ミヤマベニシダは山地の林縁や道路法面など、あちこちに群生している羊歯ですが、
いままでオクマワラビと思い込んでいました。
それは草姿や裂片の形がクマワラビに似ていて、葉脈が凹んでいないことから、
同属のオクマワラビと思い込んだわけですが、葉柄や中軸に鱗片がないことから、
疑問を持ちつつも調べないで放置していたからです。
二枚とも2015.12.20撮影
石巻市雄勝町の半島部を巡る県道を歩いていると、日の翳った法面やそこから続く
斜面の林床に、この羊歯が群生していました。
これだけ見せ付けられると、曖昧なまま放置しておくわけにはいきません。
各部位の写真をたくさん撮り、帰ってから種の同定をしなければならないでしょう。
羊歯図鑑と見比べて、羽片の形状や中軸の鱗片が似たような種をリストアップします。
オクマワラビ、ベニシダ、ミヤマベニシダの3種を選び出し、細部を見比べたり、
分布域等の矛盾がないかを検証しました。その結果、ミヤマベニシダと同定しました。
二枚とも2015.12.20撮影
オシダ科オシダ属の夏緑性羊歯植物で、北海道~本州と、四国・九州の一部に分布する。
温帯林下の日陰のやや湿った林床や、北向きの傾斜地に自生し、草丈は50~120cm。
根茎は短く横走し、葉を叢生する。
葉柄は葉身よりも短く、長さ20~50cm、下部はやや密に、上部は疎らに鱗片を付ける。
鱗片は狭披針形で長さ1cmほど、茶褐色で鋭尖頭。
葉身は長楕円状卵形で長さ30~80cm、鋭尖頭、下部は狭くならない。
中軸の鱗片はやや疎らに付き、線状披針形~線形で淡褐色。
2回羽状深裂~全裂し、羽片は線状披針形、幅2~3cm、先端は細長く尖る。
基部は切形で、短い柄がある。第一小羽片は特に大きくなる事はない。
裂片は長楕円状披針形で長さ1~2cm、幅5~7mm、鈍頭~円頭。細かい鋸歯があり、
鋸歯の先は細く尖る。葉質は柔らかく、やや厚い紙質。
ソーラスは裂片の中肋寄りに1列に並び、包膜は全縁。
いままでオクマワラビと思い込んでいました。
それは草姿や裂片の形がクマワラビに似ていて、葉脈が凹んでいないことから、
同属のオクマワラビと思い込んだわけですが、葉柄や中軸に鱗片がないことから、
疑問を持ちつつも調べないで放置していたからです。
二枚とも2015.12.20撮影
石巻市雄勝町の半島部を巡る県道を歩いていると、日の翳った法面やそこから続く
斜面の林床に、この羊歯が群生していました。
これだけ見せ付けられると、曖昧なまま放置しておくわけにはいきません。
各部位の写真をたくさん撮り、帰ってから種の同定をしなければならないでしょう。
羊歯図鑑と見比べて、羽片の形状や中軸の鱗片が似たような種をリストアップします。
オクマワラビ、ベニシダ、ミヤマベニシダの3種を選び出し、細部を見比べたり、
分布域等の矛盾がないかを検証しました。その結果、ミヤマベニシダと同定しました。
二枚とも2015.12.20撮影
オシダ科オシダ属の夏緑性羊歯植物で、北海道~本州と、四国・九州の一部に分布する。
温帯林下の日陰のやや湿った林床や、北向きの傾斜地に自生し、草丈は50~120cm。
根茎は短く横走し、葉を叢生する。
葉柄は葉身よりも短く、長さ20~50cm、下部はやや密に、上部は疎らに鱗片を付ける。
鱗片は狭披針形で長さ1cmほど、茶褐色で鋭尖頭。
葉身は長楕円状卵形で長さ30~80cm、鋭尖頭、下部は狭くならない。
中軸の鱗片はやや疎らに付き、線状披針形~線形で淡褐色。
2回羽状深裂~全裂し、羽片は線状披針形、幅2~3cm、先端は細長く尖る。
基部は切形で、短い柄がある。第一小羽片は特に大きくなる事はない。
裂片は長楕円状披針形で長さ1~2cm、幅5~7mm、鈍頭~円頭。細かい鋸歯があり、
鋸歯の先は細く尖る。葉質は柔らかく、やや厚い紙質。
ソーラスは裂片の中肋寄りに1列に並び、包膜は全縁。
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