2015年08月23日プレイリスト
「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
1. SHOW (2015 REMIX) / SUGAR BABE
"ソングス 40TH ANNIVERSARY ULTIMATE EDITION" 8月5日発売
2. SWEETEST MUSIC / SUPERFLY "ホワイト" '15
3. ブルー・ホライズン / 竹内まりや "ユニヴァーシティ・ストリート" '79
4. 君のために / 竹内まりや "未発表音源" '15
5. DEVIL IN HER HEART / 竹内まりや with BOX "未発表音源" '15
6. NOWHERE MAN / 竹内まりや with BOX "未発表音源" '15
7. 夏のモンタージュ / 竹内まりや "トラッド" '14
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■内容の一部を抜粋
・近況
相変わらずのスタジオ暮らしだとか。今週がヤマで完パケしてミックス・ダウンにというながれ。
・納涼夫婦放談
毎年恒例の竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。
達 郎「ここんところずっとなりをひそめてましたがですね」
まりや「はい。でも、ちょくちょくスタジオ通いしていて、割と春からレコーディング、レコーディングしてました」
・SHOW
今年はシュガーベイブの『SONGS』40周年記念盤『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』が出たので2015年リミックスの「SHOW」。まりやさんの好きな曲だとか。
・SWEETEST MUSIC
5月に出たSUPERFLYのアルバム『WHITE』初回限定盤スペシャル・パッケージのボーナス・ディスクに収録された「SWEETEST MUSIC」。越智志帆さんが昨年のまりやさんの武道館公演を観に来ていて、たまたま「SWEETEST MUSIC」を聴いてカヴァーしたいなと思い、まりやさんに「是非、一緒に歌いましょう」と声をかけてレコーディングしたのだとか。
まりや「この人の歌のパワーってすごいですね。小柄なのにね。なんか気持ちよかったですね。自分よりも30歳以上、たぶん下だと思うんですけど、そういうミュージシャンの方と共演できるというのはなかなかありがたいことだなぁと...」
達 郎「空気が似てきてるんですよね、最近ね。我々のはじめた時代とちょっと」
・筆記用具
リスナーからの「先日、達郎さんへの質問でどんな筆記用具をお使いですか? というものがありました。そのときのお答えにこだわりを感じました。まりやさんはいかがですか?」という質問。
まりや「私は手紙書いたり、普通に書いたりするときはパイロットの筆まかせというの(笑)、それがすっごい書きやすいの。それのブルーブラック。こだわってます、そこは。普段ね、歌詞書いたりするときは鉛筆ですけれど」
達 郎「また違う会社が出てきました(笑)」
まりや「あはは。もらえるかな(笑)」
・SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-
リスナーから「まりやさんは『SONGS -40th Anniversary Ultimate Edition-』を聴いてどんなことをお感じになったのでしょうか? 当時、リアルタイムで聴いておられたまりやさんの感想をお訊きしたいのです」という質問。
まりや「あの... リミックスもリマスターもいいよね(笑)。ホントね。リミックスは昨日聴いてたら、楽器の粒だちがはっきり聞こえて目の前でシュガーベイブが演奏してる感じが...」
達 郎「デジタルですから。デジタル・ミックスだからそうなるんです」
まりや「あぁ、なるほどね。リマスターを聴くと、当時私たちが聴いていたとおりの『SONGS』がヴァージョン・アップされて聴けてるって感じで、ホントにね、懐かしいの。1975年でしょ? その当時の自分の周りの景色がバァーっとフラッシュバックして、ワーナーの特別サイトでも書いてますけれど、'75年の渋谷道玄坂、今は亡きヤマハ楽器店のインストア・ライヴにシュガーベイブがフリーで演奏するというのを聞いて、それで仲間と一緒に観に行ったんですけれど。そんときSHOWやらなかったんだね?」
達 郎「あのときはもうユカリになってたでしょ。で、ユカリになってからしばらくSHOWやってない」
まりや「私、SHOWはやったんじゃないかって、なんかおぼろげな印象があったんですけれど」
達 郎「アレ2回出たことあるのね。で、1回目はまだ『SONGS』の前だったので客パラパラだった」
まりや「私が行ったときはもう黒山の人だかりだった...」
達 郎「あれは2回目だからね。リリース後。前後でこんなに変わるのかってくらいにね動員が増えたの。ふふ」
まりや「あぁ、やっぱり。レコード出したなっていう実感がしたでしょ? たまたまサハリン、佐橋佳幸さんもそのときチャリンコでね。中学生だったっていう、同じ場所にいたっていうの聞いて、『SONGS』からSHOWやったよねって、いや、やってないんじゃないかな、そういう話を二人でしたんですけど」
