台湾の最終日は、今回も寝不足。エバー航空の福岡行きは1日1便、8時40分発だけなので、空港までの時間を考えれば4時台に起きねばなりません。昼間の喧騒はどこへやら、コンビニの店明りだけが明るい、台北駅前の道をトボトボとバスターミナルへ向かいます。
ちなみにヨメさんの乗るエアープサン釜山行きは午後の便なので、ゆっくりできるのがうらやましいです。
同じように早朝便を目指す人で、4時50分の空港行きバス乗り場には、列ができていました。
明けやらぬ台北の街を抜け出し、ガラガラの高速道路を飛ばすこと約40分で、桃園空港着。昼間は所要1時間と言われますが、やはり早朝はスムーズです。
どことなくアメリカの高速バスを連想させる、国光客運の旧型バス車両。車内はリニューアルされ新型車両にも見劣りしませんが、老朽化が激しく、間もなく退役の予定とか。
早く着いた上に、搭乗手続きも20分くらいで終わったものだから、結果的に時間をもてあます事に。せっかくなので、台湾を代表する巨大空港・桃園空港の第2ターミナルを探索してみました。
地下2階のフードコート前には、開業を待つ捷運の機場駅が。出入国ゾーンからほぼ垂直移動だけでたどり着ける位置で、これは便利になりそうです。帰国の日も、もう少し遅くまで眠れるようになるでしょう。
出国階・入国階の間の「中2階」的な位置には、人気のパイナップルケーキ屋さん「微熱山丘」のテナントができていました。前回はわざわざ松山空港の近所まで買いに行ったので、これも便利。
ただ早朝なので、まだ店は開いていませんでした。
開いていないといえば飲食店もそうで、6時台とあってファーストフードがちらほらやっているくらい。マックでモーニングを頼もうとしたら、提供時間の6時半の前なのでと、マニュアル通りに断られてしまいました。
やはり朝が早すぎです。やることもないので、さっさと出国してしまいましょう。
スムーズな出国審査を終えれば、すぐさま免税ゾーン。ほとんどの店が開いていて、早朝の桃園ではさっさと出国手続きを終えてしまうのが吉です。
僕はタバコを吸いませんが、「お使い」を頼まれていたので何店舗が物色。目当てのセブンスターがないので、陽気な女性店員さんに聞いてみれば、「台湾では扱ってません!」という明快な答えが返ってきました。
本屋や足つぼマッサージなどもあり、免税ショッピングだけではない充実した時間が過ごせます。国の森林局や郵政局などのPRコーナーもあって、トランジットの客にも台湾をPR。時間を持て余すことはありません。
スナックコーナーでは、台湾国内でもあまり見かけない台湾ビールの「生」を発見!おつまみ盛り合わせと合わせて、確か300NT(1,100円)くらいになりましたが、飛びつきました。
最後に出会えた感謝を込めながら、早朝ビールをゴクリ。おつまみは2~3人でも充分な量で、お腹いっぱいになってしまいました。
福岡行きの便は、ほぼ満席。帰路もおなじみ、キティちゃんジェットでした。機内食はスクランブルエッグを交えた、モーニング仕様だったのは嬉しかったです。さっきの「おつまみ」が響いて、かなり残してしまいましたが。
機内エンタテイメントの映画は好きな場面から再生できるので、往路の続きを楽しんでいたら、いつしか九州が近づいてきました。
九州へは、長崎市上空から進入していきます。眼下には、大村湾に浮かぶ長崎空港と、諫早湾の潮受け堤防。遠くには佐賀空港も望めました。
さらに厳木から糸島の上空を通過し、博多湾から箱崎を抜けて福岡空港へと着陸していきます。
着陸直前には山陽新幹線の姿も見えて、桃園上空から俯瞰した高鉄の姿を重ねました。
午前11時20分、福岡空港着。5日間の充実した旅は、一応無事にフィナーレを迎えました。
家に帰り、ためこんだ洗濯物を処理していれば夕方5時。路線バスに乗って、再び空港に向かいました。
夜7時過ぎ、釜山からのエアープサンが無事に到着。台北発、釜山経由、福岡までの長い旅を終えたヨメさんを迎えて、本当のフィナーレとなりました。
なお釜山での乗り継ぎ時間は1時間半しかないのに、トランジットという概念がなく、一旦韓国へ入国しての再手続きを求められたとか。大きな荷物は僕が預かっていたからよかったものの、手荷物を預けていたり、少しでも遅れが出たりしていれば、かなりきわどい乗り継ぎでした。