知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

楽しいはずの食事が・・・

2009年02月10日 | Weblog
毎日の生活の中で、やはり一番楽しみなのが「食事」の時間でしょうね。


朝・昼・おやつ・晩と4回の食事場面があり(おやつは別かな?)、それぞれ利用者の皆さんは、食堂へ集まって一緒に食べています。

施設によっては、少人数でテーブルを囲み、ゆっくり食べられているところもあるようです。


うちの施設は、食事全般を給食業者に依頼しているため、出来るだけ効率よく食べられるように(暖かさや量等も含め)、皆さん同じ場所で、同じ時間帯で食べるようにしています。

食堂も、そのように作られており、若い人から高齢者まで一緒に食べています。



当然、様々な健康管理がなされているため、食事量等に制限のある人、その病気に合った食事メニューや、また細切れの方や、魚の骨取りの方、さらには食器やスプーンや椅子まで・・・それぞれに合った方法で準備されています。

全員一緒ということで、皆さんの席が事前に決めてあり、それぞれが「準備が出来ました・・」という放送により、入室して席につきます。


なかには、皆が集まるのが待てなくて、先にお箸をつけてしまう人、お茶ばかり先に飲んでしまう人・・・等、さまざまです。


お昼ごはん時には、職員もたくさんいるため、自分の隣に好きな職員を呼んで食べる人もいます。

もちろん、利用者の方どうしで、楽しく会話をもたれる方もたくさんいます。



おおよそ、約1時間の食べる時間を設定していますが、早い人になると3分くらいで全部平らげて、さっさと自分の居場所に戻る人もいます。逆に、全然お箸をつけずに、他の方が終わる頃に、ようやく食べ始める方もいます。(当然、食べる時間が少なくなりますが・・・) また、始まって30分くらいたってから、食堂へ来られる方もいます。
それぞれに、個性?があり、食事の設定された時間内ならば、自分の思う方法で食べていただければ・・と考えています。


ただ、時間設定をしているのは、給食業者の方に迷惑のかからないようにするためでもあり、また終了後の食堂の掃除を、利用者の代表の方(月交代)で行ってもらっているためでもあります。自由すぎれば、そういう方々に迷惑がかかるためですね。



栄養士さんが、毎週掲示されているこんだて表・・・。皆さん、これが楽しみなようで、字の読めない方は、読める方に聞いて、楽しみにしたりしています。





でも、ときどき・・ その楽しい食事時間を台無しにする方もいます。


原因ははっきり分かりませんが、自分が気にいらないときや、情緒不安定なときに、いきなり食事の載せてあるトレイごと、床へ放り投げる方がいます。もちろん自分のものなんですが、そういうときは、自分ですぐに片付けてもらい、食堂を退席します。(当然、その食事は食べられませんね)


また、前回に書かせてもらったような「お茶にこだわる」人は、各テーブルに置いたお茶を自分のコップにナミナミと入れて飲んだり、またあふれさせて、周りの方に迷惑をかける方もいます。(すぐにヤカンが空っぽになることも・・)


さらに、(食べずに)大きな声をあげたり、他の方の食事を横取りしたり・・・、施設の食事場面では、必ず見られる光景かもしれません・・。



それでも、やはり一番楽しい食事時間を大切にして、みんなが機嫌よく明るく楽しく食べられるように、職員も考えていきたいですね。


コメント (2)
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