梅雨入り間もない6月第3週の週末は、関西方面へと旅立ってみました。
往路に利用するのは、昨年9月に就航したばかりの名門大洋フェリーの新造船。昨年5月にはライバルの阪九フェリーの新造船を利用したばかりで、比較も楽しみです。
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新門司発8時のフェリーを利用するため、まずはお昼過ぎの快速電車で北九州へ上ります。西小倉駅を出ると、梅雨時期とは思えない強烈な陽が差していました。
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小倉では、まだ訪れたことがなかった松本清張記念館へ。船までは時間もあったので、2時間かけてゆっくりと昭和の大作家の足跡を辿りました。
特に、東京にあったものをまるごと移築した書斎は、そこだけ時が止まっているかのよう。床のカーペットに点々と残るタバコの焦げ跡を、しばし見入ってしまいました。
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『点と線』しか読んだことがなかったけど、他にもいろいろ読んでみようかな。ミュージアムショップで「一九五二年日航機『撃墜』事件」を買って、記念館を後にしました。
隣接する小倉城址を抜けて、リバーウォークへ。復元天主と、派手な商業施設が隣り合う風景は、違和感よりも面白さの方を感じます。だいぶ客足が戻ってきた外国人観光客も、盛んにシャッターを切っていました。
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100円バスで小倉駅まで出て、駅前商業施設「I'm/コレット」へ。かつて小倉そごうだった頃に上がったことのある屋上へ、十数年ぶりに上がってみました。
徹底して「そごう」の文字は消された建物にあって、屋上のお社の説明書きにだけは残っていました。その後、玉屋や伊勢丹など核店舗がめまぐるしく変わったことなど、知らぬげに佇んでいます。
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さて、ぼちぼち旅の本番です。19時50分発・名門大洋フェリー大阪南港行き「2便」に接続する連絡バスは、小倉駅北口を18時40分に発車します。阪九フェリーのバスも同じ時間帯に発車。ライバル同士は、バスでも火花を散らします。
連絡バスは門司駅に立ち寄るはずだったのに、そのままスルーして港へ。2台運行のバスのうち1台だけを門司に向かわせ、時間短縮を図ったようです。
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山を越えた門司区の周防灘側に位置する新門司港は遠く、小倉駅から40分かけてようやく到着です。
長距離フェリーでは、事前予約していても乗船名簿の記入など、手続きが煩雑というイメージがあります。しかし名門大洋はHPで予約表をプリントしておけば、乗船口でバーコードを読み取ってもらってそのまま乗船OK。窓口の長蛇の列を横目に、スムーズに乗船できました。
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名門大洋フェリーが、満を持して送り込んだ新造船。昨年乗った阪九フェリーの新造船と比較しながら、観察したいと思います。
広々としたエントランスは、最近のフェリーのトレンド。3層吹き抜け・シースルーエレベーターというショッピングセンターばりの阪九には度肝を抜かれましたが、名門は平面に広々とソファを並べた、ロビーのような空間でした。
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今回予約したのは、2~3人用和洋室のファーストB。比較の意味を込めて、阪九と同じクラスにしてみました。扉がずらりと並ぶ長い廊下は、巨大ホテルのようです。
新造船は個室や寝台の割合が高く、従来型の雑魚寝の桟敷席は2部屋、40人分しかありません。桟敷席で見知らぬ人とワイワイやるのも楽しいけど、これも時代の流れかな。
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扉を開けて いきなり部屋ではなく、玄関と洗面所があります。きちんと下駄箱も備え付けてあるし、厚手のスリッパも準備してありました。部屋とは引き戸で仕切られていて、旅館のようです。
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そしてこちらが室内。手前が琉球畳の間で、奥にツインベッドが並び、まさに和洋室です。阪九フェリーだと「和」の部分がカーペット敷になっていて、好みは分かれそうですが、僕らは断然、名門が気に入りました。
同じレイアウトのビジネスホテルが欲しいです。
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お菓子こそないものの、テーブルの上にはお茶とポットも用意されていて、ホントに旅館みたい。ごろごろとくつろぐには最高で、部屋から出るのが億劫になりそうです。
風呂、トイレは共用なので、完全に閉じこもりたければ、もう1クラス上の部屋がおすすめ。
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お腹も空いたので、出航を待たずにレストランへ。カフェテリア方式の阪九とは対照的に、名門は食べ放題のバイキング方式です。夕食1,550円、朝食750円ですが、セットなら2,100円と、場所を考えればなかなか良心的なお値段と思います。
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メニューは豊富。和洋の料理が並び、地上のバイキングレストランにもひけをとりません。遠征の学生さんは大喜びで、お茶碗を山盛りいっぱいにしていました。
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なんとお刺身まで。
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生ビールはセルフで500円。中ジョッキでも大きめのサイズで、地上の居酒屋より安いといえるかも。
売店で買った酒類なら持込みも可。焼酎派のための氷セットも置いてあります。食欲旺盛な若者も、酒呑みなおっちゃん世代も、ぜひ利用したい船内レストランです。
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というわけで、いただきまーす!
