) 晴れ。
京都のアサヒビール大山崎山荘美術館に行ってきた。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/

アサヒビール大山崎山荘美術館では9月10日(水)から12月7日(日)まで
「青のコレクション -ピカソの青 モネの青-」が開催されている。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/tokubetu/syosai21/

アサヒビールは来年、創業120周年を迎えるそうだ。
今回は創業120周年に先立って行われる企画展で、
アサヒビールのシンボル・カラー「青」をテーマに
絵画や陶芸、染色作品を約100点紹介するというもの。

本館の山荘ではアサヒビール初代社長山本爲三郎が
蒐集した「山本コレクション」の中から企画展に合わせて
美術作品が展示されていた。
http://www.asahibeer-oyamazaki.com/collection/yamamoto.html

安藤忠雄が設計した新館がメイン会場となる。
新館は天王山の環境と庭園に調和した作りでギャラリーは地下にある。
外観はこんなふうで天窓のほかは植栽されている。
屋上緑化みたいな感じ。



地下のギャラリーには通路を降りて行く。



安藤建築らしいコンクリート打ちっ放しの作り。



円形のギャラリーに入るとすぐ目の前に、
ピカソの「青の時代」の作品『肘をつく女』が展示されている。

円形の壁に沿って展示されているのはクロード・モネの作品。
モネ晩年の傑作といわれる『睡蓮』の連作がずらり。

中央に真っ白な円柱があって中に入ると
ジョルジュ・ルオーの『聖顔』が展示されている。
この円柱の真上に天窓があり日が差し込むとぱぁっと明るくなる。
光のマジックという意趣を凝らした作りが素晴らしかった。
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「冒険王・横尾忠則」展

2008年08月15日 | アート
2008年8月14日(木) 晴れ。
兵庫県立美術館で開催されている「冒険王・横尾忠則」展を見に行った(24日まで)。
http://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/t_0806/index.html



横尾忠則というと細野晴臣とのコラボレーション『コチンの月』や
サンタナの『ロータスの伝説』の22面体ジャケットを思い出す。

この「冒険王・横尾忠則」展の紹介で「ラピッング電車」が
JR加古川線で運行されているという記事をエルマガジンで読んだ。





「冒険王・横尾忠則」とは一体どういう展覧会なのだろう。興味があったので見に行った。



会場は7つの章立てになっていて第一章「予感/選択」は近年の作品<Y字路>シリーズだった。
<Y字路>シリーズは三方向の道が交差する中央に視点を置いた作品群で、猫や鳥、人間が横断している。
ひじょうにユニークなのだが圧倒的な存在感があって感銘を受けた。

何しろひとつの作品の中に多くの情報が含まれていて、
そのひとつひとつに何かしらの意味があるようなので、作品の全体を見るだけで感じるものがあったのだ。

帰り際、ガチャポンで魔除猫を購入(300円)。



後ろに屋外彫刻が写ってます。 山口牧生の「日の鞍」。

併設されてるカフェ「ff(フォルテシモ)」。



チリドッグのランチプレートを食べました。



■兵庫県立美術館の点描

・シンボルの円形テラス



・大ひさし下の大階段



設計は安藤忠雄さんです。
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特集陳列 坂本龍馬

2008年08月11日 | アート
2008年8月10日(日) 晴れ。

京都国立博物館で展示されてる「特集陳列 坂本龍馬」を見に行った(31日まで)。



今回は特別展覧会が行われる旧帝国京都博物館本館(特別展示館)ではなく平常展示館のみの公開だった。



平常展示館は老朽化のため今年12月上旬から建て替え工事に入るという。
今まで平常展示館には入ったことがなかったのでちょうどよい機会だった。

「特集陳列 坂本龍馬」は博物館所蔵の書簡を中心にした展示。
龍馬の遺品は龍馬使用海獣葡萄鏡、龍馬所用三徳、龍馬愛用の日本刀「吉行」の3点。

NHK大河ドラマ『篤姫』との関連では薩摩藩の小松帯刀のことが触れられていた。
乙女姉さんに宛てた手紙の中で
「なお去年七千八百両でヒイヒイとこまりておりたれば、薩州小松帯刀と申す人が出しくれ、神も仏もあるものにて御座候」
と書いている。
大河ドラマでは次回17日の放送から龍馬が登場するようだ。
http://www3.nhk.or.jp/taiga/index.html

印象に残った手紙
・乙女姉さんに宛てた手紙
日本を憂いて「今一度日本を洗濯致し申し候」と書いている。ドラマでもよく取り上げられる文言。

・姪の春猪(はるい)さんを罵倒する手紙
姪の春猪さんに宛てた手紙の中で「おまへハ(中略)をとこという男ハ皆にげだす」と罵倒している。
従来の研究では差し出し年月日が1867年1月20日と推測されていた手紙。
しかし前年の1866年1月20日付けの別の手紙との類似点から、
今回の「特集陳列 坂本龍馬」では薩長連合(1866年1月21日)の前日に書かれたものだと結論づけている。
薩長連合仲立ちのプレッシャーの中で書いたのでは、ということである。
手紙の中には「露の命ハはかられず」と遺書めいた文言が綴られており、
いつ襲撃されるかわからない中で手紙を書いた龍馬の気持ちが察せられる。
今回初公開。

見物は暗殺された現場の近江屋にあった屏風、掛け軸。飛び散った血痕が生々しかった。
数年前の大河ドラマ、幕末を舞台に新撰組を描いた『新選組!』のことを思い出した。
再来年2010年の大河はまた坂本龍馬に焦点を当てたドラマとなるとか。
・『龍馬伝』
http://www.nhk.or.jp/drama/html_news_ryouma.html

鳥羽伏見の戦い(戊辰戦争)の展示もあり、
龍馬亡き後の明治維新(今年は百四十周年の節目の年だとか)まで見渡せる展示会だった。

せっかくなので河原町通の坂本龍馬、中岡慎太郎遭難の地 まで足を伸ばした。



近江屋跡地は今、旅行会社が移転となったため、空き物件となっているようです。

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姫路市立美術館

2008年08月05日 | アート
姫路市立美術館は姫路城の東隣にある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A7%AB%E8%B7%AF%E5%B8%82%E7%AB%8B%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8



緑豊かな施設でとても美しい美術館だ。



赤レンガの建物は明治末期から大正二年(1913年)にかけて建てられたという。



もともとは旧陸軍第10師団の兵器庫、被服庫だったそうだ。 国の登録有形文化財。



芝生の庭にはブールデルの作品「モントーバンの戦士」がある。



庭に点在する彫刻は12点あるそうだ。
http://www.city.himeji.lg.jp/art/setubi/index.html

アントワーヌ・ブールデルの「うずくまる浴女」。



この優雅な風景にクルマのコマーシャル撮影の依頼が多数くるという。

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アメデオ・モディリアーニ展

2008年08月04日 | アート

8月3日(日) 晴れ。

姫路市立美術館で6月8日から開催されている「アメデオ・モディリアーニ展」を見に行った。この「アメデオ・モディリアーニ展」と提携している中之島の国立国際美術館の「モディリアーニ展」は先日見に行った。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/d50a3d36b8999c9537003bdaf5ce3a77

当初は六本木の国立新美術館で開催された「モディリアーニ展」を、関西では大阪・中之島と姫路の2会場に分けているのだと思っていた。だから国立国際美術館に行けば、もう姫路には行く必要がないのだと考えていた。

しかし、姫路市立美術館の公式サイトを見るうちに現地に訪れたいという気持ちが高まり、最終日になって見に行くことにした。
http://www.city.himeji.lg.jp/art/index.html

実際に見た作品は今年の「モディリアーニ展」に出品されたものではなく、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やテート・ギャラリー、ポンピドゥーセンター、ルードヴィッヒ美術館といった世界中の美術館から名作が集められて展示されていた。

初期の陰鬱な作風と一躍名を挙げることになった裸婦像、作家の精神状態が手に取るようにわかった。肖像画でも晩年の作風は明るい色使いをしていて興味深かった。
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