6月第4週の週末は、鹿児島県の硫黄島に行くことに。土曜日朝早くの新幹線に乗れば、土日での1泊2日も可能なのですが、せっかく鹿児島まで下るので代休を1日付けて、金曜日は鹿児島観光を楽しむことにしました。
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久留米から、7時42分発の鹿児島行 西鉄高速バスに乗り込みました。3列の座席はゆったり快適、窓も新幹線よりずっと大きくて景色を楽しめます。台風が接近していたこの日、外出を控えた人が多かったのか、乗客はわずか5人でした。
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本を読み、惰眠をむさぼっていれば、3時間10分はあっという間。鹿児島中央ターミナルバスに降り立ちました。昨年完成したばかりのターミナルはピカピカで、発車案内のメロディが都会の駅を連想させます。
地下の鉄板焼き屋さんに入り、黒豚バラ焼肉で早めのランチ。
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鹿児島中央駅では、駅ビル「アミュプラザ」の増床工事のため、シンボルだった大階段の撤去工事が始まっていました。見慣れた風景が消えるのは寂しいものですが、本来計画されてきた駅ビルが実現するのは喜ばしいことなのかも。
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鹿児島中央駅からは、指宿行の観光特急「指宿のたまて箱」、通称いぶたまに乗り込みます。指宿まで往復すると4千円近くかかりますが、今回は「指宿レール&バスきっぷ」を利用。往復いぶたまに乗っても3千円で、片道を知覧経由のバスにすることもできます。
いぶたまの乗車は、事実上の運行開始日になった2011年の3月13日以来。平日でも切符の取りにくい列車として名高い特急ですが、3年目の姿はいかに?
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平日昼間の列車ながら、空席は10席程度を残すのみと、人気の観光特急。ビジネス利用の人もちらほらいましたが、観光客が主役の列車です。この日は、中国(台湾?)からの観光客も、団体・個人合わせて10人ほどいらっしゃいました。
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運行開始から2年を経て、床の木材にはだいぶ痛みが目立ってきました。しかしこれも、ホンモノの素材を使っているがゆえ。研磨すれば、また元の輝きを取り戻すことでしょう。
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この時刻には、すでに台風は熱帯低気圧へと変わっていましたが、空はどんより曇り空。坂之上付近の鹿児島市内を一望できる絶景スポットでも、桜島まで見渡すことはできませんでした。
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ガタン!右手から、列車に物がぶつかる音がしました。倒れた竹にでもぶつかったかな、それにしても大きな音だったなと思う間もなく、列車は急ブレーキ。運転席から、
「倒木に衝突しました。おけがをされたお客様はおられませんか!?」
と、緊張感のあるアナウンスが入ってきました。
運転席をのぞいてみれば、あろうことか助手席側に倒木が飛び込んでました。運転士さんにけががなくて、本当によかった!
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現場に停止を余儀なくされた列車でしたが、客室乗務員はお詫びにと飴を配り、記念撮影サービスにも応じるなど、和やかな空気を作ろうと努めていました。乗客も落ち着いていて、むしろ貴重な経験ととらえている様子。
ほどなくして保線の係員が現れ、窓ガラスの応急措置と倒木の除去作業にかかりました。わずか50分で、途中の喜入駅で運転打ち切りという状態ながら運転を再開したのは立派です。
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波穏やかな錦江湾。ようやく列車本来の絶景に出会えましたが、まもなく終点の喜入です。
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喜入駅では代行バスが待っているとの案内がありましたが、気になるのは先頭の状態。ほとんどの乗客が、一度列車の前に行って様子を確認していました。なんとも、痛々しい姿です。
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列車が喜入に着いた時には、すでに代行バスも到着していました。指宿到着の遅れも、1時間以内に留まったのではないでしょうか。案内に至らない点がなかったわけではないけど、まずは迅速で的確な連携プレーだったと思います。
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さて僕は、指宿まで行ってバスで折り返してくる予定でしたが、時間の余裕もないので喜入で前途放棄。駅のバス停(とはいっても50メートルほど離れている)から、知覧行のバスに乗り換えました。うねうねした山道を登るバスは、終始僕一人。運転士さんと雑談しながらの30分は、巨大タクシーのようでした。
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知覧の武家屋敷入口バス停着。知覧へは、小学校の修学旅行で特攻平和祈念館に来たことがあるけど、武家屋敷は未踏だったので訪ねてみました。
7つの庭園を見学できる共通拝観券は、500円。山々を借景にした庭園は、よく手入れされていてしばし眺めていたくなります。
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武家屋敷は、目隠しと敵の攻め込みに備え、門の正面には障壁が立ちはだかっているのが特徴。現代のブロック塀より薄く、精巧な石積みからは、技術力の高さがうかがえます。
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道路に面した石垣も、家によって積み方も石そのものも異なり、興味深い光景です。
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甘い名物お菓子「げたんは」と知覧茶を頂きながら、雨降る庭園を見つつ落ち着いた時間を過ごしました。
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鹿児島に戻って友人と合流し、中央駅前の屋台村へ。観光客も入りやすく、地元の人も来る屋台村という形式は、地のものを地の雰囲気で味わいたい旅人にはありがたい存在。静岡から出張中のサラリーマンさんとともに、名物料理を肴に薩摩焼酎の各種銘柄を楽しみました。
その後も何軒か巡り、名残惜しくも切り上げたのは午前1時半。この時点でまだ宿を決めていなかったのですが、フラフラ歩いていた天文館で10時以降チェックイン3,800円という安ホテルを発見、即決しました。決めた後に朝食付きだと分かり、さらに歓喜。
バタリとベッドに倒れこみ、明日へと続きます。
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久留米から、7時42分発の鹿児島行 西鉄高速バスに乗り込みました。3列の座席はゆったり快適、窓も新幹線よりずっと大きくて景色を楽しめます。台風が接近していたこの日、外出を控えた人が多かったのか、乗客はわずか5人でした。
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地下の鉄板焼き屋さんに入り、黒豚バラ焼肉で早めのランチ。
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鹿児島中央駅では、駅ビル「アミュプラザ」の増床工事のため、シンボルだった大階段の撤去工事が始まっていました。見慣れた風景が消えるのは寂しいものですが、本来計画されてきた駅ビルが実現するのは喜ばしいことなのかも。
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鹿児島中央駅からは、指宿行の観光特急「指宿のたまて箱」、通称いぶたまに乗り込みます。指宿まで往復すると4千円近くかかりますが、今回は「指宿レール&バスきっぷ」を利用。往復いぶたまに乗っても3千円で、片道を知覧経由のバスにすることもできます。
いぶたまの乗車は、事実上の運行開始日になった2011年の3月13日以来。平日でも切符の取りにくい列車として名高い特急ですが、3年目の姿はいかに?
