Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

別府ドライブ【2】まだまだ発見の楽しみがある街

2014年07月27日 |  □福岡発おでかけ日記

 明けて迎えた「海の日」。前日、床に就いたのは結局午前3時前。しかし貸切湯を8時に予約していたので、頑張って目覚めました。東側が海に面した別府の朝陽は強く、労せずとも自然に起きられましたが。
 3つある貸切湯は、宿泊者ならば無料で使えるのが嬉しい野上本館。ひのき風呂で、ダラダラと朝風呂を楽しみました。


 今日の予定はランチ以外、細かいことを決めておらず、勘とその場の情報で動くことにしました。
 まずは朝ごはんを食べに、鉄輪方面へ。目当てだった古い民家をリフォームした喫茶店は、残念ながら11時半のオープンでした。


 お腹に何か入れたいのはもちろんですが、数時間前に梅雨明けしたばかりのピーカン天気に頭はクラクラ。アイスののぼりを見つけて、土産屋に飛び込みました。
 店のおばさんオススメの長湯温泉の名物・豆腐アイスは、意外としっかり豆腐の味がしておいしかったです。


 鉄輪の「湯けむり展望台」へ。日本の風景遺産第2位に選ばれた「別府の湯けむり」を一望できる展望台ですが、そのものは駐車場があるだけの案外そっけないものでした。
 テレビや雑誌で見てきた風景が、目の前に。湯けむりは天候の左右されるもので、もっと盛大な日にも見てみたいものです。


 ランチは、石垣の馬家溝 (マチャコ)へ。名物の看板メニューはボルシチです。
 冬向きのメニューだとは思いますが、夏でもうまいものはうまい! 汗だくになりながら、熱いスープと格闘したのでした。


 さて昨日は、4時間少々しか寝ていない我々。昼間の惰眠をむさぼりたくなり、『別府 昼寝』でググった結果に従って、別府大学の「香りの博物館」(入場料:500円)を目指しました。
 世界各地の香水や、香りのエッセンスを展示した博物館で、オリジナルの香水作り体験もできる施設です。友人が元香料メーカー勤務だったこともあり、展示は展示で楽しめたのですが…


 今回の目的はアロマルーム(別途500円)。ほのかな香りの中、リラックスして30分間「眠れる」体験空間です。心地よい音楽に、ゆったりしたリクライニングシート。目を閉じれば、あっという間に夢の中へ…
 その熟睡度たるや大変なもので、たった30分の睡眠と思えないほど頭がスッキリ。「眠る」というおよそ旅の目的らしくない目的であっても、動き方によっては「体験」にできてしまうんですね。


 目覚めのコーヒーを飲もうと、鉄輪で見たフリーペーパーに載っていた、亀川の「海の見える丘のアトリエ」を目指しました。
 亀川は僕の出身地でもあるのですが、山手に足を踏み入れたことはなく、ホントにこんな所にカフェが?と思いつつ登り詰めた住宅街に、その店はありました。


 窓の外には別府湾が広がり、眼下には懐かしの亀川の街並み。エアコンがなくても、山手に涼しい風が吹き上げてきます。


 自然光の入る店内も、いい感じ。
 もとは個人の住宅だった建物とのことで、この風景が万人に開かれたのは嬉しいことです。


 チャイ(500円)は、APUの学生さんに伝授してもらったものとのこと。生姜の風味が効いています。
 APUの開校以来、外国人の比率が高まる別府。外国から持ち込まれる新たな文化も、いろんな所で根付いてきているようです。


 置いてある本も面白く、男3人、ついつい読みふけっていました。
 なお営業は月~木のみ。11時から『日暮れまで』という、自然体の営業時間もいかしてます。8月は「夏休み」とのことで、海の日の今日に巡り合えたのはラッキーなことでした。


 帰路は新装オープンの山田SAに立ち寄り、大砲ラーメン本店で締めて、週末旅行は終了。
 ひさびさに会った友人との語らいの時間は、別府の街の元気さでより有意義なものになったようでした。

別府ドライブ【1】復活、別府の魂。

2014年07月27日 |  □福岡発おでかけ日記
 「海の日」3連休の後半2日間は、帰省してきた友人と共に別府へドライブ旅行に出かけました。


 高速道路の割引も縮小されたので、のんびりと一般道を東へ。久留米から田主丸までは筑後川の土手沿い、田主丸からうきはへは210号バイパスを走れば、信号も少なく快適にドライブできます。
 うきはの金毘羅うどん虹店でランチ。金比羅うどん自体は、地元みやきにもあるのですが…


 虹店限定メニューがこれ、おろしカツうどん。舌代にもない いわゆる「裏メニュー」で、友人が仕事で立ち寄る時に出してもらっているものだとか。
 揚げたてのカツに、つるっとコシのあるうどんがマッチして、暑い時期のスタミナ食として食べたいメニューです。


