2019年10月06日プレイリスト「リクエスト+棚からひとつかみ」
1. 旅のつづき / 竹内まりや 10月09日発売ニュー・シングル
2. YOU AND ME / ROCKIE ROBBINS '80
3. DEVIL IN HIS HEART / THE DONAYS '62
4. FOR YOUR LOVE / ED TOWNSEND '58
5. NATIVE NEW YORKER / FRANKIE VALLI "LADY PUT THE LIGHT OUT" '77
6. 悲しきハート / 弘田三枝子 '63
7. LOCK YOUR HEART AWAY / SUSAN SINGER '63
8. 希望という名の光 / 山下達郎 "レイ・オブ・ホープ" "オーパス" '10
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■内容の一部を抜粋
・近況
サンデー・ソングブックは最初はサタデー・ソングブックとして1992年10月に放送がスタートして、本日10月6日で満27周年を迎えることになった。この番組はオールディーズの番組で、オールディーズとは古い曲のことで、古くてもいい曲、"OLDIES BUT GOODIES"という呼び方をするけれど、古いけれどいい曲をかける番組。山下達郎自身の新譜、関係各位、そうしたものの新譜がかかることもあるけれど、基本的には"OLDIES BUT GOODIES"、古いけれどもいい曲をかける番組。「未だにスタッフは4人しかいません。完全家内製手工業の番組でございます。処理能力に限界がございますのでハガキ・オンリーの(笑)、番組でございます」と達郎さん。
番組は相変わらず前倒しで収録している。名古屋が終わったところで収録していて、9月29日、30日の金沢、本多の森ホール、10月4日、5日の新潟県民会館はうまくいってるはずとのこと。「いちばん、ここの9月から10月にかけてはスケジュールがタイトでありまして、あと台風とかいろいろありまして、気圧の変化、それと気温の変化(笑)、これが結構辛い。ので、ときどきちょっとエヘン虫が出たりしておりますけれど、概ね良好に(笑)、推移しています」と達郎さん。いよいよ残り10本を切るところ。今週は札幌。ずーっとやっていた札幌厚生年金がなしになり、札幌文化芸術劇場 hitaru ホール。できたばかりのホールではじめてだとか。今週の9日(水)、10日(木)。
・PERFORMANCE 2019
全国ホール・ツアー続行中。詳しくは山下達郎オフィシャル・サイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp
・リクエスト+棚からひとつかみ
そんなわけで番組は相も変わらずリクエストと棚つか。
・旅のつづき
竹内まりやさんのニュー・シングル「旅のつづき」。今週10月9日発売。今週の金曜日、10月11日から全国公開となる映画『最高の人生の見つけ方』の主題歌。
・YOU AND ME
リクエストは「ロッキー・ロビンスで何かいい感じのを」というもの。ロッキー・ロビンスはミネアポリス出身の男性シンガー・ソングライター。1980年のアルバム『YOU AND ME』は名盤。ここからシングル・カットされた「YOU AND ME」は全米ソウル・チャート9位。プロデュース&アレンジはボビー・マーティン。
・DEVIL IN HIS HEART
まりやさんの40周年記念アルバム『TURNTABLE』に収録されたカヴァー曲のオリジナルにリクエスト。「DEVIL IN HER HEART」はもともとは黒人ガール・グループのドネイズの1962年のシングル「DEVIL IN HIS HEART」。全くヒットしなかったがビートルズがカヴァーしたおかげで世界的に知られる曲になった。ビートルズはこの他にも「MR. MOONLIGHT」とか、ビートルズがやらなければ歴史に埋もれていた曲がたくさんある。
・FOR YOUR LOVE
まりやさんの40周年記念アルバム『TURNTABLE』に収録されたカヴァー曲のオリジナルにリクエストその2。「FOR YOUR LOVE」の原曲にリクエスト。まりやさんと達郎さんのヴァージョンは1967年の黒人男女デュオ、ピーチズ&ハーブのヒット曲からとっているが、それのオリジナルは作曲をしているエド・タウンゼントの1958年、全米3位、R&Bチャート7位の「FOR YOUR LOVE」。
・クラッカー
若いリスナーから「コンサートでLET'S DANCE BABYの歌の際、クラッカーを鳴らすのが慣例ですが、いつから鳴らすようになったのですか?」という質問。
1980年のあたまごろ、六本木にピットインというライヴハウスがまだあった頃、そこでライヴをやっていたら、最前列の二人がクラッカーを持ってきて、その二人が「心臓に」で、ぱんとやって、それから全国に広まっていったそうだ。
・NATIVE NEW YORKER
