そゆる日記

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パニック!

2007年06月07日 | 寺社めぐり
山の斜面に建っている宿坊は
3階建ての3階が本殿広場と同じレベルにあり
つまり3階が出入り口になっています。

出口に向かって階段を上がっていくと
途中で人がつまっていました。
どうやら護摩焚きの準備のために
入り口を一旦閉めてあるらしかったのですが
そのことのアナウンスがなかったので
なぜ列が進まないのかわかりません。

中にイラ立っている人がいました。
「何で止まってんの?! 上にいかせてくれよ!」と
下からどなっています。
上のほうから伝言ゲームのように
「戸に鍵がかかってます」と答えが伝わってきました。
連れの人が「上に行きたい理由があるんだ」と言っていました。



「ほんなら上に行ったらいいよ。
通れるやろ、通したって」と誰かが言い
どなっていた人が並んでいる人をかきわけて
どんどん上に上がっていきました。

すると、今度は並んでいた大勢のひとがザッと殺気立ち
入り口に向かって殺到しかかったのです。

やりとりが聞こえていなかったひとたちは
どんどん上っていった人を「割り込み」と思ったかもしれません。

「おいおい~、押さんといて」「危ないよ~」と
穏やかに声をかけてくれる人がいて
一瞬ぎゅっと詰まった人たちが
ふっと落ち着きを取り戻しました…  が、怖かった。
将棋倒しの事故はこうやって起きるのか、と思いました。

集まっていた人が、わざわざ祈りを捧げるために
そこに来ているくらいの善良というか
あまりエゴイスティックでない人たちだったことと
階段が昇りであったことで、
一瞬の出来事で済んだと思いました。
よかったです。



そして時間になって扉が開くと、
何もなかったように(もちろん押し合うこともなく)
護摩焚きが行われたのでした。(つづく)