里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

イヌマキ 二段重ねの実

2017-03-23 | 日記
笠間市南部の長沢集落の市道脇に、赤や青の小さな実がたくさん生っている
木がありました。たぶん奥の民家が植えた、境界の木なのでしょう。
近寄って観察すると、赤い実と緑白色の実が二段重ねになっています。
宮城県内で見たことはありませんが、樹木図鑑の針葉樹編に載っていましたね。
たしか・・・イヌマキだったような ?

イチイの赤い実のように、果肉を食べられるのかも知れませんが、素性を確認していない
木の実を口に入れるのは危ないですね。今日のところは止めておきましょう。




                            二枚とも2015.10.25撮影

ネットで調べたら、赤い方(花托)は食べられ、ゼリー状の食感で甘く美味しいようです。
撮影時に思い切って食べれば良かった、と悔やまれます(笑)
花托が食べられるものにウメやリンゴなどがあります。
これらは花托が種子を包み込んで成長し、熟すと果実として食べられるわけです。
イヌマキの場合は種子を上に載せて、二段重ね状になるんですね。


                                2015.10.25撮影

マキ科マキ属の常緑針葉樹で雌雄異株、樹高20mになる高木。
伊豆半島以南の本州~沖縄に分布。海岸近くの山地に自生し、温暖で適潤な地を好む。
日陰に耐え、大気汚染や潮風に強く、丈夫な木なので庭木や公園樹として利用される。
樹皮は灰褐色で浅い縦溝ができる。
葉は枝にらせん状に密生する。広線形で長さ10~15cm、幅が1cmほど、針葉樹としては
幅広である。質は革質で全縁、中央脈が突出している。
花期は5~6月で、花は前年枝に腋生、雄花は黄白色円柱状の花穂を出す。
雌花は葉腋から伸びた柄の先に、青白い胚珠が一つだけ付く。
種子は緑色の球形で直径1cmほど、外側は白粉に覆われ、下方に花托の成熟したものを
付ける。花托は濃紅色に熟し、甘味があって生食できる。


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