SOUND AVENUE 905 Motoharu Radio Show #21

2016年02月24日 | Motoharu Radio Show

2016/02/23 OnAir - 4th. Week - 「ザ・サークル」特集
01.Aztec Camera:Somewhere In My Heart
02.Ryan Adams:All You Had To Do Was Stay
03.Taylor Swift:All You Had To Do Was Stay
04.Lenny Kravitz:Are You Gonna Go My Way
05.New Order:Regret
06.UB40:(I Can't Help) Falling in Love With You
07.佐野元春 with The Heartland:欲望
08.佐野元春 with The Heartland:レインガール
09.佐野元春 with The Heartland:彼女の隣人
10.佐野元春 with The Heartland:エンジェル
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■内容の一部を抜粋
佐野元春 : こんばんは佐野元春です。この番組は東京赤坂TBSのスタジオからお届けしています。今週もやってきましたMotoharu Radio Show。待っていてくれたみなさん、どうもありがとう。今夜は僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』からの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。火曜の夜はMotoharu Radio Show。DJ、佐野元春でお送りします。

・Somewhere In My Heart
アズテック・カメラの1987年のレコードで「Somewhere In My Heart」。スコットランドのバンドでソングライターのロディ・フレームはバンド解散後ソロで活躍している。「ロディ・フレーム、個人的に好きなソングライターのひとりですね」と元春。

・All You Had To Do Was Stay
米国のソングライター、ライアン・アダムスの「All You Had To Do Was Stay」。女性シンガー、テイラー・スウィフトのカヴァー。テイラー・スウィフトは現在26歳。作詞作曲だけではなく女優としてもよく知られている。もともとカントリー・ミュージックのシンガーだけれどもそうしたジャンルに関係なくアメリカの本物のアイドルとして多くの人たちに愛されてる。今回のグラミー賞でアルバム『1989』が最優秀アルバム賞を受賞した。このアルバムを全曲カヴァーしたのがライアン・アダムス。ニール・ヤングの再来と言われる実力あるソングライター。ときどき天邪鬼の態度でファンを困らせてしまうタイプのシンガー。テイラー・スウィフトのアルバムを丸ごとカヴァーしたことについて「もともと彼女の音楽に興味があってよく聴いていました。個人的にちょっと心が痛むことがあって彼女の曲をギターで歌ってみた。それがとてもいい感じだったんでプロジェクトを立ち上げたんだ」とインタビューで語っている。テイラー・スウィフトもライアン・アダムスのファンということで、カヴァー・アルバムの知らせを聞いてとても感激したそうだ。「ちなみにテイラー・スウィフトのアルバムのフロント・カバーにはかもめの写真がデザインされてるんですけれども、ライアン・アダムスのアルバムでもそのかもめが登場しています。意外と凝ってるなという感じです」と元春。

・All You Had To Do Was Stay
テイラー・スウィフトのグラミー賞を獲ったアルバム『1989』から「All You Had To Do Was Stay」。

・Are You Gonna Go My Way
レニー・クラヴィッツの1993年のレコード「Are You Gonna Go My Way」。

佐野元春 : この曲当時ラジオでよくかかってました。1993年のレコード、今から23年前。みなさんはどう過ごしてましたか? 1993年の頃といえば国内では当時バブル景気なんていって日本は相当景気はよかったんですけれども、終わってみたら焼け野原といった感度で、お金を損した人たちが路頭に迷うという何ともいえない厳しい景色があちこちにありました。しかしどんな時代にもポップ・ソングは鳴り響きます。ここで1993年のレコードから僕が選んだのはこの2曲聴いてみたいと思います。ニューオーダー、曲は「Regret」。そしてUB40「(I Can't Help) Falling in Love With You」。2曲続きます。

・Regret
・(I Can't Help) Falling in Love With You

佐野元春 : さて聴いていただいてるこのMotoharu Radio Show。期間限定の放送ということで、残すところあと5回になりました。そこで番組の内容なんですが、ちょっと僕から希望もありまして残る週何回かに分けて僕のアルバムを特集させてもらってます。題して「佐野元春'90年代レコード特集」。振り返って僕が'90年代に出したスタジオ・アルバムは全部で6枚。『TIME OUT!』、『sweet16』、『THE CIRCLE』、『FRUITS』、『THE BARN』、そして『Stones and Eggs』。毎週、それぞれ一枚のアルバムを取り上げて、当時のことを振り返りながら、アルバムの曲を聴いていただいています。この機会なので是非、若いリスナーの方たちにも僕の音楽を楽しんでいただけたらいいなと思っています。佐野元春'90年代レコード特集。番組では先ほど1993年のヒット・レコードを聴いていただきました。今夜はその同じ年ですね、僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』。このアルバムからの曲を特集します。ちょうど最新リマスタリングの音が上がってきました。ごきげんな音に仕上がってるので、是非みなさんにも聴いていただきたいと思います。ではこの後は僕のアルバム『THE CIRCLE』から「欲望」、聴いてください。

