旧ソ連で生まれた格闘技『サンボ』の研究所

サンボの技術・トレーニング法を徹底的に研究します。

セカンドネイチャー養成

2019-01-28 15:25:00 | サンボの技術
柔道(JUDOではなく)とサンボでの

大きな違いは服装とかルールといったものではなく

『戦略的準備』という考え方にあると思います。

戦略的準備を簡単に説明すると

「相手の選択肢を奪う作業」なのですが

そのなかのひとつが『相手のバランスを崩す』

ことです。

これは柔道でも同じです。

しかし戦略的準備の方法には

1・相手のバランスを崩す

2・相手の面を崩す

3・相手の動きを制限する

大きく分けてこの3つがあり

単品で或いは組み合わせて使用します。

単品で使う場合、1よりは2、

2より3が信頼度が高く

つまり、相手のバランスを崩すというのは

もっとも信頼度が低い方法となります。

したがって、1だけを使って攻撃することは

カウンターのリスクが高いため

必ず2や3と組み合わせるようにします。

そして

逆に考えた場合、自分が

1~3の状態にならないことが大切なんですが

1と2に関しては動きの中で自ら

そうなってしまう選手がいるのも確かです。

これはセカンドネイチャーの問題ですから

だからこそ『ロシアンパワー養成法』のなかで

『チューブプル』は一番最初に解説し

重要な種目であると説明しているワケです。

もちろん『チューブプル』の目的は

他にもありますが、チューブプルに限らず

『ロシアンパワー養成法』のチューブを使った

トレーニングは“セカンドネイチャー”養成のための

トレーニングだと考えてもらっていいです。

筋トレと同じように考えて

少ないレップ、セットでは

とうていセカンドネイチャーとして

身につかないということが

理解していただけると思います。

ですから、セカンドネイチャーを身につけるためなら

別にチューブを使わなくてもいいのですが

たまたま使った方が好都合だった

ということなんですね。

なので・・・・

「チューブでは負荷が少ない」とか

「○○の筋肉にもっと効かせるには」とか

「回数が多すぎてバルクアップしない」とか

「脚を鍛える種目がない」とか

「初動負荷が~~・・・」とか

すべてすべてサンボを知らない人が言う

ナンセンスな意見だということも

お分かりいただけるのではないかと

思うんですが上手く伝わりましたかね。