耳なし芳一の話で、議論をした思い出があります。
高校の時の古典の授業で、小泉八雲の文学の話になって
耳なし芳一の物語を勉強しました。
阿弥陀寺に、盲目の琵琶法師がいまして、平家物語の弾き語りが評判を呼んでいました。
ある日、和尚が留守にした時に芳一の所へ平家の武士の亡霊が訪ねてきて、琵琶の弾き語りを頼んで盲目の芳一が毎晩、
武士の亡霊に案内されていました。
ある日、寺の外に出ているのを和尚さんは気がついて、盲目の芳一が1人で歩いて、外に出ているのを見かけました。
不審がって、芳一に聞いても口を割らない。
平家の亡者と約束したので、口を割りません。 仕方ないから、寺男に頼んで芳一が、外に出ると後をつけました。
すると芳一は平家の墓場の前で、火の玉に囲まれながら、
琵琶を弾いていました。 寺男から報告を聞いた和尚さんが危機感を持ち、芳一を呼び出して体を裸にして、全身に般若心経を書いて、どうしても抜けられない法事の為に芳一を留守番させて、寺を出ました。
いつものように、平家の武士の亡霊が訪ねてきたが、経文を書かれた芳一の体は、亡霊である武士側は見えないです。
「芳一 芳一」と読んでも返事がない。
このままでは、戻れない。
どうしょうと困っていると、耳だけ見えました。
耳は経文を書き忘れたので、亡霊が耳だけ見えたので、証拠として持ち帰ろうと引っ張りました。
全身に般若心経を書いて耳だけ忘れたのです。
玉はきちんと、書かれていたのですね?
だから玉も亡霊からは見えなかったでしょうな。
でも玉も般若心経を書くのも苦労したでしょうな。
その話で持ちきりでした。
古典の先生も冗談を分かってくれる先生だったので、
一緒に 卑猥な話をして、面白かった授業でした。