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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

妙義山 相馬岳北稜

2018-05-27 11:16:58 | ガイド山行/バリエーションルート登山
5/19~20は、相馬岳北稜をガイドしてきました。

困難な岩山として知られる妙義山の中での困難さにおいて代表格とも言える相馬岳北稜。
マニアックさとハードさ満点のルートなのです。
核心部を巻いて越えることも出来ますが基本的な登るべき岩峰を全て登ったのでレベル的には僕の主観ですが、表妙義縦走の3倍、星穴岳の2倍。
表妙義縦走の鎖場を全て撤去して更に岩をボロボロにした感でしょうか。
約12時間程の長時間行動となるので今回は麓にテント泊し、日帰り軽装での早朝出発で臨みました。


初日は翌日の北稜登攀に備えて妙義ロックガーデンで岩登り講習。







翌日の行動で必要とされる技術を繰り返し練習していただきました。


P1から始まりドンドンピークを突破していって核心部のP11、12が見えてきています。
新緑で樹々が生い茂っているのであまり岩々さがよく分からないのでちょっと残念ですね。


P11からの懸垂下降


最難関のP12を登ります。


P12テッペンからは有名な「ハサミ岩(チョッキリ)」


P12からはこれまた非常に悪い下降の始まり!


懸垂下降を交えた困難な下降を経てようやく「仙人窟」に到着。


ハサミ岩を見上げます。


この後は北稜上部の長い薮岩尾根を登って相馬岳登頂!
おめでとうございます! 本当によく頑張って登り切りましたね!


下山は且つての国民宿舎コースを下りました。
下山途中からは左から金銅山、西岳、星穴岳の岩峰群が並びます。


鎖のある一般登山コースですが、このコース自体が裏妙義縦走より難しいので下山コースといえども全く気が抜けないのです。


下山途中からの北稜核心部。
P11、P12、ハサミ岩などが並ぶまさに相馬岳針峰群です。


展望穴から覗く岩峰群の景観は圧巻です!

この後も疲れた体での難所の通過には十分に注意しながら下降して登山口に帰着。
今回の山行を無事に終了しました。

ご参加のお二人様、本当に大変よく頑張り抜いての山行でお疲れさまでした。ご参加ありがとうございました。








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