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城南の友人宅は、高層の公団住宅。築30年で古いのは仕方ないとしても、断続的に水や給湯が止まったり、なぜかガス台に換気扇がなかったりと、苦労は尽きない模様です。
それでも、ソウルまで近い緑の多いエリアなので人気があり、チョンセ(保障金のようなもの)や管理費は、日本の水準で考えてもかなりのお値段でした。
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友人宅の真裏に見えるのは、今年世界遺産への登録が決まった南漢山城。これは行かねばなるまい!ということで、お散歩に出かけました。山城の入口までは歩いて10分で、友人宅はまさに世界遺産の麓です。
横断幕に踊るのは「慶祝 ユネスコ世界文化遺産登載」の文字。ただ、富士山や富岡製糸場が登録された際の日本の盛り上がりに比べれば、「ブーム」になっているような雰囲気は感じられませんでした。
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入口は公園のようになっており、立派なフットサル場や屋外広場が整備されていました。
民族工芸展示館では工芸品の即売を行っており、仁寺洞などに比べればだいぶ安い印象。韓紙細工の制作体験も材料費のみの5,000ウォンで行っており、山城観光の際には立ち寄るにはいいかも。
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3分も登れば、水のせせらぎが。テントを持ち込んで涼む家族連れが目立ち、手ごろな休日のレジャー地でもあるようです。
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韓国電力の整備した舗装路が続くものの、急坂もあって、散策というにはいささかハード。登山靴までは必要ありませんが、動きやすい靴は必須です。
ところどころに水飲み場があり、喉を潤す人の姿も見られますが、大腸菌が検出されたとかで多くが飲用厳禁になっているのでご注意を。
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一部の水飲み場は、保健所の検査を通して飲めるようになっているので、水を飲むなら検査証を目印に。
ちょっと硬めの、冷たくておいしい水でした。
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途中で休憩を挟みつつ、40分ほどで山城の南門へ。
山登りに比べれば大したコースではありませんでしたが、軽い気持ちで来たので息が上がりました。
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城郭には、修復作業が行われているところもあります。
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修復を終えた(であろう)城郭。
銃を構えるための(ものであろう)、下を向いた穴が続きます。
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尾根に、古びた石積みが続いていました。
地元人によれば、山城は初日の出の名所でもあるとか。世界遺産での新年というのも、またよい思い出かもしれません。
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休憩しながら山道を下れば、もう午後2時。ちょっと遅い昼ごはんに入ったのは、南門入口から伸びる大通りを歩くこと3分の位置にある、「多情冷麺」。看板には、店名より大きく「肉をくれる冷麺屋」と書かれています。
冷麺一杯6,000ウォンはちょっと高いかなと思いますが…
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看板通り、カルビの炭焼きが付いてきます。これが照り焼き風味でおいしいのです。
ゆで卵も付いてくる他、セルフで肉スープも飲み放題。
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肝心の冷麺も、シンプルながらいい味がします。暑い中、山城を散策してきた身には、冷たいスープがありがたかったです。
地元人もオススメのこの店。2時という時間だったのに、満員だったのも頷けます。
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お隣のビル3階にある、Cafe & Tで一休み。あまり詰め込んだ感じがなく、ゆったりくつろげます。
写真を展示したコーナーもあり、ギャラリーカフェの雰囲気もありました。
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飲み物は、なかなかのラージサイズです。これでアメリカコーヒー2,500ウォン、ホットラテ3,500ウォンなのだから、かなりお値打ちといえそう。
同じ市内では、亭子駅周辺が「カフェ通り」として脚光を浴びているそうですが、地元人としては断然こちらがおすすめとのことでした。
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夕方までの時間は、近くの「おもしろいところ」を車で巡ることに。いつもは電車旅なので、こういう機会はありがたいです。
まずは盆唐のビジネス街へ。ユニークな意匠のビル、高級そうなマンションが並び、少し離れると韓国では珍しい戸建て住宅街まで…新しいビルの建設も続いており、韓国は景気がいいのか悪いのか、分からなくなります。
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水原のサムソンの工場街。どこまで行っても、サムソンの工場とオフィスが続きます。
水原市の法人税収入って、ハンパないんだろうな…と余計な方向に考えが及びました。
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郊外の国道1号線「非常用滑走路」。有事の際には中央分離帯を撤去するだけで、滑走路に早変わりします。
ドライバーだったら、ついつい飛ばしすぎてしまいそうです。
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新都市・東灘。高層ビルが並ぶオフィス街と、高層アパートの住宅街が隣接します。商店街やショッピングセンターもできており、職住近接で完結できる街です。
数年ぶりに来た友人家族は、あまりの変貌ぶりに、どこがどこだか分からないといった面持ちでした。
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城南からの往復は、一部で高速道路に乗りました。
韓国版ETCのハイパスは、ゲートの通過速度を30kmに規制されていますが、バスだと全速力で通過して行きます。
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夕方7時前、亭子で友人家族と別れ、一人駅に向かいました。
江南方面へ、新盆唐線に乗車。駅数をしぼった高速運転が自慢の路線で、ちょっと運賃は割高ですが、急行料金と思えば安いもの。韓国では珍しい民鉄で、駅のデザインも商業施設のようです。
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江南で、留学時代の寄宿舎仲間と合流。今朝タイの出張から帰ってきて、家に荷物を置いてそのまま研修に参加してきた帰りとのこと。なかなかお疲れだったろうけど、6年ぶりの再会に話もはずみます。
近所のチョルミョン店で、定食を夕飯にしました。社会貢献の一環として、お客1人が食事をする度に、恵まれない国の子どもへ1食を提供している店でした。
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友人宅は上岩洞。鉄道ファンには水色駅前と表現する方が、分かりやすいかもしれません。江南からは3号線~6号線~京議線を乗り継ぎ、1時間10分の移動になります。京議線は孔徳駅への延伸後、はじめて乗りました。
都心の地下鉄ながら1時間に3本、時間帯によっては30分空くこともある路線ですが、金曜夜とあって席は埋まる程度の混雑でした。
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水色駅前は80年代を想起させる昔ながらの街並みなのに対し、地下道で京議線をくぐるどデジタルメディアシティの一角に出ます。新たに移転してきた放送局3社の社屋が並び、屋外も美しく整備されています。うめきたの開発前、梅田貨物駅の地下道を歩き梅田スカイビルにたどり着いた時の気分を思い出しました。
近所はアパート団地で、公開緑地は近所の公園のような雰囲気。名だたる放送局の並ぶ一角ですが、非日常感と生活感が同居していました。
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MBCのホールには、LEDの巨大装飾。友人はMBCのグループ会社社員ですが、まだ旧社屋にいるため、共用部分までしか入ることはできないとのこと。
秋に新社屋に移転したら、社内見学をさせてもらう約束を取り付け、友人のアパートで長い1日を終えたのでした。