Sunday Song Book #1530

2022年02月06日 | Sunday Song Book

2022年02月06日プレイリスト「リクエスト特集」
1. フェニックス (2021 VERSION) / 山下達郎 "ニュー・アルバムに収録予定"
2. HEAVY MAKES YOU HAPPY / THE STAPLE SINGERS '71
3. FOUR IN THE FLOOR / THE SHUT DOWNS '63
4. WHERE ARE YOU NOW / JACKIE TRENT '65
5. TRYING TO GET TO YOU / THE IMPERIAL WONDERS '69
6. I'M AFRAID OF LOSING YOU / QUIET ELEGANCE '72
7. IF I DIDN'T CARE / THE INK SPOTS '39
8. BLUE MOON / CONNEE BOSWELL '35
9. ついておいで / 山下達郎 "ゴー・アヘッド" '78
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
ニュー・アルバムはもうすぐでき上がるそうだ。「ラスト・スパートでございます」と達郎さん。11年ぶりのアルバムなので、11年前とはノウハウが全然変わっていて、アナログ時代からやっているとデジタルはダイナミック・レンジが広いので、歌っているとすぐにノイズになって、アコースティック・ギターの空ピックがノイズになってとノイズが強調されてしまう。リマスタリングでレベルが上がると、またさらに強調されて、そのバグ取りにものすごく時間がかかるという。音質の改善という面では、ここ10ヶ月ぐらい試行錯誤してレコーディングに臨み、だいぶ改善されてきたような気がするとか。年末年始もお酒を飲まずに歌詞を書いてたそうだ。

・リクエスト特集
そういうわけでテンパってるので今週は「リクエスト特集」。

・フェニックス (2021 VERSION)
高知県四万十市のリスナーから森林に関わる仕事をしているというお便り。2021年のNHKのSDGsのスポットのために、2003年にNHKのテレビ番組「地球だい好き環境新時代」のために書き下ろした「フェニックス」を、ほぼ20年ぶりに引っ張り出してアカペラのショート・ヴァージョンを作った。ニュー・アルバムにも収録されるとか。

・HEAVY MAKES YOU HAPPY
1月16日放送のシドニー・ポワチエ出演作のサントラ特集で、初めてステイプル・シンガーズを聴いたリスナーから「達郎さんの一推しのステイプル・シンガーズを」というリクエスト。
ステイプル・シンガーズはもともとゴスペル・グループとしてスタートした。1971年にメジャー、いわゆるコマーシャル・シーンに参入して、スタックスから出した最初のヒット曲が「HEAVY MAKES YOU HAPPY」。1971年、全米R&Bチャート6位。ボビー・ブルームのペンになる曲。達郎さんも『ON THE STREET CORNER 2』でカヴァーしているツー・コード・ミュージック。この曲はレコード・コレクターズ誌の「私の収穫この一枚」で選んだスタックスのゴールデン・ヒットというコンピレーションに入ってるそうだ。

・FOUR IN THE FLOOR
辛気臭い世の中なので景気よくサーフィン・ホットロッドのインストものをということで。シャット・ダウンズはテキサスのサーフィン・ホットロッドのユニット。幽霊グループみたいなもの。ギターを弾いてるスコット・マッケイはロカビリー・シンガーとしても有名な人。1963年の「FOUR IN THE FLOOR」。

・WHERE ARE YOU NOW
ジャッキー・トレントはイギリスの女性シンガー。トニー・ハッチと共作をたくさん書いている。1965年の名曲「WHERE ARE YOU NOW」もトニー・ハッチとジャッキー・トレントの作品。

・TRYING TO GET TO YOU
インペリアル・ワンダーズはオハイオ、クリーブランドの4人組ヴォーカル・グループ。シングルが3,4枚という感じのグループ。1969年の「TRYING TO GET TO YOU」。

・I'M AFRAID OF LOSING YOU
クワイエット・エレガンスは南部の女性3人組のヴォーカル・グループ。1972年の「I'M AFRAID OF LOSING YOU」。

・今後の予定
人に曲を提供する仕事が入ってきたそうだ。なので来週も「リクエスト特集」。

・木村拓哉 Flow supported by GYAO!
日曜日の午前11時半放送の「木村拓哉 Flow supported by GYAO!」に、先週1月30日から4週間、達郎さんがゲスト出演しているそうだ。
https://www.tfm.co.jp/flow/

・IF I DIDN'T CARE
インク・スポッツは1930年代にデビューした黒人4人組。この人たちはのちのリズム&ブルースとかドゥー・ワップと呼ばれる音楽の原型と言われている有名なグループ。デビュー曲の「IF I DIDN'T CARE」(1939年)が2,000枚近く売れ大ヒットになった。一世を風靡し、1950年代中期に解散したあとも、名前を借りて100近くインク・スポッツというグループが存在したというデータが残っている。今日は達郎さんの持ってる1939年のSPをかけようとしたが音がよくない。CDや配信の音もわしゃわしゃ。テイクが違ってたりピッチが違ってたりする。1972年のベスト・アルバムがいちばんマシな音だったが、ちょっとピッチが高いので、ピッチを補正してリマスタ音源を作ったそうだ。

・BLUE MOON
ロッド・スチュワートがエリック・クラプトンとジョー・サンプルをバックにして歌う「BLUE MOON」のオリジナル・ヴァージョンにリクエスト。「BLUE MOON」は1935年の映画音楽のために書かれた曲。でも使われなくて、その後歌詞を変えてヒットになったという経緯がある。リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートの作品。こういうスタンダード曲は誰がオリジナルという観点で作られていない。作品は作品、歌手は歌手。強いてオリジナル作品というのなら、最初にレコーディングしてヒットした作品という定義になる。白人女性シンガー、コニー・ボスウィルは白人のジャズ・シンガーの草分けと言われている人。1935年のコニー・ボスウィルの「BLUE MOON」。

・ヴェンチャーズ特集
先週の追悼特集でドン・ウィルソンのときにジェリー・マッギーはまだ生きていると発言したが、ジェリー・マッギーは2019年に亡くなっていた。ということでヴェンチャーズはもう全員いなくなった。夏近くなったらヴェンチャーズの特集をする予定。

・ついておいで
兵庫県高砂市のリスナーからのリクエスト。1978年のアルバム『GO AHEAD!』から「ついておいで」。トロンボーンのソロは向井滋春さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

2022年02月13日は、引き続き「リクエスト特集」
http://www.tatsuro.co.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする