遠田郡涌谷町の箟岳丘陵南麓、奥行きの浅い小さな谷の農道を入っていくと、山陰の
林縁にオドリコソウらしき植物が点々と生えています。葉の先端や鋸歯がやや丸みを帯びて
いまが、これは芽だし後間もない葉なのでしょう。株の成長に伴って、葉の先端も鋸歯の先
も尖ってくるようです。葉脈部分の窪みが少なく、毛がヒメオドリコソウほどは目立ちませ
んから、在来種のオドリコソウで間違いないでしょう。
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遠田郡涌谷町の北には、標高222mの箟岳丘陵が東西10kmにわたって連なっています。
この丘陵地は男鹿-牡鹿構造帯に沿っていて、安山岩質溶岩の上昇に伴って、浅海の堆積
層が押し上げられて形成されたものと推測されます。
平坦な沖積平野の真ん中にある丘陵地ですから、その麓には平地~山地の多彩な植物が
見られるだろうと、南麓の集落道や小沢周辺を踏査しました。
丘陵地の南麓は、軟らかい砂岩や凝灰岩からな . . . 本文を読む