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山岳ガイド 江口正徳の仕事と日常

アイゼン・ピッケルワーク講習(ステップ2/中級技術編)

2024-12-16 11:10:16 | 講習
12月15日は、京都 金毘羅の岩場でアイゼン・ピッケルワークの中級技術編講習を行いました🏔
今回は3名様共に同講習には過去に複数回参加経験のある方々だったので通常よりも少しレベルを上げた内容で行いました。
前半で少しだけお浚いを兼ねた基本技術の反復練習を行った後は直ぐに実際に雪山登山を想定したシミュレーション行動で岩や急斜面を登って、下って、また登って、時々懸垂下降しながら動き回りました。皆さま朝から日没前まで本当によく頑張っていただきました👏


金毘羅山麓の「里の駅 大原」で集合待ちの合間に隠れ絶品グルメの粕汁をいただきます。寒さ厳しい冬の大原の里🥶 講習前には可能な限り頂くようにしています。この時期にこそいただきたい一品どすえ☆彡




先ずはお浚いを兼ねて基本技術の反復練習を少し行います。
氷雪斜面を想定して土斜面を使って登り、下り、トラバースに練習です。


岩場に移動して、やはりお浚いを兼ねて基本技術の反復練習です。


お浚いの練習を早々に切り上げて、実際の雪山登山を想定したシミュレーション行動の開始です。


皆さん当講習には過去に複数回参加経験のある方々なのでアイゼンを上手に使って登って行かれます。


時々岩場を外して急斜面を下ったり、登ったりしながら上をめざします。
だって実際の雪山ってこんな感じだからです。


好みのラインでグングン登っていきます。


ワイケンの頭、1回目の登頂です。
大原の里を眺めます。対岸の比叡山は雪景色してとても綺麗でした。一気に冬の到来です。






ワイケンの頭を後に懸垂下降を交えながら激下りのスタート。
皆さん馴れたもんです。とても上手に下降してこられます。


激下りの筈なのにやっぱりまた登りあり~
だって実際の雪山ってこんなもんやし~




歩きにくい急斜面をアイゼンとピッケルを使いこなして激下りの後は北尾根に取付いてアイゼンで岩登りです。
だって実際の雪山バリエーションルートってこんなもんですし~


更に登って・・・


ワイケン尾根に合流して再びワイケン尾根を登ります。
登ったり、下ったり、また登ったり・・・どんだけすんの~と言われそうですが、こういう所謂「練習」というものは「本番より難しこと」「本番より大変なこと」を行っていてこそ丁度良いという考えに基づいているのです。本番よりもマイルドな環境だし、荷物だって少ないし、何より精神的な負荷が全く違う(易しい)のでその分を本番より難しいこと、本番より大変なことで練習しておくことで帳尻を合わせるということなのです。


この後、ワイケンの頭に2回目の登頂をしてから下山開始。
やはりただ単に下るのではなく、出来るだけ急斜面を選んで氷雪斜面での下降技術を練習しながら下ります。


途中からまた岩尾根に移って最後の岩場を下り終えて終了~
皆さまアイゼンを引っ掛けてゲイターを破いたり、転倒したりすることも無く、本日の講習を無事に終了しました。
大変お疲れ様でした。ご参加ありがとうございました。






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