11月30日は、京都金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編の講習を行いました。
平日ということもあってか?他に一人も居ない貸切状態の金毘羅でした。
この講習は「中級技術編」としていますが実際には上級レベルの技術を練習していただくようにしています。何故ならこういう雪の無い場所での練習の欠点として「雪が無い」「標高がない」「寒さがない」からです。即ち全ての事において本番の雪山よりも外的要因としてかなり易しい環境ということであり例えば岩にホールドを求めるにしてもを雪が付いている付いてないかで掴むこと自体が全く違いますし、氷雪斜面を想定した土斜面行動においても雪山で起きるような「スリップ」は無いからです。なので例えば傾斜にしても本番で想定される場所よりも「急な傾斜」、岩場にしても本番より「難しい岩場」に慣れることで「技術レベル底上げしておいて」、本番の雪山ではもう少しレベルを下げた所で完璧とは言えませんが帳尻を合わせるようにしています。
という訳で今回も朝から夕方までガッツリ練習に励んでいただきました。
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先ずは土手を使って氷雪斜面を想定して登り、下り、トラバースの反復練習です。
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岩場に移動してアイゼンの前爪をメインとした行動の仕方の練習です。
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高い場所はトップロープで安全確保してやはり登り下りの反復練習です。
ここまで行って前半終了~
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後半はザックを背負って実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動から開始です。
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前半で練習した技術を使いながら岩場を越えていきます。
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たまにメインコースから外れて氷雪斜面を想定した急なルンゼを激下りしたり・・・
一筋縄では登りません。
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途中の小岩壁ではトップロープで反復練習です。
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ラインを変えて何本か登り下りをしていただきました。
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頂上直下は本日の締め括り的な急な岩場を登って突破です。
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あぁ~美しい初冬の大原の里
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下山はいきなり懸垂下降からスタート
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更に懸垂下降
なかなか難しいアイゼンを履いての懸垂下降。
たまに「自分の行くルートには懸垂下降なんてないし・・・」という人がいますが、本番の山行で途中で登れなくなった時はどうやって下りますか? クライムダウン出来ない時は懸垂下降するしかありません。そういう発生する可能性のある「事態」を予め想定しておいて、それに合わせて事前準備(例えば練習)するなどして備えることが登山にとって大切なことなのです。
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その後もやはりメインルートを外しまくりで急な斜面をクライムダウンしたりしながら下山を続けます。
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最後は岩場をクライムダウンして無事に下山終了~
一日よく頑張っていただきました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。
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熱く、楽しくいこう!