Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

1万人のそろばん総踊り2014

2014年08月06日 | □久留米なう
 久留米の夏を彩る、水の祭典久留米まつり!8月3日から5日まで、毎年「日付固定」で盛り上がります。
 久留米の中心街を1万人以上が踊りまくる「1万人のそろばん総踊り」は、8月4日の開催。夕方まで大雨が降っており、開催が危ぶまれましたが、直前にきれいに上がりました。


 「台上がり」では、各団体とも熱演!


 中止がアナウンスされていた「有馬火消し夜の梯子乗り」も、雨が上がったためか予定通り行われました。
 ビルに映る影までいなせです。


 ウォーターイルミネーションでファイナル。噴水でびしょ濡れになってこその、「水の祭典」です。

 しかし久留米のメインストリートを封鎖し続けるわけにはいかず、9時が過ぎれば一気に撤収。その撤収作業の素早さも職人芸の一つで、見どころだと思うのは私だけでしょうか?
 日本人らしい、潔ぎよさを感じられるフィナーレでした。

 祭りをしめくくる5日の水天宮奉納花火大会は、雨天のため延期に。明日、7日の開催がアナウンスされています。

大分津久見・保戸島でマグロ三昧【2】兜を食らう!

2014年08月06日 | ■旅と鉄道

 保戸島で迎えた朝。夜中も雨が降り続いていましたが、朝起きてみるとだいぶ弱まっていました。
 旅先の朝ごはんって、なぜこんなにうまいんだろう。昨夜は満腹メーターを振り切ったのに、ご飯を2杯いただきました。


 雨もほぼ上がったので、島内散策へ。RC住宅が特徴的な島ですが、ところどころには古い木造家屋も残ります。
 ペンキ塗りの下見板がレトロなこちらの建物は、一時期商店を営んでいたとか。今は空き家状態で、朽ちるに任せる状態なのは惜しいことです。


 石積みの擁壁も、立派で強固。
 コンクリート擁壁に作り替えられた崖も多い中で、今も現役で島の暮らしを支えていました。


 人口減少が進む島では、坂道を登るほどに空き家が増えて行きます。
 島を出ずとも、空いた「平地」の住宅に引っ越す人も多いのかもしれません。


 集落を抜けた展望スポットで1枚。対岸に見えるのは九州本土で、100mの海峡は泳いで渡れそうに見えますが、流れが速くまず無理なのだとか。
 養殖イカダを背景に、高速船が入港してきました。


 山を越えて、島の東側に出てきました。島唯一の「ビーチ」には岩場を越えて行くほかなく、島のガイドマップにも眺めるだけがよいと推奨されています。
 特にこの日は波が高く、浜に近付くのは難しそうでした。




 港の北側は、新たに埋め立てられた住宅街。ペンシルビルの住宅が整然と並び、また違った風景です。
 タイル張りできれいに仕上げられた家が多く、豊かだった時代を伝えているようでした。


 こんなに狭い間隔で、どうやって建てたんだろう。


 ただこの「高級住宅街」にも人口減少の波は押し寄せ、ところどころが歯抜けになっています。
 本来、表れるはずのなかった3面が露わになった住宅も。窓がなく素っ気ない外観は、逆にデザイナーズ住宅のようにも見えました。


 島の住宅で特徴的なのが、この横向きマンホール。庭どころか犬走りすらない家では、地下に汚物を貯められないためだと推測しました。
 人力で運ぶためLPガスタンクが小さかったり、必ず建物にくっつくように流し台が付いていたりと、島の家はいろいろな特徴を持っています。






 島内は猫だらけ。軒先やテトラポットなど、思わぬ場所から出てきます。
 ただ島民全員から可愛がられている存在ではないようで、猫避けのペットボトルや「嶮山」を置いている家も多かったです。


 島唯一の食事処、小料理「大川」でランチ。2千円のコースはまず、鉄板焼きと刺身が出てきました。
 黒い切り身はマグロの心臓で、焼くと肉のような食感。刺身の近海物のマグロは冷凍しておらず、とろけるような味わいです。これでも夏場なのでマグロが痩せているらしく、秋口のマグロは絶品とのこと。


