明けて迎えた「海の日」。前日、床に就いたのは結局午前3時前。しかし貸切湯を8時に予約していたので、頑張って目覚めました。東側が海に面した別府の朝陽は強く、労せずとも自然に起きられましたが。
3つある貸切湯は、宿泊者ならば無料で使えるのが嬉しい野上本館。ひのき風呂で、ダラダラと朝風呂を楽しみました。
今日の予定はランチ以外、細かいことを決めておらず、勘とその場の情報で動くことにしました。
まずは朝ごはんを食べに、鉄輪方面へ。目当てだった古い民家をリフォームした喫茶店は、残念ながら11時半のオープンでした。
お腹に何か入れたいのはもちろんですが、数時間前に梅雨明けしたばかりのピーカン天気に頭はクラクラ。アイスののぼりを見つけて、土産屋に飛び込みました。
店のおばさんオススメの長湯温泉の名物・豆腐アイスは、意外としっかり豆腐の味がしておいしかったです。
鉄輪の「湯けむり展望台」へ。日本の風景遺産第2位に選ばれた「別府の湯けむり」を一望できる展望台ですが、そのものは駐車場があるだけの案外そっけないものでした。
テレビや雑誌で見てきた風景が、目の前に。湯けむりは天候の左右されるもので、もっと盛大な日にも見てみたいものです。
ランチは、石垣の馬家溝 (マチャコ)へ。名物の看板メニューはボルシチです。
冬向きのメニューだとは思いますが、夏でもうまいものはうまい! 汗だくになりながら、熱いスープと格闘したのでした。
さて昨日は、4時間少々しか寝ていない我々。昼間の惰眠をむさぼりたくなり、『別府 昼寝』でググった結果に従って、別府大学の「香りの博物館」(入場料:500円)を目指しました。
世界各地の香水や、香りのエッセンスを展示した博物館で、オリジナルの香水作り体験もできる施設です。友人が元香料メーカー勤務だったこともあり、展示は展示で楽しめたのですが…
今回の目的はアロマルーム(別途500円)。ほのかな香りの中、リラックスして30分間「眠れる」体験空間です。心地よい音楽に、ゆったりしたリクライニングシート。目を閉じれば、あっという間に夢の中へ…
その熟睡度たるや大変なもので、たった30分の睡眠と思えないほど頭がスッキリ。「眠る」というおよそ旅の目的らしくない目的であっても、動き方によっては「体験」にできてしまうんですね。
目覚めのコーヒーを飲もうと、鉄輪で見たフリーペーパーに載っていた、亀川の「海の見える丘のアトリエ」を目指しました。
亀川は僕の出身地でもあるのですが、山手に足を踏み入れたことはなく、ホントにこんな所にカフェが?と思いつつ登り詰めた住宅街に、その店はありました。
窓の外には別府湾が広がり、眼下には懐かしの亀川の街並み。エアコンがなくても、山手に涼しい風が吹き上げてきます。
自然光の入る店内も、いい感じ。
もとは個人の住宅だった建物とのことで、この風景が万人に開かれたのは嬉しいことです。
チャイ(500円)は、APUの学生さんに伝授してもらったものとのこと。生姜の風味が効いています。
APUの開校以来、外国人の比率が高まる別府。外国から持ち込まれる新たな文化も、いろんな所で根付いてきているようです。
置いてある本も面白く、男3人、ついつい読みふけっていました。
なお営業は月~木のみ。11時から『日暮れまで』という、自然体の営業時間もいかしてます。8月は「夏休み」とのことで、海の日の今日に巡り合えたのはラッキーなことでした。
帰路は新装オープンの山田SAに立ち寄り、大砲ラーメン本店で締めて、週末旅行は終了。
ひさびさに会った友人との語らいの時間は、別府の街の元気さでより有意義なものになったようでした。