2024年09月22日プレイリスト「ビーチ・ボーイズのかからないビーチ・ボーイズ特集」
1. 歌を贈ろう / 竹内まりや "プレシャス・デイズ" 10月23日発売 ニュー・アルバム
2. MOVE IN A LITTLE CLOSER BABY / HARMONY GRASS (TONY RIVERS) '69
3. SUMMER GIRLS / GIDEA PARK (ADRIAN BAKER) "GIDEA PARK" '81
4. DANCING GIRL / JEFFREY FOSKETT "THRU MY WINDOW" '96
5. DEAR BRIAN / CHRIS RAINBOW "LOOKING OVER MY SHOULDER" '78
6. WILD HONEY / NAZARETH "PLAY 'N' THE GAME" '76
7. SURFIN' SAFARI / RAMONES "ACID EATERS" '93
8. I GET AROUND / RED HOT CHILI PEPPERS "ROCK & ROLL HALL OF FAME COVERS EP" '12
9. JODY / 山下達郎 "BIG WAVE" '84
---------------------------------------------------
■内容の一部を抜粋
・近況
番組は相変わらず超前倒しして収録している。9月14日の愛媛の松山市民会館が終わった段階で収録しているとのこと。オンエアの時点でツアーは20本が終わり、今週の名古屋国際会議場センチュリーホールが終わると22本でちょうど半分。ツアーは折り返し。
・山下達郎 PERFORMANCE 2024
「山下達郎 PERFORMANCE 2024」は7月12日初日で12月19日まで続く。全国21都市43公演。10月公演の一般発売は今週8月30日15時から受付スタート。詳しくは山下達郎オフィシャルサイトにて。
https://www.tatsuro.co.jp/live/
・ビーチ・ボーイズのかからないビーチ・ボーイズ特集
仕事がちょっと詰まってきていてリクエストのお便りが読みきれてないとのこと。なので今週は岩手県のリスナーが提案した特集で「ビーチ・ボーイズのかからないビーチ・ボーイズ特集」。久しぶりの特集。ビーチボーイズに影響を受けた人の作品を届ける。
・歌を贈ろう
ニュー・シングル「歌を贈ろう」が8月28日が発売。ニュー・アルバム『PRECIOUS DAYS』からの先行シングル。今月いっぱいはこの曲。
・竹内まりや『PRECIOUS DAYS』
10年ぶりのニュー・アルバム『PRECIOUS DAYS』が10月23日に発売。詳しくは竹内まりや45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp
・MOVE IN A LITTLE CLOSER BABY
イギリスのトニー・リバースは1940年生まれなので、ブライアン・ウィルソンより少し年上。1960年頭から活動している。ハーモニー・グラスの名義で出したシングル「MOVE IN A LITTLE CLOSER BABY」が1969年、全英24位。いわゆるブリティッシュのソフト・ロック系のポップ・ミュージック。
曲をかけ終えて。
トニー・リバースはこの後、スタジオ・ミュージシャンとしてひじょうに名が知れるようになる。クリフ・リチャードのバッキングをレコーディング、ライヴ、長いことやっていて、イギリスではかなり名が通った人。
・SUMMER GIRLS
エイドリアン・ベイカーは1951年、ロンドン生まれ。スタジオ・ミュージシャンで作ったギデア・パークというグループが1980年の頭に45もの、ヒット曲のメドレーを繋いで12インチを出して、フォー・シーズンズのメドレーとビーチボーイズのメドレーで当たった。1981年の「SUMMER GIRLS」はそのような45ものではないシングル。
曲をかけ終えて。
エイドリアン・ベイカーはこの後、実際にビーチボーイズのツアー・メンバー、レコーディングにも参加した。その後はフォー・シーズンズのメンバーにもなった。コーラスの上手い人なので当然。ひとり多重コーラス。
・DANCING GIRL
