Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

「運命の島」3度目の薩摩硫黄島【2】鹿児島アフターツアー

2016年10月30日 | ■旅と鉄道

 絶海の孤島、薩摩硫黄島の朝。帰りの船は10時の出港なので、限られた時間しかありません。
 昨日の「一気登山」の後遺症もさほど出ていないので、朝ごはんを食べて、短い島内散策に出発です。


 恋人岬や牧場に通じる村道は、のり面を保護する大規模な防災工事が続いていました。大きな産業がない島では、公共工事そのものも産業の一つという側面もあります。
 東温泉への村道も復旧してもらえたらと思うけど、沿道に人家もないし、難しいだろうな~!


 そして眼下には、集落と港。切り立った崖と、亜熱帯の植物の原生林が、人工物を圧倒します。


 目指す目的地は、薩摩硫黄島飛行場。かつてヤマハがリゾート開発を仕掛けた際に作られ、今は村に払い下げられた空港です。
 続く村道はさしずめ「空港通り」なんでしょうけど、そんな雰囲気はみじんも感じません(笑)。


 「立ち入り禁止」とありながら、フルオープンの柵。島の人が、ストレス解消に車をぶっとばすこともあるんだとか。
 週2便のみセスナの定期便があるものの、月・水の運航で使いにくいのが玉に傷。いつかチャーター便で来たいというのが、ささやかな夢です。


 硫黄島の特色の一つが、島内西部の至る所を闊歩する孔雀。これもヤマハが持ち込んだもので、すっかり野生化しています。
 久留米市民としては、鳥類センターや昔のJR久留米駅で見慣れた姿と声だけど、集落で出くわすとビビります。


 ガソリンのドラム缶も、島ならではの光景。GSはありません。


 ガジュマルの女将さんと挨拶を交わせば、もう島を立つ時間です。今日も変わらぬジャンべの音色に迎えられ、巨大な船体が近づいてきました。


 横断幕に見送られ、3度目の別れです。
 僕にとっては、人生の転機のきっかけを作ってくれた運命の島。必ずや、また来ます!






 今日も活発に続く、硫黄岳の活動。波の方は穏やかで、大助かりです。


 手書きの安全重点施策。字うまいなぁ…


 開聞岳が近づいてくれば、九州本土は間もなく。まだまだ鹿児島、久留米から遠く離れた地なのですが、帰って来たような気になってしまいます。


 民宿ガジュマルでは、帰路の船内で食べられるよう、500円でお弁当を作ってもらえます。それも笹の葉に包まれた、素朴なパッケージ。
 ビニール袋を買うより安く済むというのが真相らしいのですが(笑)、葉を取りに行くのも一日仕事になってきたので、そのうち袋になっちゃうかもとのことでした。


 甲板で潮風に吹かれながらパクつくおにぎり、何よりのごちそうです。




 4時間の航海を終え、鹿児島港へ。お疲れ様でした。


 せっかくの鹿児島。新幹線も夕方の便を指定しているので、4時間余りのフリータイムです。
 タクシーで城山に登り、まずは市街地と桜島を俯瞰。


 メンバーの一人が西郷隆盛ファンだというので、ついでに史跡を巡ることに。
 城山の中腹にある西郷洞窟や…


 麓の西郷隆盛終焉之地史跡を歩きました。
 いずれもお隣に温泉があるのは、さすが鹿児島だなぁ…と、別次元の感想も。


 日豊本線の線路を渡って、電車通り方面に歩くと、公務員宿舎が並ぶ一角に。石垣は立派で、昔から重要な場所だったのではないかと匂わせます。


 新幹線までのひと時は、鹿児島中央駅ビルのハンズカフェへ。実はアルコールのメニューもあって、旅の余韻を肴に一献傾けるのにも最適な場所です。
 鉄っちゃんにとって嬉しいのは窓からの風景。新函館から伸びてくる、新幹線の南端を見ながらの一杯、たまりませんでした。




 久留米までの帰路は「つばめ」で。「さくら」の早割が残っていなかったので、多少遅いのは承知で各駅停車を選びました。
 鹿児島から800系新幹線に乗るのは、2011年の全通後初めてじゃないかな。どこか懐かしい気分にもなったのでした。

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