10/13~15 で関西から参加のYさんをガイドして下の廊下を歩いてきました。 この下の廊下は知らない人はいないくらいのこの季節の超メジャーコース。 黒四ダム~欅平の間を約30㎞もの道程を辿ります。断崖を削って作られた道は気の抜けないスリル満点の行動が続きますがなんといっても黒部の大峡谷のスケールの大きさには本当に圧倒されます。頑張って歩き通した者だけが目にすることのできるご褒美のような素晴らしい景観なのですね。 Yさん、前から一度歩いてみたかったコースとのことで峡谷の素晴らしい景観に感動されっぱなし! 良い山行ができたようで良かったですね!
黒四ダムの底に下り立ち、いよいよ下の廊下のスタート! ちょうど放水が始まりました。
内蔵助谷出合から仰ぎ見る、「黒部の巨人」丸山東壁。
谷の至る所に未だ巨大なスノーブリッジが残っています。
黒部川の激流を眼下に行けども行けどもキワドイ道が続きます。
緊張するキワドイへつりを特に慎重に進みます。
下の廊下 一番の名所「十字峡」。少し分かりにくいですが、右から左へ黒部川、手前からは剣沢、奥からは棒の木沢が合わさり十文字の形となっています。
黒部は日本最大の大峡谷であり、随一の秘境でもあります。しかし逆に最も人間の手が入った場所でもあるのです。昭和初期、国家事業として行われた水力発電のためのダム建設に伴う大工事は大自然の猛威に脅かされ続け、多くの犠牲者を出して行われました。その壮絶さを知ることができるのがこの吉村昭の小説「高熱隧道」。黒部に興味のある方には必読の小説です。