銭湯の散歩道

神奈川、東京を中心とした銭湯めぐりについて、あれこれ書いていきます。

平安湯(横浜・鶴見市場)

2017-05-20 09:46:02 | 銭湯 温泉
今回訪れたのは、東京都蒲田や神奈川県川崎市に隣接する横浜市鶴見区の平安町。少し歩けば海が見える土地柄だ。
京急鶴見市場駅から海側の方面に向かって歩き、駅伝で有名なゴム通りを横切ると、どういうわけか自由の女神がみえてくる。
その通りから住宅街の中に入ってしばらく歩けば、平安湯があらわれる。ここらへんはちょっとクセのある道路である。


▼写真だと分かりづらいかもしれないが、かなり大きな自由の女神。街のシンボル的存在だ。しかし、ここはいわゆるラブホテル



白いタイル張りの建物で、奥側には和風の屋根と煙突がみえる。入り口はすっきりした感じで、清潔感がある。


▼奥の建物が和風


▼手前が現代風



下足箱に靴を入れて扉を開けると(自動扉とあるが手動でないと開かない)、休憩所と受付のフロントが目の前に飛び込んでくる。
フロントは、普通のおばちゃんという感じの人だったが、とても愛想のいい女性だった。
自分が入店したときは、常連客らしい男性と楽しそうに話をしていた。


左側にある男湯ののれんをくぐると、脱衣場もゴチャゴチャしたものがなくすっきりしており、こういう空間は素晴らしい。
人はけっこう入っていて、人気のほどが伺える。


浴室の扉を開けると、さっそく足下のタイルが黒ずんでいる。
入って手前右側のところが冷鉱泉(源泉の水風呂)で、濃厚な黒い源泉を使っているために、人の動きにあわせて成分が床に付着してしまったのだろう。


サウナは左奥手前にある。カランは、左右の壁際と、島カランが二つ。浴室は広く感じる。


奥にある浴槽は、三つで、右側が深浴槽の温泉。真ん中が主浴槽となるのか、一番大きい白湯。
バイブラに、電気風呂。電気風呂は、良心的にもスイッチを押さないと稼働しない。今まで電気風呂と知らずに足を入れてどれほど痛い思いをしてきたことか。
左側は温泉と同じ大きさで二人ほどが入れるジェットバス。


黒湯の温泉は温度計が44℃とあって、だいたいそれぐらいなのだが、白湯の方はおそらく41℃ぐらいだろう。長湯ができる温度だ。


温泉のほうは冷鉱泉(水風呂)と異なって、なぜか薄い黒(循環式か?)。緑と表現したほうがより近いかもしれない。
思い出すのが浅草にある蛇骨湯で、色合いがまったく同じだ。臭いは、蛇骨湯のほうが強かった気がする。


しかし、こうした住宅街のど真ん中で、温泉のある銭湯に出会えるとは思ってもみなかった。
関東はどこを掘っても温泉(冷鉱泉)が出るとは言われているが、こうした住宅街密集地では掘るのに相当苦労があったのではないか。


建物は全体的に少し古い感じはするが、きちんと手入れがされていて綺麗な印象である。屋根も高く、開放感がある。
ここ最近の銭湯では、もっとも満足度の高い銭湯だった。


【評価チェック箇所】
・アクセス(道程) 少し遠い
・周辺の環境 住宅街
・混雑ぶり けっこう混んでる
・清潔さ きれい
・接客 愛想がよい
・客層 中年が多いか
・脱衣所 ふつう
・休憩所 フロント前にある
・シャワーの出 ふつう
・男女入れ替え なし
・備え付け なし
・貸しタオル あり
・サウナ あり
・温度 少し熱め
・壁画・眺望 壁画はなし


【案内】
住所
〒230-0031 横浜市鶴見区平安町1-70
電話
045-502-4126
営業時間
15:00〜23:00
定休日
不定休
※神奈川公衆浴場業生活衛生同業組合HP転載


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