 そのまま210号を進み、玖珠町の伐株山へ車を登らせました。6年前にはキャンプ道具一式を担いで登った山ですが、車でも10分そこそこかかり、若かりし日の体力を懐かしく思います。
 山頂からは、玖珠の盆地を一望。持参してきたコンロでコーヒーを沸かし、風に吹かれて一休みです。


 伐株山は、パラグライダーのメッカでもあります。自在に風を飛ぶ姿は、本当に気持ちよさそう。
 見る度に「やってみたい」と思うものの、その勇気が沸かないチキンです。


 ちょうどこの時間は、麓の久大本線豊後森駅に「ななつ星」がやって来る時間。2両の普通列車、最大でも4両の特急列車に比べれば、8両の「ななつ星」は破格の長さの列車です。
 列車の中からも、こちらの山を望んでいる頃でしょう。


 玖珠ICからは高速に乗って、ETC専用の別府湾SAスマートICでアウト。明礬温泉方面への近道ですが、下り線のみの設置なのでご注意を。帰りにも使おうとして立ち往生したのが、私です。
 おやつは、明礬の岡本屋さんの名物「地獄蒸しプリン」。ソースが苦めな、大人の味のプリンです。窓から見える明礬大橋や別府湾の風景も、合わせて楽しみたいところです。


 本日のお泊りは、別府のまちなか。路地裏の情緒も感じられる竹瓦温泉界隈にある…


 野上本館。最近では宴会を止め、一人旅でも気軽に温泉旅館に泊まれる「ツーリストルーム」を設けるなど、新たな在り方を模索されている旅館です。
 チェックイン時にすでにお布団が敷いてあるのも、お客さんを煩わせないための配慮。ついついダイビングして、外出する気力をなくしかけてしまいます(笑)。


 夕方6時を回ったので、竹瓦温泉前の「ヒットパレードクラブ」へ。ハウスバンドの生演奏を聴きながら、フリーのフードとドリンクを何時間でも楽しめる、別府の魂とも言うべきライブハウスです。
 春には一度閉店の危機を迎えましたが、新たな経営者を迎えて4月に復活しました。今回の旅の最大の目的でもあったのですが、なんと満席札止め!4時頃には行列ができており、早々に埋まったのだとか。人気なのは喜ばしいのですが、ショックです…。


 意気消沈のまま、晩飯を食べに北浜の「とよ常」本店に向かってみれば、こちらも11組待ちの大行列。別府には普通の週末(それもたいてい、金曜の夜)にしか行ったことがなかったので、連休中の人出に想像が至っていませんでした。
 気を取り直して、同じ「とよ常」の駅前店に行って見れば、こちらはカウンターに空席が。名物の特上天丼(750円!)にありつくことができました。


 食後は友人が気になっているという、北高架商店街へ足を向けてみました。別府の高架下商店街といえば、南側の「駅市場」が有名ですが、北には来た記憶そのものがありません。
 古びた商店街は、神戸のモトコーを思い出させるディープな雰囲気ですが、壁が塗りなおされ、ちょっとしゃれた雰囲気の明かりが漏れてきてます。


 入り口も、古きものは古きまま活かしつつ、新たなエッセンスを加えている感じです。


 高架下の通路には、チャンポン屋や喫茶店など昔ながらの店と、カフェやギャラリーなど若手経営者の店が仲良く並んでいます。改装中の店では、「店の子」も掃除に勤しんでいたのが印象的でした。
 七夕の飾りも、どこかアーティスティック。


 トイレも素っ気ない時代がかったものですが、ペンキと壁画、照明だけでこんなにも雰囲気が変わるものかとびっくり。
 まちなかの商店街とはまた一味違ったムーブメントで、今後も通ってみたいと思います。


 海沿いに出て、別府タワーへ。東京タワーや博多ポートタワーと同じ設計者の手によるもので、こちらも日本がいけいけどんどんだった時代の残り香を感じられる場所の一つです。


 展望料金はわずか200円ですが、高さがないので、大きく景色が広がるわけではありません。でもこの夜景、嫌いじゃないです。
 ワンフロア下には深夜まで営業しているラウンジがあるのですが、日曜日ということでカレンダー通り休業だったのは残念でした。


 さて諦めきれず、しつこくヒッパレの前へ通ってみていたのですが、3ステージ目が終わると、ぞろぞろっと子連れのグループが何組も出てきました。子連れでも安心できて、子どもも楽しめる店ですが、10時前とあっては眠くなる時間ですね。
 おかげで入れ替わりに入店できて、ラストまでの2ステージを楽しむことができました。大きなピンチの中で、何もかも変わらないままとはいかなかったみたいだけど、残ってくれただけでも感謝したいと思います。


 土曜日であれば1時までステージがあるのですが、今日は日曜日ということで、残念ながら12時には閉店。
 名残惜しくなり、宿でひとっ風呂浴びた後は再び街へ。「たこ焼きバー」でカクテルとたこ焼きを楽しみつつ、夜はふけて行きました。