フランキー・ヴァリが来日したのでフランキー・ヴァリへのリクエストがたくさん集まっているという。「NATIVE NEW YORKER」はもともとはオデッセイの1977年のヒット曲。1977年のフランキー・ヴァリのアルバム『LADY PUT THE LIGHT OUT』は達郎さんのアルバム『CIRCUS TOWN』とほぼおんなじメンバーでレコーディングしていて、その中に収録された「NATIVE NEW YORKER」のほうがオリジナルより圧倒的に優れているそうだ。アレンジはチャーリー・カレロ。エンジニアはボブ・クリアマウンテン。サックスのジョージ・ヤングは達郎さんの「WINDY LADY」でも吹いてる。
曲をかけ終えて。フランキー・ヴァリのアルバム『LADY PUT THE LIGHT OUT』はビルボードにチャートインしてないが素晴らしい演奏。「ヒット・アルバムとは何なのか。そういう感じでございますが(笑)。もうこれから42年。長い時が経ちましたが少しも色褪せない演奏。素晴らしい」と達郎さん。
・「旅のつづき」追加情報
竹内まりやさんの新曲「旅のつづき」は10月9日発売。10月11日から全国公開となる映画『最高の人生の見つけ方』。2007年にロブ・ライナー監督、モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンが出演して作られた映画のリメイクで、これを女性版に仕立て直して吉永小百合さんと天海祐希さんのストーリーに変更している。シングルの初回盤は広末涼子さん主演でYouTubeで公開していたショート・ムービー『Turntable』がDVDとして付属している。また初回盤・通常盤どちらにも来年4月に開催される竹内まりや40周年スペシャル企画「ライブハウスでまりやに会おう」の応募ハガキが封入されている。
・竹内まりや40周年スペシャル企画「ライブハウスでまりやに会おう」
40周年スペシャル企画「ライブハウスでまりやに会おう」LIVE Turntableの開催が決定した。東京と大阪にて実施。40周年記念アルバム『TURNTABLE』の初回プレスに参加のための応募券が封入されている。
東京:2020年4月18日(土) Zepp Tokyo
大阪:2020年4月24日(金) Zepp Namba
詳しくは竹内まりや40周年特設サイトにて。
https://www.mariya40th.com
・追加公演
PERFORMANCE 2019の追加公演を新装された渋谷公会堂、LINE CUBE SHIBUYAで11月11日(月)、12日(火)に行う。
・こけら落とし公演
12月1日(日)に熊本に新しいホールがオープンする。熊本城ホールのメインホールのこけら落とし公演を行うことが決まった。PERFORMANCE 2019の実質的な千穐楽になるそうだ。
・出世
サンデー・ソングブック1400回記念のうなぎの蒲焼の香り入浴剤プレゼントの当選者発表に関連して。もともとの入浴剤のアイディアを出した番組の植田さんはプロデューサーから昇格して出世したという。「植田くんの置き土産です」と達郎さん。
・悲しきハート
まりやさんの40周年記念アルバム『TURNTABLE』に収録されたカヴァー曲のオリジナルにリクエストその3。「悲しきハート」のオリジナルは「LOCK YOUR HEART AWAY」。スーザン・シンガーはイギリス生まれで、若い頃はマーク・ボランとバンドを組んでいた。1963年の「LOCK YOUR HEART AWAY」、邦題「悲しきハート」は全然ヒットしなかったが、日本では弘田三枝子さんがカヴァーしてヒットした。まりやさんは弘田三枝子さんのヴァージョンを聴いていて知ってるし、達郎さんのアレンジも弘田三枝子さんのヴァージョンの完コピ。歌の出来はスーザン・シンガーより弘田三枝子さんのほうが全然いいと達郎さん。まずは弘田三枝子さんのヴァージョン。同じ1963年のシングル。
曲をかけ終えて。「弘田三枝子さんは戦後日本の最高の女性シンガーの一人だと私は思います」と達郎さん。
・LOCK YOUR HEART AWAY
スーザン・シンガーの1963年のオリジナル「LOCK YOUR HEART AWAY」。
・希望という名の光
番組はここのところずっと前倒し収録だが、そのあいだに台風15号が千葉に大きな被害をもたらした。その後の17号のとき、達郎さんはツアーで宮崎に滞在していて、宮崎から名古屋に移動できなくて、一日宮崎に釘付けになったそうだ。番組を録音している現在の段階では18号が近づいてくるという予報をネットで見ているとか。「本当にあとからあとから台風がやってきまして、みなさま、どうぞ万全の備えを。それから被災された方、心よりお見舞い申し上げます。遅ればせですけれども、すいません」と達郎さん。千葉が被災したと聞いて咄嗟に思い出したのが超常連の市原市のリスナーの名前だったという。その方からお便りが届いていて「希望という名の光」にリクエスト。同様に「希望という名の光」にリクエストが集まっている。「歌で何かが物理的に復興するわけではありませんけれども、心の癒やしでございます。引き続きくれぐれもお大事に。リアルタイムになりますと、もうちょっと(笑)、ちゃんとしたこと申し上げられるんですけれど。すいません」と達郎さん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2019年10月13日は、引き続き「リクエスト+棚からひとつかみ」
http://www.tatsuro.co.jp