 別料金1万円で頼めるのがこちら、かぶと焼! 魚でも肉でもない、「火山」と形容したい様相です。見た目のインパクトがとにかくすごく、一同大盛り上がりでした。
 頭とはいえ食べる部分は思いの他多く、8人で格闘したもののだいぶ残してしまいました。定食とセットなら、10人でも充分な分量です。


 さらに、ひゅうが丼まで。かぶとまで入れても1人当たり3千円ちょっとで、さすがは漁の島です。


 24時間の滞在を満足のうちに終え、4時の船で帰路につきました。
 マグロのシーズンの秋口に、また来たいものです。


 帰路は「にちりん」と「ソニック」の乗り継ぎで帰福。大分県南の特急も、787系に代わり快適です。
 天気がぐずつき気味だったのは残念でしたが、それでも充分に楽しめた夏の週末でした。

大分津久見・保戸島でマグロ三昧【1】大雨の中をたどり着く

2014年08月06日 | ■旅と鉄道
 8月最初の週末は、1泊2日で大分県南の離島・保戸島(ほとじま)へ旅しました。
 折しも台風が接近中。船が出るのか否か、分からないまま旅立ちます。


 博多発9時57分発の「ソニック」でまずは大分へ。
 博多駅ではちょうど、「ななつ星」の1泊2日コース出発のタイミングでした。

 深夜に見ると閉ざされていることが多い客室も、出発前とあってオープンな状態。豪華な車内を、じっくりと観察できました。
 うーん、乗ってみたい!

 豪華列車を尻目に、僕らは庶民の特急「ソニック」で大分へ。途中で問い合わせたところ、船は出ることが分かりほっと安心です。しかし中山香付近では大雨の影響で徐行運転になり、大分には30分遅れで到着。接続の「にちりん」には間に合いませんでした。
 後続の普通に乗るも、津久見直前でまたもや徐行。結局1時間近い遅れになりましたが、全体の行程に余裕を持っていたのでノーダメージです。


 大雨の中、駅近くの「ミュージックカフェ・リヴァイブ」さんでランチ。ライブハウスのようですが昼も営業しており、ステージの楽器を見ながら、喉にピリっと辛みの走るカレーを食べました。


 港前のマルショクで夜食&寝酒を買い込み、いざ島へ!
 保戸島と九州本土はわずか100mしか離れていませんが、津久見からの距離があるため、高速船でも25分かかる道のりです。


 海から見る津久見の街は、セメント工場の威容が目立ち、巨大な要塞のようです。


 20分少々、保戸島が見えてきました。
 この島を特徴づける風景の一つ、RC造の住宅群が出迎えます。


 本日のお泊りは、保戸島に残る唯一の宿泊施設・山内旅館です。
 船を降りて2分という場所ですが、折からの大雨でだいぶ濡れてしまいました。


 部屋は2階・3階にあり、正しい日本の旅館といった雰囲気。


 狭い敷地に立つビルのため、階段はかなり急。島の住宅群にも、このような階段があるのでしょう。


 荷物を置いて、さっそく島内探検へ。平地は極めて少ない島で、海岸線から直角に進むとすぐに上り坂になります。
 階段の路地に、RC造3~4階建ての個人住宅が密集する風景は、日本離れして見えます。


 斜面では並行に立つ建物はほとんどなく、建物そのものも直方体ではありません。使える土地は、めいっぱい使う工夫が見えます。
 マグロ漁で栄え、狭い土地で豊かな生活を求めた結果生まれた、ぎっしり並ぶ住宅群。圧巻のひとことです。


 港から南側の貴重な平地には、島の生活基盤が揃います。海岸沿いの車道ではなく、人しか通れない路地がメインストリートになっているのも面白いです。
 郵便局も、車が寄り付けない位置にあります。


 床屋さんも、路地に。狭い路地は、傘がなくてもあまり困りません。


 路地の三叉路にも、ギリギリまで立つRC造住宅。
 左に曲がった路地は、県道612号線です。


 宿に戻れば、晩御飯の時間です。まさに刺身づくし! 船に乗ったマグロは、1艙で一人分です。


 さらに締めには、マグロをゴマだれで和えてご飯にぶっかける「ひゅうが丼」まで! 満腹で食べきれないほどのボリュームです。
 これで1泊2食7千円なのだから、さすがはマグロ基地の島。マグロにたたられぬよう願いながら、1日目の夜は更けて行きました。