熱く・楽しくいこう!

山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

今シーズンの高山のガイド山行を全て終了しました。

2024-10-16 15:06:31 | うんちく・小ネタ
7月中旬の八ヶ岳から始まった今シーズンのガイド仕事、主に日本アルプスや八ヶ岳などの高山の山々を中心に約3ヶ月間の信州通いが続いていましたが昨日の南アルプスを以て終了しました。その合間には関西周辺でのガイド山行や講習も数多く行いましたがそれらも合わせて一区切りという感じです。
今シーズンは週末に天気が崩れることが多く中止にした山行も幾らかありましたが、とにかく事故もなく無事に終了できたことでホッとしている次第です。ひとえにご参加いただいた皆様のお陰です。また普段よりお世話になっている各山小屋関係者のおもてなしと協力あってこそです。感謝の念でいっぱいです。本当にありがとうございました。
シーズン終えて少し寂しい思いもありますが一区切りとしてまた新たに気持ちを入れ替えて次シーズンに向けて取り組んでいきたいと思います。

因みに今シーズンに行った高山のガイドを下記に纏めてみました
※カッコ内数字は今シーズンの回数です。


*北アルプス 西穂~ジャンダルム~奥穂(5回)


*北アルプス 奥穂高岳 南稜(2回)


*北アルプス 明神岳 主稜縦走(1回)


*北アルプス 前穂高岳 北尾根(3回)


*北アルプス 穂高 コブ尾根~ジャンダルム(2回)


*北アルプス 北穂高岳 東稜(1回)


*北アルプス 大キレット縦走(1回)


*北アルプス 剱岳 源次郎尾根(2回)


*南アルプス 甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走(1回)


*八ヶ岳 阿弥陀岳 南稜(P3直登ルート)(1回)


*八ヶ岳 赤岳 天狗尾根(岩稜直登ルート)(1回)

来シーズンも何卒宜しくお願い申し上げます。

エグチ マウンテンガイド サービス
山岳ガイド 江口正徳







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南アルプス 甲斐駒ヶ岳~鋸岳

2024-10-16 12:45:50 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月14日~15日は、南アルプス 甲斐駒ヶ岳~鋸岳縦走のガイドでした🏔
南アルプスを代表するクラシックバリエーションルートです。只でさえ長大で困難なコースですが、数年前に起こった大雨の影響でルートの崩壊等が進んで以前よりもだいぶ危険度が増していました☢
そんな大変な縦走コースですが、今回もクライアントのお二人様の頑張りで見事踏破していただくことが出来ました👏


北沢峠の甲斐駒ヶ岳登山口にはこのような注意喚起の看板が設置されていました。
登山は本来「自己責任」の元に行う行為ということを忘れてはいけませんね。


紅葉した樹々越しに望む摩利支天と甲斐駒ヶ岳


白く輝く甲斐駒ヶ岳。ピラミダルな山容の如何にも「山」という姿が多くの登山者を惹きつけます。


甲斐駒ヶ岳登頂! おめでとうございます!
先ずはお疲れ様です。360度の大パノラマを望む絶景、絶好の山頂でした。


多くの登山者で溢れた甲斐駒ヶ岳を後に鋸岳へ向けて縦走の開始です。


途中の急な岩場をクサリ伝いに下ったりします。


本日のお宿の六合目避難小屋


日没して西の空が茜色に染まります。


翌朝は4時30分に出発して鋸岳をめざします。


第二高点が聳え立ちます。


中の川乗越からは第二高点めざして急なガレ場を登ります。


鋸岳の第二高点登頂!
正面には第一高点


第一高点めざしていよいよ核心部に突入していきます。


崩壊、崩落が激しい核心部を通過します。




鹿窓めざして核心部を確実な動作で進んでいきます。


遂に鹿窓を通過!


