去年の12月の初め、次のようなことを書きました。
「これから授業は、特定宗教としてではなく日本の精神的伝統の中核としての仏教の話に差し掛かります。
実際の学生でも、ここからが「難しい」といって脱落者が増えてくる段階です。
しかし、これは「越えなければならない坂」です。
……と、ちょっと脅しが入りましたが、仏教がわかると日本の伝統のすばらしさがわかり、日本の伝統のすばらしさがわかると日本人である自分に正当な誇りが持てるようになる=アイデンティティが確立できる=自信がつく、という仕掛けになっています。」
私は、みなさんに、確かに日本の精神的伝統としての仏教――のエッセンスの部分――を再発見してほしいと強く思っていますが、特定宗教としての「仏教」の布教をしようとはまったく思っていません。
ここはとても微妙なところですが、ぜひ、ネット学生のみなさんには、このあたりでもう一度確認しておいていただきたいのです。
伝統としての仏教の中の、現代人にとっても、現代世界にとっても、普遍的に意味のあるエッセンス――だと私が理解しているところ――をお伝えしたいのです。
大学の授業でも、最初にはっきりいい、また時々繰り返して注意を促しています。
そうすると、学生のほとんどはちゃんと理解してくれます(たまにそれでも「大学で宗教の布教をしていいんですか」と誤解する人もいますが)。
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1年 男
後期に入って内容がすごく難しくなりました。正直ついていけるのかと心配していました。しかし、先生が急がず、ゆっくりと説明してくれて、ついていくことができました。後期は前期と比べ、仏教の深さを知ることができました。そこで私が学びとったことは、仏教は楽しいものなのだということ、固定観念から仏教には良いイメージがなかった私が仏教を楽しむことができました。それは前期の最初に先生が言った「君たちを仏教徒にするつもりはありません」という言葉のおかげかもしれません。一年間ありがとうございました。
1年 女
授業を通じて、仏教とはホントに素晴らしいものだと心から感じました。前期と後期、両方を選択したのですが、明らかに自分の心が良い方向へ変化しているのがわかります。こんなに生活に役立つなんて思ってもいませんでした。また、先生の言葉で「世の中には素晴らしいものがたくさんあるから、常に心の目を見開いていないともったいない」という言葉がとても印象に残っています。この言葉と授業で学んだことを、心に留め、日々生活していきたいと思います。そして、自分が少しでも成長し、人生を楽しく過ごせたらよいと思います。
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ネット学生のみなさんに対しても、「君たちを仏教徒にするつもりはありません」、でも「仏教を楽しむことができ」、「仏教とはホントに素晴らしいものだと心から感じ」て、「世の中には素晴らしいものがたくさんあるから、常に心の目を見開いて」、「人生を楽しく過ごせ」るようになるためのヒントにしていただきたいと心から願っています。
明日か明後日くらいから、本格的に授業が再開できると思います。
待っていてください。

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