Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

新造船とLCCで激戦の大阪へ【3】中ノ島春散歩

2015年05月17日 | ■旅と鉄道

 最終日は、大阪空港ホテルで迎えました。空港ターミナルに直結した、便利なホテルです。
 泊まり代は、一部屋1万円。ちょっとお高い気はしましたが、雰囲気はいいし、なにより立地にかかる値段だと思います。


 それだけに、窓からどーんと空港の滑走路が広がる景色を期待してしまいますが、現実は・・・残念ですね(笑)。


 宿泊客は、空港レストランでの朝食を300円で食べられるというので、直結のターミナルビルに出てみました。
 こちらの展望は、期待通り。朝食は定価だと750円するそうですが、ムム・・・。300円で妥当と感じられる内容だったのは、残念です。


 空港に直結ということは、駅に直結ということでもあります。モノレールに乗って、千里中央方面へ。遮るものない眺めは爽快で、特に大阪平野を見渡す区間は、夜景もさぞかしきれいなことでしょう。


 御堂筋線と直通する、北大阪急行の千里中央駅へ。大阪市外なので市営地下鉄と別会社になっていますが、地下鉄が「都営」に生まれ変わった折には、もしかすると・・・?
 北大阪急行は戦後、万博アクセスとして開業しましたが、地下駅は御堂筋線のような2層吹き抜け構造になっていました。


 地下鉄とはいえ、淀川を渡るまでは高架区間が続き、郊外電車に乗っているようです。
 淀屋橋駅で降りて、橋を渡り中之島へ。大阪市役所のある、大阪の中心地です。都になれば北区役所に変わることになりますが、相対的に地位は下がるのでしょうか。


 風格ある橋がいくつも並び、背景の高層ビルと好対照を成す都市景観です。


 府立中之島図書館は、日曜休館で残念!6月からは改装に入るとかで、館内の見学はしばらくお預けになりそうです。
 次に来る時は「都立図書館」になっちゃっているのかな、なんて言いつつ、名残惜しく立ち去りました。


 隣接する市立中央公会堂も、イベントのため館内見学はかなわず。佐賀の偉人、辰野金吾氏も設計に関わった、赤レンガ造のホールです。ここも見てみたかった!
 「府市合わせ」なんて言われる大阪ですが、府立図書館、市立公会堂が仲良く並んでいる光景からは感じられません。もっとも双方とも民間人からの寄附によるもので、府市が並ぶ光景は「民都」の象徴なのかも。


 人が多かったのは、満開を迎えた中之島バラ園の「花見客」が押し寄せていたからでした。風格ただよう島の雰囲気に、高貴なバラはよく似合います。


 梅田に戻り、地下街をうめきたへ。巨大な梅田の地下街は飲食店も充実していて、立ち飲みで昼酒もあおれます。
 地下街というより、ガード下の雰囲気です。


 昨日も一度訪れたグランフロントに来たのは、昨日早々に売り切れ・店じまいしていた噂の「近大マグロ」へリベンジするため。
 しかし今日も、開店早々に大行列になっていました。時間を考え、なくなく断念。店の雰囲気も大学施設とは思えないほどムーディーで、いつか食べに来たいです。




 梅田では、広い街の回遊性を高めるべく、レンタサイクルや周遊バスの取組みが行われています。いずれも緑基調のかわいいデザイン。「乗りたい」と思わせるデザインは大切だし、都市景観の一つにもなります。


 難波に出ると、橋下大阪市長の「最後の住民説明会」に大勢の市民が詰め掛けていました。今回の住民投票の特徴の一つが、投票当日まで運動が可能なこと。聞き入る市民は、最後まで迷っているのでしょうか、自身の投票行動が正しかったのかを確かめに来たのでしょうか。
 耳を傾ける市民はみな熱心な表情で、市政への関心が高まるのはいいことです。一方、「何が都構想だ!」と賛成派スタッフに詰め寄る人もいて、ワンイッシューが生んだ対立の構図に、今後が心配にもなりました。


 帰路は関空から、LCCのピーチに乗って福岡へ飛んで帰ります。運賃はわずか5千円。1万円以上で1晩をかけたフェリーと、まさに対極にある交通機関です。
 関空までは、「ラピート」で。94年デビューの21年選手ですが、古いだとか時代を感じるだとか、そんな概念を超越したデザインは今なお健在です。JRの「はるか」に比べればもともと安い運賃も、片道から買える割引きっぷでさらにお安くなります。


 室内もゴージャスで、乗りドク感があります。ただ空港までたかだか30分のショートランナーが、ここまで豪華じゃないといけないのかなという疑問も。指定席の豪華特急、自由席の急行がめいめい30分毎に走るより、一部指定席の列車が15分毎に走った方が便利なような気はします。


 とはいいつつ、久々のラピートの乗り心地に満足して関空着。吹き抜け空間がダイナミックなターミナルビルも、ひさびさに入りました。
 それにしても、ピーチの乗り場案内が見当たらず、不親切なだと思って案内に聞いてみれば、バスに乗って行く別ターミナルとのこと。LCCの搭乗には、余裕が肝心です。


 南海の普通の路線バスタイプの連絡バスに詰め込まれ、第2ターミナルへ。やっぱりLCC、安い代償は大きいなあと思っていましたが・・・


 真新しい第2ターミナルは、天井がなく鉄骨がむき出しで、確かにローコストな仕様。でも白基調の内装は清掃も行き届いていてピカピカだし、飲食店も充実しています。なによりコンパクトな作りで、移動距離が短いのが気に入りました。


 保安検査場内の売店、軽食コーナーも充実していて、余裕を持って手続きしてもらうためにはよい工夫かも。たこやき&生ビールのセットで、関西に別れを告げました。


 ターミナルからは、直接滑走路を歩いて搭乗します。飛行機の全容が見えて楽しいと言っていられるのも、天気がいいから。いままで大雨の時にLCCに乗ったことはないけど、辛いだろうなと想像します。


 関西~九州間を飛行機に乗るなんて、初めての経験。瀬戸大橋がよく見え・・・


 行きにはくぐった、しまなみ海道。来島海峡大橋も、はるか眼下でした。


 南西航空の機体(?)に出迎えられ、福岡空港着。充実の週末2.5日の旅でした。
 帰宅後は、9時からは開票速報にかぶり付き。まれに見る接戦で手に汗を握りましたが、結果は周知の通りでした。

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