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平日昼間の列車ながら、空席は10席程度を残すのみと、人気の観光特急。ビジネス利用の人もちらほらいましたが、観光客が主役の列車です。この日は、中国(台湾?)からの観光客も、団体・個人合わせて10人ほどいらっしゃいました。
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運行開始から2年を経て、床の木材にはだいぶ痛みが目立ってきました。しかしこれも、ホンモノの素材を使っているがゆえ。研磨すれば、また元の輝きを取り戻すことでしょう。
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この時刻には、すでに台風は熱帯低気圧へと変わっていましたが、空はどんより曇り空。坂之上付近の鹿児島市内を一望できる絶景スポットでも、桜島まで見渡すことはできませんでした。
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ガタン!右手から、列車に物がぶつかる音がしました。倒れた竹にでもぶつかったかな、それにしても大きな音だったなと思う間もなく、列車は急ブレーキ。運転席から、
「倒木に衝突しました。おけがをされたお客様はおられませんか!?」
と、緊張感のあるアナウンスが入ってきました。
運転席をのぞいてみれば、あろうことか助手席側に倒木が飛び込んでました。運転士さんにけががなくて、本当によかった!
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現場に停止を余儀なくされた列車でしたが、客室乗務員はお詫びにと飴を配り、記念撮影サービスにも応じるなど、和やかな空気を作ろうと努めていました。乗客も落ち着いていて、むしろ貴重な経験ととらえている様子。
ほどなくして保線の係員が現れ、窓ガラスの応急措置と倒木の除去作業にかかりました。わずか50分で、途中の喜入駅で運転打ち切りという状態ながら運転を再開したのは立派です。
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波穏やかな錦江湾。ようやく列車本来の絶景に出会えましたが、まもなく終点の喜入です。
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喜入駅では代行バスが待っているとの案内がありましたが、気になるのは先頭の状態。ほとんどの乗客が、一度列車の前に行って様子を確認していました。なんとも、痛々しい姿です。
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列車が喜入に着いた時には、すでに代行バスも到着していました。指宿到着の遅れも、1時間以内に留まったのではないでしょうか。案内に至らない点がなかったわけではないけど、まずは迅速で的確な連携プレーだったと思います。
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さて僕は、指宿まで行ってバスで折り返してくる予定でしたが、時間の余裕もないので喜入で前途放棄。駅のバス停(とはいっても50メートルほど離れている)から、知覧行のバスに乗り換えました。うねうねした山道を登るバスは、終始僕一人。運転士さんと雑談しながらの30分は、巨大タクシーのようでした。
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知覧の武家屋敷入口バス停着。知覧へは、小学校の修学旅行で特攻平和祈念館に来たことがあるけど、武家屋敷は未踏だったので訪ねてみました。
7つの庭園を見学できる共通拝観券は、500円。山々を借景にした庭園は、よく手入れされていてしばし眺めていたくなります。
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武家屋敷は、目隠しと敵の攻め込みに備え、門の正面には障壁が立ちはだかっているのが特徴。現代のブロック塀より薄く、精巧な石積みからは、技術力の高さがうかがえます。
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道路に面した石垣も、家によって積み方も石そのものも異なり、興味深い光景です。
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甘い名物お菓子「げたんは」と知覧茶を頂きながら、雨降る庭園を見つつ落ち着いた時間を過ごしました。
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鹿児島に戻って友人と合流し、中央駅前の屋台村へ。観光客も入りやすく、地元の人も来る屋台村という形式は、地のものを地の雰囲気で味わいたい旅人にはありがたい存在。静岡から出張中のサラリーマンさんとともに、名物料理を肴に薩摩焼酎の各種銘柄を楽しみました。
その後も何軒か巡り、名残惜しくも切り上げたのは午前1時半。この時点でまだ宿を決めていなかったのですが、フラフラ歩いていた天文館で10時以降チェックイン3,800円という安ホテルを発見、即決しました。決めた後に朝食付きだと分かり、さらに歓喜。
バタリとベッドに倒れこみ、明日へと続きます。