Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

年末年始、東北へ【9】三陸鉄道北リアス線・宮古~小本

2012年02月12日 | ■旅と鉄道
 年末年始の東北の旅、元旦に宮古の遊覧船を楽しんだ後は、部分再開している三陸鉄道北リアス線のうち、南の区間にあたる宮古~小本間を往復しました。

 三陸鉄道は、三陸沿岸を結ぶ自治体・民間共同出資の第三セクター鉄道。釜石~盛を結ぶ南リアス線は全線運休が続いていますが、北リアス線では、被害の軽かった久慈~陸中野田間と、小本~宮古間で運行中です。特に久慈~陸中野田間は、震災からわずか5日後に再開しており、驚きながらニュースに釘付けになったものです。

 この日に乗った宮古~小本間も、3月29日と早期に再開。再開当時は無料運行され、車が流されたり、無事でもガソリン不足だったりで移動困難になった沿線の人々の、貴重な足として大活躍しました。
 近年は赤字経営に苦しんでいた三陸鉄道ですが、「地域の足」としての底力を見せ付けてくれた出来事でした。


 宮古駅。「笑顔をつなぐ、ずっと…。」が、いつ掲げられたキャッチフレーズかは分かりませんが、全線再開に向けた決意表明のように見えます。


 開業時には、地味な国鉄の気動車に比べて、派手な塗装が話題を振りまいた気動車です。開業28年が経過していますが、今もって新鮮さは失われていません。
 窓ガラスには、「復興支援列車」という力強い列車名が掲げられていました。


 三鉄ファンクラブの皆さんも、きっと全線再開をまちわびているものと思います。


 日常の姿の列車ではありますが、汚物処理は久慈側で行っていたようで、線路がつながっていない今、トイレは使用できなくなっています。


 「萌えキャラ」も応援!


 1駅目の山口団地で、はやくも下車する人が。1日わずか4往復の暫定ダイヤですが、復興支援の特割運賃になっていることもあってか、利用者は少なくないようです。


 山間部を走る区間が多く、この区間では大きな被害を免れたようです。


 しかし田老駅付近では、以前の街並みを想像できないような風景が広がっていました。
 運行再開直後の「がれきの中を走る列車」の映像が、頭の中でよみがえります。


 小本駅着。


 5時前にして、すでに真っ暗です。


 周囲も真っ暗な小本駅前。岩泉・龍泉洞方面のバスへの乗り継ぎターミナルではありますが、ひっそりとしていました。
 なお不通区間の代行バスも、1日4往復。しかも日曜日には全便運休になってしまいます。平日でも、宮古~久慈を乗り継いで行けるダイヤは下り2本、上り1本のみで、地域外の人間が利用できる状況に復するには、まだまだ時間がかかるようです。


 三陸復興に向けて、走れる区間から三鉄は今日も走ります。

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