Sunday Song Book #1451

2020年08月02日 | Sunday Song Book

2020年08月02日プレイリスト「珍盤・奇盤特集」
1. 悲しきハート / 弘田三枝子 '63
2. ウブウブ(リンダ音頭) / 山本リンダ '75
3. ゴジラ音頭 / ビクター少年民謡会 '84
4. 逢えば好き好き / マーガレット with バニーズ '68
5. ミミの甘い生活 / 沢久美 '70
6. ハイティーン・ゴーゴー / 森本和子 '66
7. サウスポー / 少年探偵団 "恐怖の人間カラオケ" '79
8. 呆阿津怒哀声音頭 / 蘭越ジミー "レッツ・オンド・アゲイン" '78
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■内容の一部を抜粋
・近況
冒頭の声が最近いがらっぽいのは、豆腐に石垣ラー油をかけて食べるのがはやりで、辛いの食べると声がいがらっぽくなる。しばらく喋ってるうちに治るそうだ。
7月30日(木)に配信したTATSURO YAMASHITA SUPER STREAMINGは達郎さんもリアルタイムで聴いていたとか。
「自分のやつを自分で聴くのはなんかこそばゆい感じがするんですけれども、自分で言うのもおかしいんですけれども、ひじょうに音質的にいい音で送出することができまして、さらにハイスペックを目指して今後ともやっていこうと思います。今回は3年前の音源をお聴きいただきましたけれども、いわゆるリアル・ライヴに近いものを、これから先は目指せればなぁと思っとります。近いうちにまた違う企画でできればなと思っております。とにかく本当の意味でのホールでのライヴとかそういうものができませんので、その分、我々がライヴと呼べるようなものになるべく近づけたものをですね、ことをやっていかなければいけませんので、またさらにいろいろと挑戦をしていきたいと思います。初めての、生まれて初めて配信もやりましたし、生まれて初めての試みでしたけれども、たくさんの方にご覧いただきましてご好評いただきましてありがとうございます。初めてでしたのでいろいろと受信状況が悪いとかそういうような方もいらっしゃいましたけれども、この先どんどん改善してまいりたいと思います。引き続きご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます」と達郎さん。

・珍盤・奇盤特集
コロナの感染が再び拡大している。こういうご時世なので番組も辛気臭くやっても仕方がないので、こういうご時世を笑い飛ばせるが如く、今週は3年ぶりに「珍盤・奇盤特集」。しかし音をし込んでやっていたらパソコンが飛んでしまったので、それまでリマスターしてたデータで今週は凌ぐことにしたそうだ。昔かけたのと重複するところもあるが何度聴いてもおもしろいので今週は「珍盤・奇盤特集」。

・悲しきハート
「さて、弘田三枝子さんがお亡くなりになりました。戦後最大の力量を持つシンガーのひとりの方であります。こういうご時世のせいもあってでしょうか、ほとんどメディアには上りません。本当に残念なことであります。また日を改めて特集なりなんなりしたいと思いますが、竹内まりやさんが納涼夫婦放談来たときに、もうちょっと掘り下げていってみたいと思います。今日は追悼の意味で一曲だけ」と達郎さん。1963年、弘田三枝子さん16歳の作品。オリジナルはイギリスのスーザン・シンガーが歌った「LOCK YOUR HEART WAY」という曲。このオリジナルより遥かに弘田三枝子さんの方が優れたヴァージョンと達郎さん。いわゆる和製ポップスの範疇の曲で作詞はみナみカズみ(安井かずみ)さん。

・ウブウブ(リンダ音頭)
梅雨明けして夏がはじまったので音頭ものから。まずは「珍盤・奇盤特集」の常連の山本リンダさん、1975年の31枚目のシングル「ウブウブ」。副題は「リンダ音頭」。作曲は加瀬邦彦さん。編曲は萩田光雄さんなので、いつもの山本リンダさんの超絶さが少し弱められている。「でも加瀬さんの方が逆に、その超絶さにちょっと寄ってきている。そういうふうな(笑)、感じもいたしますが」と達郎さん。

・ゴジラ音頭
続いて季節柄なのでこれも音頭もの。1984年にビクターが製作した「ゴジラ音頭」。名義はビクター少年民謡会。作曲しているのは編曲家として大変有名な高田弘さん。編曲家としてちあきなおみさんの「喝采」や麻丘めぐみさんの「芽ばえ」。
曲をかけ終えて。「1984年、ビクター少年民謡会とクレジットになってますけれども(笑)、歌ってるのは大人ですね。でも伊集加代子さんじゃないですね、声がですね。誰でしょうね、これね。ゴジラ音頭。ゴジラ生誕30年で、映画とかゲームとかいろいろ出た年であります。その一環でございます」と達郎さん。

「あまりブラックなものだと世相が暗いのでアレなのて罪のないやつ。でも珍盤・奇盤というものはですね、狙ったやつはおもしろくないんですよね。本気でやってんだけどズレてしまってるとかですね、どっかにボコっと穴が空いてると言いましょうか、そういうものが時の試練に耐えていくと言いましょうか。そういうものなんです。ですからコメディアンのレコードとかほとんどかけたことがありません」と達郎さん。

