聴覚しょうがい者 あろの独り言

生活の中で感じた事を書きます

耳なし 芳一の話

2008年08月06日 | Weblog

耳なし芳一の話で、議論をした思い出があります。

高校の時の古典の授業で、小泉八雲の文学の話になって

耳なし芳一の物語を勉強しました。

阿弥陀寺に、盲目の琵琶法師がいまして、平家物語の弾き語りが評判を呼んでいました。

ある日、和尚が留守にした時に芳一の所へ平家の武士の亡霊が訪ねてきて、琵琶の弾き語りを頼んで盲目の芳一が毎晩、

武士の亡霊に案内されていました。

ある日、寺の外に出ているのを和尚さんは気がついて、盲目の芳一が1人で歩いて、外に出ているのを見かけました。

不審がって、芳一に聞いても口を割らない。

平家の亡者と約束したので、口を割りません。 仕方ないから、寺男に頼んで芳一が、外に出ると後をつけました。

すると芳一は平家の墓場の前で、火の玉に囲まれながら、

琵琶を弾いていました。 寺男から報告を聞いた和尚さんが危機感を持ち、芳一を呼び出して体を裸にして、全身に般若心経を書いて、どうしても抜けられない法事の為に芳一を留守番させて、寺を出ました。

いつものように、平家の武士の亡霊が訪ねてきたが、経文を書かれた芳一の体は、亡霊である武士側は見えないです。

「芳一 芳一」と読んでも返事がない。

このままでは、戻れない。

どうしょうと困っていると、耳だけ見えました。

耳は経文を書き忘れたので、亡霊が耳だけ見えたので、証拠として持ち帰ろうと引っ張りました。   

全身に般若心経を書いて耳だけ忘れたのです。  

玉はきちんと、書かれていたのですね?  

だから玉も亡霊からは見えなかったでしょうな。  

でも玉も般若心経を書くのも苦労したでしょうな。  

その話で持ちきりでした。  

古典の先生も冗談を分かってくれる先生だったので、

一緒に  卑猥な話をして、面白かった授業でした。