小ギャップへの急な下り


鋸岳登頂! おめでとうございます!
遂に縦走踏破ですね! 先ずはお疲れ様です。


歩き辛い、歩き辛い角兵衛沢を下ります。


戸台河原まで下りてきて角兵衛沢と鋸岳を見上げます。
この後、長い長い戸台河原を渡渉を繰り返しながら下山して今回の山行を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとございました☆彡






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八ヶ岳 赤岳 天狗尾根(岩稜直登ルート)

2024-10-16 11:07:00 | ガイド山行/バリエーションルート登山
10月12日~13日は、八ヶ岳東面を代表する岩稜バリエーションルートの天狗尾根をガイドしてきました🏔
一般的には上部に現れる岩稜を全て巻いて通過することになっていますが、敢えて岩稜を岩登りで越えていく直登ルートで臨みました。
林道歩きから始まって、渡渉を繰り返し、天狗尾根に取付いてからは樹林の急登、そしてメインの岩稜帯の登攀を経て赤岳に登頂となかなかガッツリ体力と技術を要する変化に富んだルートですがクライアントの3名様は時折奮闘しながらもワイワイと楽しみながら見事に踏破していただきました👏


聳え立つ権現岳を眺めながら赤岳沢出合をめざして遡上していきます。


渡渉を繰り返しながら進みます。


2時間強で出合小屋に到着~


出合小屋を出発して約2時間、ようやくカニノハサミまでやってきました。
いよいよ岩稜帯の始まりです。


カニノハサミを登ります。


孤高のクライマー健在!!
初めて見かけてから10年位は経つと思いますが、ひたすら岩壁と闘い続ける孤高のソロクライマーなのです。人知れず一体どこをめざして登り続けるのか・・・
「見向きもされず 自分自身もなにも考えず ただ登るのが理想」という言葉を残した伝説のソロクライマー 故 鈴木謙造氏の姿と重ねてしまいます。僕が登山人生はもちろんのこと、考え方、生き方、において最も影響を受けた方なのです。
世の中が承認欲求に溢れまくっている現在、改めてこの鈴木謙造氏の生き方や思想がとても眩しくとても貴重だと僕的には強く強く思います。狭義な意味ではなく、精神性や行動、生き方を含めた本当に広い意味でのフリー(自由)なクライマーということにおいて・・・


ニセ大天狗と右奥に大天狗を望みます。


ニセ大天狗テッペンから真正面にドッカーンと大天狗が迫ります。






一人づつ順番で大天狗を直登ルートから突破してきていただきます。






大天狗テッペンからは懸垂下降で反対側に下り立ちます。


小天狗


天狗尾根を登り終えて縦走路に合流。
登ってきた大天狗を見下ろします。


赤岳登頂!
天狗尾根では人っ子一人いませんでしたが、さすが赤岳山頂は登山者で溢れていました。ので登山者には見向きもされていなし昔の山頂標識を撮影です。
この後、赤岳頂上山頂に泊まってマッタリな時間を過ごしました☆彡


翌朝も最高のご来光で一日の始まりです🌄


一番手前が登った天狗尾根の上部、その上が権現岳から旭岳にかけての稜線、そして一番奥が南アルプスの山並です。


阿弥陀岳をバックに「影の軍団」
千葉真一、志穂美悦子、真田広之、大葉健二・・・の面々
ってなんでやねん!

赤岳山頂からの下山は折角なので天狗尾根を最も素晴らしい姿で望むことが出来るキレットからツルネ東稜を経由するコースで下りました。


キレットから望む天狗尾根上部の岩稜帯


キレット小屋の前からの天狗尾根上部。
左から小天狗、大天狗、ニセ大天狗が連なります。あの岩峰を越えてきたと思と感慨深いものがありますね。


ツルネからの赤岳と右下に天狗尾根


ツルネ東稜を下ってきて取付きに下り立ちました。
この後、出合小屋を経て美し森山駐車場に下山して今回の山行を無事に終了しました。
お疲れ様でした。天気に恵まれて秋の八ヶ岳を堪能できて良かったですね☆彡
ご参加ありがとうございました☆彡






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