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デザートコーナーにはチョコレートフォンデュもあって、お子様も大喜びでした。
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展望大浴場は、一番下のデッキにあります。船の規模を考えれば、それほど広くもありません。この点は、広々として露天風呂もある阪九に軍配を上げたいです。
シャワーの水圧は、贅沢なほどに強力でした。
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湯上りの時間が、のんびり過ぎて行きます。テレビコーナーでテレビを楽しむのも、またよし。2段ベッドのツーリストクラス以下では個人テレビがないので、自然と人が集まっていました。
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展望ラウンジは豪華な雰囲気。ここで、売店で買ったワインか洋酒でも傾けるのも良さそうです。
ちなみに船内にはwi-fiも飛んでいますが、安定度はイマイチ。携帯の電波も、沖に出ればあまり入りません。
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キッズルームから人影が消えれば、消灯時刻の10時です。以後の船内ではお静かに…
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明けて18日(土)の朝。今日も梅雨時とは思えない快晴っぷりです。
外部デッキには腰掛もあって、のんびり流れる瀬戸内の風景を楽しめます。
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時間の遅い2便だと、本四3架橋のうち起きている時間に通過するのは、明石海峡大橋のみ。7時頃の通過です。
単体の橋梁としては、今もって日本最大規模。多くのギャラリーが、デッキからその雄姿を見守りました。
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朝ご飯は洋風にセレクト。パンは軽く焼くこともできます。
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大小さまざまな船に出迎えられ、朝8時半、大阪南港に入港。約12時間の、快適な船旅でした。
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阪九と比較して、設備やサービス面だと甲乙付けがたいところです。振動は阪九の方が少ない気がしたけど、場所や天候もあって一概に比較はできないかも。また機会を作って、乗り比べたいものです。
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ニュートラムに乗って大阪市内へ。関西の2日間が始まります。
往路に利用するのは、昨年9月に就航したばかりの名門大洋フェリーの新造船。昨年5月にはライバルの阪九フェリーの新造船を利用したばかりで、比較も楽しみです。
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新門司発8時のフェリーを利用するため、まずはお昼過ぎの快速電車で北九州へ上ります。西小倉駅を出ると、梅雨時期とは思えない強烈な陽が差していました。
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小倉では、まだ訪れたことがなかった松本清張記念館へ。船までは時間もあったので、2時間かけてゆっくりと昭和の大作家の足跡を辿りました。
特に、東京にあったものをまるごと移築した書斎は、そこだけ時が止まっているかのよう。床のカーペットに点々と残るタバコの焦げ跡を、しばし見入ってしまいました。
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『点と線』しか読んだことがなかったけど、他にもいろいろ読んでみようかな。ミュージアムショップで「一九五二年日航機『撃墜』事件」を買って、記念館を後にしました。
隣接する小倉城址を抜けて、リバーウォークへ。復元天主と、派手な商業施設が隣り合う風景は、違和感よりも面白さの方を感じます。だいぶ客足が戻ってきた外国人観光客も、盛んにシャッターを切っていました。
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100円バスで小倉駅まで出て、駅前商業施設「I'm/コレット」へ。かつて小倉そごうだった頃に上がったことのある屋上へ、十数年ぶりに上がってみました。
徹底して「そごう」の文字は消された建物にあって、屋上のお社の説明書きにだけは残っていました。その後、玉屋や伊勢丹など核店舗がめまぐるしく変わったことなど、知らぬげに佇んでいます。
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さて、ぼちぼち旅の本番です。19時50分発・名門大洋フェリー大阪南港行き「2便」に接続する連絡バスは、小倉駅北口を18時40分に発車します。阪九フェリーのバスも同じ時間帯に発車。ライバル同士は、バスでも火花を散らします。
連絡バスは門司駅に立ち寄るはずだったのに、そのままスルーして港へ。2台運行のバスのうち1台だけを門司に向かわせ、時間短縮を図ったようです。
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山を越えた門司区の周防灘側に位置する新門司港は遠く、小倉駅から40分かけてようやく到着です。
長距離フェリーでは、事前予約していても乗船名簿の記入など、手続きが煩雑というイメージがあります。しかし名門大洋はHPで予約表をプリントしておけば、乗船口でバーコードを読み取ってもらってそのまま乗船OK。窓口の長蛇の列を横目に、スムーズに乗船できました。
