松島町手樽地区東部、海岸にほど近い耕作放棄地の畦道に、黒褐色の穂状のものがたくさ
ん突っ立っています。枯草の間を探すとコウヤワラビの枯葉が見つかったので、たぶんそ
の胞子葉なのでしょう。羊歯植物なのに、球状のものがたくさん付いた穂状になっていま
すから、何かの実か穀類のようにも見えます。この球状のものは胞子葉の小羽片が丸まっ
たもので、中にたくさんの胞子嚢が入っています。
二枚とも2021.1.28撮影
コウヤワラビの胞子葉は9月初旬頃に生え初めます。10月初旬になると、葉軸に沢山の球
が付いた姿になり、10月下旬になると胞子葉全体が黒褐色になると同時に、球状の小羽片
は一回り大きくなり、胞子が熟してきたことが判ります。
この球状のものの中に、さらに小さな粒状の胞子嚢がたくさん収まっています。
この黒褐色の胞子葉は、翌春になってもこのまま残っていることが多いのですが、既に胞
子を散布しているのか、或いは球状を保っている間は散布していないのか、現時点では調
べがついていません。
2021.1.28撮影
コウヤワラビは2016年の7月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下のURLをクリックして参照願います。
https://blog.goo.ne.jp/snobo045/e/5c2f4df0d869c526bf6ba29ee4e29634
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