2013年12月5日、中国を訪問したウクライナのヤヌコビッチ大統領は習近平国家主席と会談。中国・ウクライナ友好協力条約を調印したそうだ。問題なのはこの条約の条項に中国がウクライナに「核の傘」を提供すると言うような条項があることである。
ウクライナが現在「核の脅威」を受ける対象国はロシアが筆頭である。EUの「核の驚異」は低い。
中国はウクライナに於いてロシアと対立することを選択したと言うことである。その目的は何だったのであろうか?ウクライナ国内における亡命中国人の反中国活動の取締と言うのが表の理由であるが、それだけとは考え難い。
ロシアから多くの軍事技術を供与されてきた中国がロシアと敵対する理由が見えない。プーチン大統領が黙っているとは思えない。確かに、ウラジオストックは中国領で「清」との不平等条約で取られたので返せとの論調が中国国内にある。また、北海海路の拠点となる北極海の島も中国の領土だったとしてロシアに文句を着け出している。地理的にはどう見てもロシア領であるのだが。
日本人は、日本と中国との関係悪化だけに目が行くようだ。また日本のマスコミも日本と中国の問題しかそれも中国視点で取り上げるだけであるが、中国は多くの国と衝突している。今回のウクライナの件ロシアが黙認するとは考えられない。
もっともプーチン大統領が「中国に提供している戦闘機(Su27シリーズ)はモンキーモデルある」と公式に発言していた。コピー戦闘機を売りまくられロシアの市場を侵食した中国への警鐘でもあったと思われる。