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名門大洋フェリーが、満を持して送り込んだ新造船。昨年乗った阪九フェリーの新造船と比較しながら、観察したいと思います。
広々としたエントランスは、最近のフェリーのトレンド。3層吹き抜け・シースルーエレベーターというショッピングセンターばりの阪九には度肝を抜かれましたが、名門は平面に広々とソファを並べた、ロビーのような空間でした。
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今回予約したのは、2~3人用和洋室のファーストB。比較の意味を込めて、阪九と同じクラスにしてみました。扉がずらりと並ぶ長い廊下は、巨大ホテルのようです。
新造船は個室や寝台の割合が高く、従来型の雑魚寝の桟敷席は2部屋、40人分しかありません。桟敷席で見知らぬ人とワイワイやるのも楽しいけど、これも時代の流れかな。
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扉を開けて いきなり部屋ではなく、玄関と洗面所があります。きちんと下駄箱も備え付けてあるし、厚手のスリッパも準備してありました。部屋とは引き戸で仕切られていて、旅館のようです。
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そしてこちらが室内。手前が琉球畳の間で、奥にツインベッドが並び、まさに和洋室です。阪九フェリーだと「和」の部分がカーペット敷になっていて、好みは分かれそうですが、僕らは断然、名門が気に入りました。
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お菓子こそないものの、テーブルの上にはお茶とポットも用意されていて、ホントに旅館みたい。ごろごろとくつろぐには最高で、部屋から出るのが億劫になりそうです。
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お腹も空いたので、出航を待たずにレストランへ。カフェテリア方式の阪九とは対照的に、名門は食べ放題のバイキング方式です。夕食1,550円、朝食750円ですが、セットなら2,100円と、場所を考えればなかなか良心的なお値段と思います。
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メニューは豊富。和洋の料理が並び、地上のバイキングレストランにもひけをとりません。遠征の学生さんは大喜びで、お茶碗を山盛りいっぱいにしていました。
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なんとお刺身まで。
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生ビールはセルフで500円。中ジョッキでも大きめのサイズで、地上の居酒屋より安いといえるかも。
売店で買った酒類なら持込みも可。焼酎派のための氷セットも置いてあります。食欲旺盛な若者も、酒呑みなおっちゃん世代も、ぜひ利用したい船内レストランです。
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というわけで、いただきまーす!
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展望大浴場は、一番下のデッキにあります。船の規模を考えれば、それほど広くもありません。この点は、広々として露天風呂もある阪九に軍配を上げたいです。
シャワーの水圧は、贅沢なほどに強力でした。
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湯上りの時間が、のんびり過ぎて行きます。テレビコーナーでテレビを楽しむのも、またよし。2段ベッドのツーリストクラス以下では個人テレビがないので、自然と人が集まっていました。
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展望ラウンジは豪華な雰囲気。ここで、売店で買ったワインか洋酒でも傾けるのも良さそうです。
ちなみに船内にはwi-fiも飛んでいますが、安定度はイマイチ。携帯の電波も、沖に出ればあまり入りません。
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キッズルームから人影が消えれば、消灯時刻の10時です。以後の船内ではお静かに…
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明けて18日(土)の朝。今日も梅雨時とは思えない快晴っぷりです。
外部デッキには腰掛もあって、のんびり流れる瀬戸内の風景を楽しめます。
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時間の遅い2便だと、本四3架橋のうち起きている時間に通過するのは、明石海峡大橋のみ。7時頃の通過です。
単体の橋梁としては、今もって日本最大規模。多くのギャラリーが、デッキからその雄姿を見守りました。
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朝ご飯は洋風にセレクト。パンは軽く焼くこともできます。
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大小さまざまな船に出迎えられ、朝8時半、大阪南港に入港。約12時間の、快適な船旅でした。
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阪九と比較して、設備やサービス面だと甲乙付けがたいところです。振動は阪九の方が少ない気がしたけど、場所や天候もあって一概に比較はできないかも。また機会を作って、乗り比べたいものです。
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ニュートラムに乗って大阪市内へ。関西の2日間が始まります。