旧ソ連で生まれた格闘技『サンボ』の研究所

サンボの技術・トレーニング法を徹底的に研究します。

裏投げの考察

2022-06-20 17:21:00 | サンボの技術
帯を上から掴んでいる場合、

ザツイープから裏投げという

2段階の入り方をします。
(ビクトル・アスタホフの裏投げ)

相手が動いていない場合は、

何故そうしているのかがわかりませんが、

実戦では、まずザツイープを

仕掛けることで相手はそれに反応して

足を外してきます。

その瞬間、相手は前足を使って攻撃することができず

且つ相手の足はそこに確実に位置しています。

相手の選択肢を奪う作業としてザツイープを使い、

次に裏投げのモーションに入るというものです。

連絡変化ではなく、ザツイープと裏投げは

セットで使い、効果を高めているのです。

対して、帯を下からとる場合というのは

相手の上手(うわて)帯からの攻撃に対する

カウンター的要素が強いため

ザツイープを使うことができません。

自分から仕掛けているように見える投げでも、

やはり相手の上手(うわて)帯自体の

カウンター攻撃ですから

同様にザツイープは使いません。




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パジェーシュカ 足払い

2022-06-06 17:42:00 | サンボの技術
足を鎌のように使うパジェーシュカ。

足裏で足払いを行うと股関節は外旋し、

内転方向の動きになります。

股関節が内転できる角度は20度。

足を鎌状に使う場合、股関節は内旋し

股関節が屈曲方向の動きに変化するため、

相手に大きな力を伝えることが可能になります。

足裏=スイープ

鎌状=スクープ

といったイメージです。




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片襟・逆襟から浅いロシアンタイ

2022-05-28 19:00:00 | サンボの技術
クロスグリップともいわれる

ロシアンタイ(浅いタイプ)の組み方です。

いくつか方法はありますが、

片襟と逆襟からの方法は頻繁に使われるやり方です。

逆襟を掴んでいる手は、そのままでも構いませんし

奥襟や背中に持ち替えても構いません。

攻撃しやすい方を選択します。




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構えと片襟について

2022-05-27 17:45:00 | サンボの技術
片襟というグリップは

1・遠い距離から素早くとれる。

2・両手を使わないと切ることができない。

3・反対の手に確実に持ち替えて手技の攻撃や

逆襟→浅いロシアンタイのきっかけになる。

以上の理由から、

相手に与えてはいけないグリップです。

基本的にはボールを胸の前で抱えるような形で

構えますが、それは内側に飛んでくる片襟を

カットするためです。

外側からは横襟になりますから

片手で切ることができますし、それを接点として

こちらの組み手をつくることができるので

それほど警戒する必要はありません。





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サンボで斜め後ろの投げが多い理由

2022-05-24 17:12:00 | サンボの技術
サンボでは斜め後ろの投げ技が多いです。

柔道だと後ろ隅に崩す投げ 

ということになりますが

術理は柔道とは全く異なります。

斜め後ろに投げる=斜め後ろに力を加える。

そのときに、その方向の足が止められていると

反対側の足をクロスするようにして

投げられないようにするしかありません。

ところが、股関節の内転は20度しかできませんので

それを超えてしまうと投げられないための

支えとしての機能がなくなってしまうのです。

この術理がわかっていないと投げがうまくできません。

また、術理がわかっていないと

受けもへたくそなので

基礎技術練習で投げる練習をしている側が

正確な技術を身につけることができません。

北辰会の練習では選手が術理を理解し

正確な受けができるまで基礎技術練習は

ワタシがずっと行うことになります。

サンボで斜め後ろの投げが多い理由としては

崩しだと不確実な要素が大きいですけど

可動域を考えた技術だと、それがないからです。





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