達 郎「あの頃はライヴ志向になってきてるからね、曲調変わっていくときだからね、WINDY LADYとかそういうのになってるからね。だからそういう時期なんですよ」
まりや「でもなんであんなポップなバンドだったのに雰囲気暗かったんだろうな、達つぁんの...」
達 郎「うはは。世の中恨んでたからね」
まりや「目が怖いんだもん、歌ってるときの(笑)。それすごい印象に残ってて...」
達 郎「あのときハモンド使えなかったの、ヤマハだから。で、コンボオルガンがあって、ピピって、あんなの使えないですって(笑)。それ覚えてる」
まりや「ひねた青年だったわけだよね」
達 郎「アングラですもん」
まりや「その音楽が今、40年経っても新鮮に聴けるっていう...」
達 郎「いや、ありがたいことですね、ホントに」
まりや「すごいことだよね。ということは古くなってない曲なんだと思う」
達 郎「まぁミックス...っていうか録音が古くなってないということだよね。インディな」
・レコード屋さん
リスナーからの「まりやさんはどこのレコード屋さんで『SONGS』を買われたか覚えてますか?」という質問。
当時住んでた学芸大学の西口商店街のオダレコードだとか。
・ブルー・ホライズン
まりやさんの1979年のセカンド・アルバム『ユニヴァーシティ・ストリート』から「ブルー・ホライズン」。作詞は大貫妙子さんだが、まりやさんが最初にもらったデモ・テープはシャッフル・ビートでメロディが違っていたという。「あのね、スタジオ・ミュージシャンだと明るい曲調だと思った通りになんないの。だから少しダークな、こっちのほうがあのときのポンタと小原と松木さんと佐藤くん、だからドリーム・オブ・ユーと一緒に録ったんだよね」と達郎さん。
・君のために
まりやさんが岩谷時子賞受賞パーティーの席上で「何か歌ってくださいませんか?」というオファーを受けて、岩谷時子作品の中から「君のために」を選んだとか。1967年の加山雄三さんのシングルで、岩谷さんが書いた加山雄三さんの一連の作品の中で女性が歌っても似合いそうなのを探したのだという。岩谷時子作詞、弾厚作作曲。服部克久先生にリアレンジしてもらってパーティーの席上で歌ったのを、今回、レコーディングしたそうだ。仮ミックス。
・セットリスト
先週の放送でリスナーからの「2015年と2016年の日程ではセットリストは変わるのでしょうか?」という質問に、昨年のマニアック・ツアーと今回のツアーではセットリストが変わるのかと受け取って、「2/3ぐらい変わる」と答えていた。
「いただいた方は2015年、すなわち今年のツアーがはじまって、来年になったらセットリストは変わるのかってご質問だったんですけれども。それは変わりません。基本的にワンツアーは原則的には全て同じセットリストで行くのが僕の方針ですので。じゃあまた来年どっか行かなきゃって、そういう方がいらっしゃるといけないのでフォローしておきます」と達郎さん。
・PERFORMANCE 2015-2016
今年も全国ツアーが決定した。35都市64公演で半年に渡るロング・ツアー「PERFORMANCE 2015-2016」。10月9日の市川市文化会館が初日。ツアーに関する詳細は特設サイトにて。
http://www.tatsuro.co.jp/live/
・ビートルズ
リスナーから「まりやさんはビートルズの中で一曲選曲するとしたら何を選びますか? またアルバムの中で一枚選んでください」という質問。
「NO REPLY」か「THIS BOY」だそうだ。アルバムは『FOR SALE』か『HELP!』。
・DEVIL IN HER HEART
6月にまりやさんとBOXのメンバーのスケジュールが揃ったので二日間でビートルズのカヴァーを6曲録音したそうだ。今週は2曲オンエア。最初は「DEVIL IN HER HEART」。もともとはドネーズというガール・グループが1962年に出した「DEVIL IN HIS HEART」のカヴァー。ビートルズの1963年のセカンド・アルバム『WITH THE BEATLES』に収録されている。ビートルズはジョージのソロ・ヴォーカルで、まりやさんはビートルズをカヴァーするときは絶対にオリジナルのキーとオリジナルの歌詞で歌うことにしてるとか。
・歌詞
リスナーから達郎さんは「砂の女」のカヴァー・ヴァージョン(LIVE)のように、他にもシャレで歌詞を変えて歌うことはありますか?
達郎さんはツアーで「新・東京ラプソディー」をご当地ソングにして歌ったことがあるけれど自分の曲の歌詞はいじらないそうだ。まりやさんはリハーサルで「SEPTEMBER」を歌うとき"辛子色のシャツ"を"辛子入りのシャツ"と歌うとか。
・NOWHERE MAN
1965年のアルバム『RUBBER SOUL』に入ってる「NOWHERE MAN」のカヴァー。まりやさんはビートルズ・カヴァーの他にジャズのレコーディングも並行してやってるそうだ。
・夏のモンタージュ
まりやさんのセルフカヴァーで「夏のモンタージュ」。S.E.は鎌倉の海の音で、達郎さんは人の声と犬の鳴き声が入ってるので気に入ってるとか。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
08月30日は引き続き「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.tatsuro.co.jp