お馴染みジェフリー・フォスケット。この人はウェストコースト出身で、長くビーチボーイズ、ブライアン・ウィルソンのツアー・メンバーとして活躍したが、惜しくも昨年ご逝去。1956年生まれで達郎さんより年下。達郎さんは何度か会ったことがあって、穏やかなとてもいい人で、本当に裏声がきれいだった。ソロ・アルバムは90年代に入らないと出なくて、レコーディングに関しては不運な人。1996年のソロ・アルバム『THRU MY WINDOW』から「DANCING GIRL」。
・DEAR BRIAN
イギリスのグラスゴー出身のクリス・レインボー。20代の半ばまでグラフィック・デザイナーだったが、音楽の道を捨てきれずに、デモ・テープを作ってミュージシャンの道を歩みはじめた。1978年のセカンド・アルバム『LOOKING OVER MY SHOULDER』はその極み。この人もひとり多重コーラス。ブライアン・ウィルソンへの思いを切々と歌った「DEAR BRIAN」。
・souvenir2025 mariya takeuchi live
竹内まりやさんのツアーが決まった。来年2025年に「souvenir2025 mariya takeuchi live」と題して、来年の4月から6月まで8都市14公演のアリーナ・ツアーを行う。2014年以来11年ぶりのツアー。ニュー・アルバム『PRECIOUS DAYS』の初回プレスに封入されるマジック・カードでアリーナ・ツアーの先行受付に応募が可能になる。詳しくは竹内まりや45周年特設サイトにて。
https://mariya45th.jp
また2021年に中止になった「souvenir2021 mariya takeuchi live」の申込者への特別先行予約もあり、専用受付サイトが用意されている。詳しくは竹内まりやオフィシャル・サイトにて。
https://www.mariyat.co.jp
達郎さんの好きなビーチボーイズは『ALL SUMMER LONG』と『SHUT DOWN VOLUME 2』。この時代がビーチボーイズの全盛期だと思ってるそうだ。その当時の日本はビーチボーイズの評価が低くて、レコードも思うようなプロモーションがされなかった。1980年代の終わりに『PET SOUNDS』がCD化されたときに、達郎さんがライナーを書いた。その頃から『PET SOUNDS』、『SMiLE』の妙なブームが起こり、その後の日本におけるビーチボーイズの印象が随分欧米と変わっている。それがかなりのギャップとして今残っている。番組前半にかかったビーチボーイズの好きなイギリス、アメリカの人たちはしっかりとしたトラック構築をしているが、『PET SOUNDS』、『SMiLE』AREAの影響を受けた人たちは歌はともかくオケが脆弱で力がない。「正直申し上げてブライアンのバックをやっているワンダーミンツのトラック、僕はずーっと疑問に思ってまして、ビーチボーイズはロックンロールバンドで、ガレージ・バンドでもあるので、そうしたガレージ・ロックの、ロックンロールの強さがないとですね、いけないんだという、その疑問がずーっとあったんですけれども。でもよく調べてみますと、ちゃんとそういう演奏を表現してるカバー・バージョンというのもたくさんありまして、今回特集やってそれが発見できたのがうれしくて、それを後半お聴きいただきたいと思います」と達郎さん。
・WILD HONEY
ナザレスはスコットランドのハード・ロック・グループ。1976年のアルバム『PLAY 'N' THE GAME』に「WILD HONEY」のカバー・バージョンが入っている。「すごく共感があります、これ」と達郎さん。
・SURFIN' SAFARI
ラモーンズが1993年に全編カバーのアルバムを出した。趣味が似ていて達郎さんは大好きなアルバムだという。アルバム『ACID EATERS』から日本盤だけのボーナス・トラック「SURFIN' SAFARI」。「ビーチボーイズの本質をよく捉えております」と達郎さん。
・I GET AROUND
そういう中の究極がレッド・ホット・チリ・ペッパーズの2012年のデジタルEP『ROCK & ROLL HALL OF FAME COVERS』。その中から「I GET AROUND」のライヴ・バージョン。おそらくP.A.OUT。「日本のバンドではまずこういうアプローチできませんが」と達郎さん。
・JODY
最後は達郎さんの1984年のアルバム『BIG WAVE』から「JODY」。
・■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
2024年09月29日は、「ジェームス・ブラウンのかからないジェームス・ブラウン特集」
http://www.tatsuro.co.jp