・欲望

佐野元春 : 当時のバンドはザ・ハートランド。ドラムス、ベース、ギターにキーボード2人の6人、そこにブラス・セクションが入ってました。バンドは一緒に活動してそれまで13年続きましたけれども、残念なことにこのアルバム『THE CIRCLE』が僕らにとって最後のスタジオ・アルバムになりました。'80年代からずっとスタジオにライヴに一緒にやってきて、それまでに何度かクリエイティヴなピークが来ました。しかし、もうこれ以上新しい何かを生み出すのは難しいかなという思いがあって僕らはバンドを解散することを決めました。ただアルバムをレコーディングしてるときはまだ解散なんて話はなかったので、いつも通りベストなアルバムを作ろうということでみんながんばりました。アルバム『THE CIRCLE』。今振り返って聴いてみてはっきり言えるのは、このアルバムは佐野元春 with The Heartland、僕らにとって最高のアルバムだということです。この後みなさんにもレコードを聴いていただきますけれども、当時の僕のソングライティング、そしてミュージシャンたちのバンド演奏ですね。ギミックのない真正面からのサウンド、日本のとか、海外のというような枠を超えた僕らの音楽を是非じっくり聴いてみてください。13年間というバンドの経験、それがとてもいいかたちでこのアルバムまとまったなとそう思います。改めて本当に辛抱強く僕の音楽的な理想について来てくれた当時のバンドのメンバーのみんなに感謝したいと思います。ではそのアルバム『THE CIRCLE』から曲は「レインガール」聴いてください。

・レインガール
・彼女の隣人

佐野元春 : 僕のレコードで「レインガール」、そして今聴いていただいたのは「彼女の隣人」。聴いていただきました。どうでしたか? 佐野元春'90年代レコード特集。その第三回目、今夜は1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』を特集しました。気に入っていただけるとうれしいです。今夜番組でかけたのは最新リマスタリングの音で聴いていただきました。マスタリング・エンジニアはテッド・ジャンセン。信頼できる一流のマスタリング・エンジニアです。今、ソニー・レコーズで僕の'90年代レコードを纏めてリマスタリングしようという話になっていて、僕のほうからテッド・ジャンセンを推薦しました。この佐野元春'90年代リマスタリング・シリーズ、3月にソニーから販売されるということ。本当にいい音になってるので僕もとてもうれしいです。みなさんも僕の'90年代レコードのリマスタリング・アルバム、是非、気にかけてみてください。今夜は僕が1993年に出したアルバム『THE CIRCLE』を特集しました。みなさんはジョージィ・フェイムというミュージシャンを知ってるでしょうか? '60年代から活動している英国のオルガン・プレーヤーであり、素晴らしいシンガーですね。英国では何曲かNO.1ヒットを持っています。今夜特集している『THE CIRCLE』。このアルバムのレコーディングで、是非何曲かでジョージィ・フェイム氏にオルガンを弾いてもらいたいと思って、相談したところ快く引き受けてくれました。とてもうれしかったです。今夜最後に聴いていただきたいのはこの曲。ジョージィ・フェイム氏のオルガン演奏、そしてなんと歌も歌ってくれてます。ちょうど間奏のところで僕がジョージィ・フェイム氏に声をかける場面があるので、よかったら耳を澄まして聴いてみてください。アルバム『THE CIRCLE』の特集。最後の曲は「エンジェル」。今夜はこの曲を聴いてお別れです。

・エンジェル

佐野元春 : 今夜のMotoharu Radio Show、楽しんでいただけましたか? 番組では専用のアプリケーションを用意しています。本日のオンエア曲、番組で紹介したプレイリストがチェックできるので是非、活用してください。アプリケーション名はアルファベット大文字で「MRS」になります。番組からのインフォメーションでした。
佐野元春'90年代レコード特集。来週は1996年、アルバム『FRUITS』を特集します。お楽しみに。DJ、佐野元春、ではまた来週。
コメント
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