松島町手樽地区東部、丘陵下の集落道沿いには民家が点在していて、その内の一軒の庭に
常緑広葉樹が植えられていて、枝先にはツボミか花らしきものがたくさん付いています。
歩み寄って観察すると、光沢のある大きな葉ですからビワの木ですね。
淡褐色の綿毛が密生した、ツボミがたくさん付いています。
ビワの木は町内の散歩でも時々見かけますが・・花は12月の下旬だったような ?
ビワの品種とか、土地柄によって花期に違いがあるのでしょうか。
二枚とも2021.1.28撮影
写真を撮っていると、この家の奥さんが出てきたので撮影の許可をいただいた上で、しば
らくビワ談義。「ビワの花って12月に咲いてたような ?」と訊くと、『家の木は去年も今
の時季でしたよ。買ったビワを食べて、種を庭に埋めたらこんなに大きくなりました♪』
続けて『ビワは10年経たないと実らないと言うけど、この木は7~8年で実ったんですよ』
と笑顔で話されていました。
ことわざの「桃栗三年柿八年」には続きがあって「枇杷は九年でなりかねる」とあるので、
ふつうは10年以上掛かるのに、ここは土質が良いなどで早生りなのかも知れませんね。
2021.1.28撮影
バラ科ビワ属の常緑広葉樹。中国南西部原産の果樹で、樹高は6〜10m。
主産地は長崎県、千葉県、香川県、鹿児島県。暖地では山野の逸出株が確認されている。
樹皮は灰褐色で細かい縦の皺がある。若い枝には褐色の綿毛が密生する。
葉は枝先に集まって互生し、葉身は広倒披針形〜狭倒卵形で長さ15〜20cm、先端は尖り、
基部はしだいに狭くなって葉柄に続く。表面は無毛で光沢があり、葉脈は上面が窪み裏面
に隆起する。裏面には褐色の綿毛が密生する。ふつう上半部に粗い鋸歯がある。
花期は11〜1月、枝先に長さ10〜20cmの円錐花序を出し、白い花を多数付ける。
花は直径1cmほどで、花弁は5個。萼、花序には褐色の綿毛が密生する。
花柱は5裂して、雄しべは20本ほどと多数。
果実はナシ状果。長さ4〜5cmの広楕円体で、5〜6月頃に黄橙色に熟す。
果実ははじめ綿毛があるが、のちに無毛。果実の頂部には内側に曲がった萼片が残る。
種子は長さ2〜3cm。中には白い肉質の子葉が入っている。
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