・逢えば好き好き
歌ってるのはマーガレットというハーフの女の子。彼女の歌に寺内タケシさんの作編曲。演奏は寺内タケシとバニーズなので演奏は超一流。1968年の「逢えば好き好き」。当時、18,19歳のマーガレット。達郎さんより年上の女性。今は生演奏ではなくマシンでやるからイマイチ面白味がない。生演奏のグルーヴに心許ない歌が乗ってるからおもしろい、と達郎さん。

・免許とドラレコ
長野県上田市の超常連のリスナーから「達郎さんは何歳の時に免許を取りましたか。ドラレコは付けてますか?」という質問。
免許は18歳の誕生日の時に申し込みに行ったそうだ。ドライブ・レコーダーはあるという。昔乗ってたクルマはドライブ・レコーダーがなくて、くっつけていたが、今のクルマはドライブ・レコーダーもカーナビもAVも付いてるとか。

・ミミの甘い生活
歌っているのは沢久美さんというポリドールの歌手の人。1970年に発売したセカンド・シングル「ミミの甘い生活」。書いたのは信楽順三さん。アレンジしている早川博二(はやかわひろつぐ)さんとペアで数々の超絶名作を作った。信楽順三さんのいちばん有名なヒット曲は狩人の「アメリカ橋」。それよりも今は超絶歌謡の方で知られている。男の人の吐息が今だったらサンプリングで簡単にできるけれど、それを人力でやってるから笑える。じわじわと染みてくる名作。全くの余談だが沢久美さんは2015年に平浩二さんに書いた作詞の作品が盗作で、それで名前が出てきたとか。

・今後の予定
来週は引き続き「珍盤・奇盤特集」。再来週は「納涼リクエスト大会」。その後の8月23日、30日は竹内まりやさんをゲストに迎えて「納涼夫婦放談」。
リクエスト、お便りはメールでも受付している。TFMのウェブサイトに番組のリクエスト・フォームを開設。
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・山下達郎 Special Acoustic Live展
本来なら今年は月に一回アコースティック・ライヴ・ツアーを行っているはずだか、今のところ今後の予定が見通せない。それに伴い「山下達郎 Special Acoustic Live展」を開催することになった。当初の計画ではアコースティック・ライヴに併行して各地を巡回する予定だったが、予定が遅れて9月から札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡、他、各地を巡回して行う。ライヴハウスのライヴを体現できる展示という企画で、ガイドラインに沿って感染症対策を行う。日程や会場、チケット情報などは8月中旬に番組内で改めて発表するとのこと。

・プレゼント
東京のライヴハウス、ロフトのオーナーだった平野悠さんが処女作となる小説『セルロイドの海』を書き、先日発売された。あと以前ライヴハウスロフトについて書いた『定本ライブハウス「ロフト」青春記』が改訂されて再版された。それぞれ各10冊ずつ番組でプレゼント。応募はハガキとメールで受け付けている。

プレゼントの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/

・AuDee(オーディー)
TOKYO FMと株式会社ジャパンエフエムネットワーク(JFNC)のアブリ、オーディオコンテンツプラットフォーム「AuDee(オーディー)」。JFN PARKからのリニューアルに伴い、TOKYO FMのパーソナリティがラジオについて語る特集が組まれている。達郎さんもTOKYO FM開局50周年、民放FM50周年に寄せて、達郎さん自身のラジオ体験、開局当時のTFMの番組の思い出、サンソンのことなどを話しているそうだ。iOS版、Android版、それぞれのアブリストアからインストールすることで無料で聴くことができる。

・ハイティーン・ゴーゴー
コロムビアの歌手、森本和子さんの作品。1966年の「ハイティーン・ゴーゴー」は作詞吉岡治さん、作曲船村徹さん、編曲森岡賢一郎さんという素晴らしい陣容。その曲に乗っけてなぜか歌だけが妙に突き抜けてる。

・サウスポー
特集の常連で珍盤・奇盤の頂点に立つ作品。少年探偵団の1979年の6曲入りEP『恐怖の人間カラオケ』から「サウスポー」。少年探偵団は劇団の方でステージねたをレコーディングしたものらしい。川戸貴文さんが主宰されてたが2009年に亡くなられている。歌は普通だが後ろがアカペラでボイス・パーカッションのような感じ。ナイロン100℃のケラさんが参加していたという情報だが、このレコーディングには参加してないということが今はわかっている。ピンクレディーの「サウスポー」の超絶カヴァー。

・呆阿津怒哀声音頭
今日の最後は音頭もの。音頭ものと言えば大瀧詠一さんの『LET'S ONDO AGAIN』(ナイアガラ・フォーリン・スターズ、1978年)。その中で最も超絶なのは蘭越ジミーこと布谷文夫さんが歌う「呆阿津怒哀声音頭」 。長い曲で最後に伊集加代子さんが言う「長い曲だねこれ」がいちばん笑える、と達郎さん。

■リクエスト・お便りの宛て先:
ハガキ
〒102-8080 東京FM
「山下達郎サンデー・ソングブック」係
メール
https://www.tfm.co.jp/ssb/
2020年08月09日は引き続き「珍盤・奇盤特集」
http://www.tatsuro.co.jp

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