南三陸町戸倉地区東部、集落背後の山裾を巻く農道を東へ歩いて行くと、杉林際に赤い新
葉を出している小木が何本か生えています。ふつうの青葉を見ると葉質が革質で厚く、表
面が濃緑色で光沢があります。裏面を見ると緑白色ですから、タブノキの葉ですね。
何本かのタブノキの木を観察しましたが、半日陰の葉よりも杉林内の日陰の葉の方が赤さ
が濃い印象です。日なたの木を見ると淡い赤褐色で、ヤブツバキなどの新葉と変わらない
ような地味な色合いです。
二枚とも2021.5.31撮影
宮城県内では、タブノキは海岸沿いに自生していますが、海岸から1kmほどの場所でも単
生しているのをたまに見かけます。タブノキの実は8~9月に熟し、ムクドリやヒヨドリ
などの野鳥やタヌキが好んで食べるようです。それらが海岸から離れた場所で糞をすれば
種が散布され、そこで発芽して育ったのでしょう。
二枚とも2021.5.31撮影
タブノキは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/0324d516cf67392736ecd4275a02120d
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