旧ソ連で生まれた格闘技『サンボ』の研究所

サンボの技術・トレーニング法を徹底的に研究します。

不完全なロシアンタイからの攻撃

2018-02-14 17:34:00 | サンボの技術
ノーマルのロシアンタイでは

相手の腕をコントロールすることが大切で

密着しないタイプのロシアンタイでは

それが出来ないので、最低限クロスの袖を

上からグリップすることが大切です。

そして、袖と襟(奥襟・背中)の距離で

しかも、戦略的準備として相手の動きを

完全にコントロールしていないため

一応相手の体勢は安定しています。

そこへ安易にザツイープ(大内刈り)を仕掛けると

まず間違いなくカウンターを喰らいます。

動きのコントロールが出来ていなくて

安定している相手に対して

これは当然の結果なのですが

せめてどちらか一方でも

取り除くことができれば

比較的安全に攻撃することが可能です。


このような場合に便利なのが

河津掛けобвив(обвить)です。

足が絡んだ方は股関節が内旋し

Zのザツイープと同じように

しっかりキャッチされていますから

支え足としては役に立たず、安定しません。

つまり、カウンターの心配がなくなるのです。