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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

北アルプス 奥穂高岳 南稜

2022-07-19 13:34:31 | ガイド山行/バリエーションルート登山
7月17日~18日は、奥穂高岳南稜をガイドしてきました。

雨の3連休の予報でしたが可能性を信じて入山。結果的に上手いタイミングで登ることができました。


上高地から穂高を望みます。


梓川沿いから眺めた時に岳沢雪渓上のちょうど南稜取付き付近に大きな土石流跡を発見!
長雨が続いているので土石流が発生したのでしょう。少し心配しながらの入山です。


岳沢に到着。上部は雲がかかって山は望めませんね。
途中から本降りになったので雨の入山となってしまいました。
この後、夜まで降り続きました。

良いタイミングで天気が回復したので午前3時30分に岳沢を出発。南稜を目指しました。
心配した土石流跡はやはり大量の土砂が流されてきていて取付き付近の雪渓を渡った個所は浮石が沢山乗っかった微妙な状態になっていました。


南稜下部では前日の雨で濡れた藪をビショビショになりながら通過してきてようやくホッとできる場所まで到着。美しい高山植物に癒されました。
シナノキンバイ


ハクサンチドリとハクサンイチゲ


クロユリも沢山


南稜核心部のトリコニーの岩場に取付きます。
まあ僕的には南稜の核心部はある意味下部の藪漕ぎかと思いますけどね・・・


モノリス岩めざして




岩が乾ききっておらずツルツル滑る岩に用心しながらの登りです。


上高地、そして霞沢岳、焼岳、乗鞍岳と遥か山々を望みます。


トリコニー1峰の頂稜を通過します。奥は明神岳主稜


コイワカガミとアオノツガザクラ


途中の一か所をロワーダウンで下降してもらいます。


南稜の頭に到着! 南稜終了です。

少し時間も押していたので奥穂には向かわずにそのまま吊尾根を紀美子平に向かいました。


雷鳥の親子


ニッコウキスゲの群落


重太郎新道を下山してきてキャンプ場付近から南稜とトリコニーの岩場を望みます。


岳沢からの帰路、綺麗な穂高の全景を望むことができました。

終始ガスこそかかっていたので快適とは言えませんでしたが雨に遭わずに南稜を登っていただくことができて良かったです。
お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。








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